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2020年を迎えるにあたって変化を感じたことをまとめたらやっぱりそういうことだった

毎年年末になると、今年なんか世の中が変わったことってあるかなーと考えてまとめてみたりしています。2018年はツイートだけでしたがこんな感じでした。

今年はこういう変化があった年だったなと自分なりに整理してみると、これから起こりそうなこともなんとなく予想できる気がします。例えば5年前に感じた変化はこういうものでした。ドライブレコーダーの普及率は当時5%程度だったのが、あのような事件もあり今年は50%を超えるのではないでしょうか。AIは生活に溶け込み、エンジニアの採用はさらに難しくなりました(が日本でUberは普及しませんでした)。

わたしが2019年に変化を感じたことをいくつか挙げてみます。

賃貸契約は保証人じゃなくて保証会社をたてるようになった

今年住宅用の賃貸契約を2件したのですが、どちらも保証人ではなく保証会社をたててくださいといわれました。今まで賃貸契約を10回以上していますが、これまでそんなことをいわれたことは一度もありませんでした。みんなそうしてもらっているというので、たぶんわたしがろくでなしに見えるからではないと思います。保証人になってくれる親類がいなかったり、親が高齢だったりするケースが増えてきたために保証人から回収できないリスクが高くなってきたことが背景としてあるようです。

国内トップのネット企業の買収/経営統合

いうまでもなくZOZOとLINEのことです。これまでネット業界でのいろいろな栄枯盛衰はあったものの、業界トップでイケイケのネット企業が買収されたり経営統合することはほとんどなかった気がします。どちらもAmazonに対抗するにはとかWhatsAppに対抗するにはみたいなことをいっていたので、GAFAが巨大になりすぎたせいで国内企業の閉塞感が増してきていることを感じさせるニュースでした。

芸能人やスポーツ選手がYouTuberになった

数年前ならユーチューバーをやっているというとちょっと白い目で見られたものですが、気がついたらすっかり国民総YouTuber時代になってしまいました。お笑い芸人がYouTubeをやるのは当たり前で、ダルビッシュ選手のような一流のスポーツ選手や、ジャーニーズをやめてYouTuberになる人も出てきました。わたしの周りにもYouTuberが何人もいます。それから有料のnoteを始める人も増えました。個人が自分たちの力で収益を生みだせるしくみは結構前からありましたが、ちゃんと月数十万円くらいの収益化ができている人が普通にいる状態になりました。

レジ袋が有料になった

近所のスーパーでもレジ袋が有料になりました。2020年の7月からはすべての小売店でレジ袋の有料化が義務付けられるそうです。環境省の報告によると、一般廃棄物の最終処分場が受け入れられるごみの容量は年々減少、いっぱいになるまでの残り年数はあと20年だそうです。とはいえ平成19年時点での残り年数は15年でしたから、リサイクルや焼却技術の向上などで最終処分場へ送られるごみが減ったのですね。ごみを出したくないという意識はこれからどんどん高まると思われます。日本の包装は過剰だと思うので個人的にこの流れは賛成ですが、ごみを出さないためにはものを買わないのが一番です。なるべくごみを出したくないから高くても長く使える良いものを買おうと思う人が増えるのではないでしょうか。

軽減税率で個人事業主が戦々恐々

10月から消費税が10%になり、軽減税率制度が導入されました。食品や新聞は8%のままですよというあれです。レジの計算がややこしいわーとかイートイン脱税とか色々混乱もありましたが、2ヶ月もたつとあまり話題にもならなくなりました。実はその裏で適格請求書等保存方式(いわゆるインボイス制度)というものが4年後から導入されることが決まっていました。国税庁のサイトを見るとわかるように、軽減税率導入したんで、2023年からは仕入れ税額の控除をするには適格請求書(インボイス)が必要やでーといっています。詳しくない方のためにちょっと説明すると、日本の法律では年間の売り上げが1000万円未満の事業者は免税事業者といって、消費税を納める必要がありません。個人でお店をやっている人の多くが免税事業者です。ところが4年後からは免税でない事業者(課税事業者)と取引するにはあんさんも消費税を納めて課税事業者になりなはれやーというルールになりました。売り上げ1000万円未満のフリーランスや小さい事業を営んでいる経営者には、4年以内に課税事業者になるか、課税事業者との取引をやめるかの選択が迫られています。

災害時の報道や鉄道会社の対応が変わった

夏に15号、19号と立て続けに大きな台風が関東に上陸しました。交通機関は事前に計画運休を発表。スーパーやコンビニから食糧がなくなり、ラグビーW杯は2試合が中止になりました。わたしはエヴァンゲリオンで使徒が第三新東京市に襲来するときにビルや電車が地下に沈んで要塞になる場面を思い出しました。ごく当たり前のように都市機能が消失し、そして何事もなかったかのように復活する。テレビでは「少しでも命を守る可能性が高い行動をとってください」と繰り返しアナウンスしていました。社会として災害への対応が変わってきた気がしました。

コンテンツの品質とは何か問われるようになった

情報過多の時代といわれてずいぶん経ちますが、最近は情報の量よりも、ユーザーにとって質の高いコンテンツを発信する動きが高まりました。Google検索で上位に表示されるにはコンテンツの品質が重要視されることが認識されてきたためです。ユーザーのためといいつつ、結局はGoogleに気に入られるためにやっていることには変わりありません。あからさまな低品質の記事が検索上位に出てくることは少なくなりましたが、体裁の整ったなんとなくもっともらしい記事ばかりが目につくようになりました。

わたしが2019年に感じた世の中の変化はこんな感じでした。こうやってまとめてみると改めて、この年はGAFAの年だったことに気づかされます。日本が災害や少子高齢化でどんどん貧乏になる一方で、GAFAという巨人がわたしたちの生活のより深いところまで入りこんできていることが浮かびあがってきます。うちのサービスはAmazonのデータセンターで動いていて、iPhoneのアプリを提供していて、Google検索に集客を頼り、Facebookに広告を出しています。ここまで依存していると気持ちが良くはありませんが、何か大きな転換がない限り、この流れは当分止まりそうにありません。

皆さんの身の回りでは大きく変わったことはありましたでしょうか? 自分だけが感じた変化をぜひ見つけてみてください。