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まちづくりにおける顧客目線の難しさ

こんにちは、ごきげんよう。かちやまです。

今日は天気もいいし、気分最高なので、昼に更新してみます。
このnote、誰かが読んでくれる日が来るといいなというくらいに軽々しく更新しています。

とりあえず、地方で暮らすようになって見えてきた人口減少社会における課題については話題が尽きないですが、今日は『まちづくりにおける顧客目線の難しさ』について少しだけお話してみようと思います。

まず、何故余所者を地域に投入せねばならないのか
速攻結論言います。
地域に対して顧客目線で物事を考えることが難しいから、というのが現時点での私の結論です。

それではまずこちらを読了ください▶みうらじゅんに聞け!東京編

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まあかちやまのnote読んでくださるような方であれば、ほぼ日もみうらじゅん先生も大変身近なものであろうと想像いたしますが、みうらじゅん先生のこの記事は大変面白いので勝手にいろいろなところで引用させていただいております。お世話になっております!!!

東京から移住して間もなく栃木県が気に入って、何の不自由も感じず生きていたのですが、東京に執着する人も一定数おられる。
そしてコロナ禍で感じた監視社会。街に人歩いてないはずなのにかちやまの行動はつつぬけ。その上、散歩にダル着で行こうものなら知り合いに遭遇。え、人少ないはずなのになんなん???

そんなこんなで思い出したのです。この記事を。

私は東京勤めの最後のほうは、ずーっと延々と毎日毎日、どこかの街ににぎわいが生まれるような一棟リノベーションの企画書を作っていました。
あ、一棟リノベーションというのはですね、主に企業さんが投資目的で保有したり購入したビル等の一棟をまるっとリノベーションするスキームのことで、内装外だけではなく、事業計画から入って賃料や工事費の投資回収期間、その資金計画に見合ったエリア分析と分析からなるソフト提案があって最後に内外装のデザインがある感じです。

私は東京の人ではない。いくら17年住んだとて。
必ず立地から地域の調査分析をするんですが、そもそもなんで人は東京をそんなに好きなのだろうという疑問がわきました。

あ、ごめんなさい、私上京した時も東京になんの憧れもなく、建築やデザインの勉強するなら東京いけ、とか、なんか北海道には来ない展覧会見に行けんじゃん、建築もたくさんありそうだな、めんどくさいけど行くかーくらいでやってきたので、東京に対する執着が元々ありませんでした。
お母さんのご飯食べ続けたかったんですが、建築やってて東京で勉強したり働いたりしないとなんか本物になれないような気がして、ただそれだけです。

そんなわけで調査をすすめていましたところ、みうらじゅん先生が大変的を得たことをいっている。そうなんです、東京は誰が何してても誰も助けてくれない代わりにほっておいてくれる自由さがあるんですね。他人なんです。完全に、地域とも、隣の人とも、何なら東京そのものとも、いつまでも他者であり続けることができます。

一方、地域社会ではどうでしょう。

毎年行われる祭りやイベント。季節ごとに何年も生まれたころからすぐそばにあるすべての出来事。「ああ毎年ね、この時期になるとそうなんですよ」ってしらんがな。こっちは初見よ。

仕方ないんです。生まれた場所や育った場所は変えることができないから、逃げることも消すこともできません。何度も何度も潜在意識に刷り込まれるほどに地元の風景は馴染んでゆきます。

確かに私も地元札幌の色々な行事に全く興味がないです。
さっぽろ雪まつりなんて何年も行ってないんです。
なぜなら私は観光客じゃないから。お客様じゃないから招く側だから、雪まつりは行くというよりなんなら雪像造る側です。(学生時代に本当にあったな雪像づくり…忘れてた)

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でもサービスや事業においては、誰を喜ばせる必要があるのか考える必要があるのは自明の理。顧客目線てやつです。
来てくれた方がどうやってやってきて、どんな想いで過ごすのか。
住む方が何に喜び、暮らしを愉しむのか。

だから私はまず消費者になってみることを大切にしています。

行ったことない場所や食べたことのない食べ物をを食べるなどをしてみてはじめて色々な意見が言える。
皆さんわすれてませんか?
めちゃくちゃ近所にめちゃくちゃ美味しい佐野らーめんのお店があることを??

それを誰かにおすすめしようとしていますか?こんなに素晴らしい餃子が食べられるということを、もっといろいろな方にすすめてください。

これこそがシビックプライドというやつなんじゃないかと思っています。

だからまあリアクション強めの余所者入れるとわかりやすいんですね。
私もできるだけリアクションはオーバーに取るように心がけています。

またもやちょっと長くなりましたけど、新しい商業ビル立てるとか、おしゃれカフェをつくるとか、そういうのもいいんですが、その前に自分の街への愛着をひとりひとりが表現するところから始める必要があると思うのが、地域のまちづくりです。
あなたが何十年もこの地域に住んでいるのはどうでもよくて、どれだけ素敵で楽しいのか。そんな話をたくさん聞きたいです。顧客目線はそのあとでいいんです。客観視は難しいし何ならリアクション大きめの余所者に任せますから!

そういうわけで天気もいいしそろそろ出かけます。

またね。

かちやま

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