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Kacotamの訪問型学習支援(学ボラ)とは

 札幌市を中心に、ひとり親世帯や生活保護世帯等を主な対象に、「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」を使命として、学習支援や居場所づくりをしているKacotam

 学習支援の実施形態がいくつかありますが、児童養護施設等の社会的養護に関わる施設にいる子ども(小学生〜高校生年代)を対象とした学習支援が「学ボラ」

 Kacotamの学習支援の中には、ひとり親家庭や生活保護世帯等の子どもを主な対象とした、拠点型学習支援(スタサポ)もあります。

児童養護施設等の社会的養護に関わる施設

 学ボラの前に、そもそも「児童養護施設等の社会的養護に関わる施設」をざっくり説明すると、父母が育てることができない子らが暮らすところです。いくつか種類があり、各施設形態により対象となる子ども(家庭)が異なっています。

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※図は、認定NPO法人Kacotam 活動報告書 2019(PDF) より。

訪問型学習支援「学ボラ」

 訪問型学習支援「学ボラ」は大きく、個別訪問型と集団型の二つがあります。

 個別訪問型は、家庭教師のように決まった日時に担当のメンバーが子どものところへ訪問し、1〜2時間ほど一緒に時間を過ごすものです。担当は基本的に学ボラ開始時にマッチングしたメンバー1名で固定です。年度の変わり目などに都合により交代もしくみとしてはありますが、前例は多くはなく、子どもが学ボラを必要としなくなるまで継続することが多い印象です。
 集団型は、施設等へ複数のメンバーが決まった日時に訪問し、拠点型学習支援「スタサポ」のように、一対一でそれぞれの子どもと関わりをもつものです。

 あえて「学習をする」と書かずに、「一緒に時間を過ごす」「子どもと関わりをもつ」としました。もちろん学習をする時間も多くありますが、それ以上に「一緒に時間を過ごす」「関わりをもつ」ことに大きな意味がある活動です。

 学ボラで関わる子どもが施設に入所して理由は様々なものがあります。多くの子が、親などから十分な愛情をもって育てられなかったり、虐待をされたりしてきた経験を持っています。そのため、他人に対して不安感や恐怖心、不信感を抱いていることがあります。学ボラで、継続的に同じ時間を過ごしていくと、「この人は自分に危害を加えないんだ」「自分の話を聴いてくれる」という感覚が生まれ、安心感を抱くことにつながると考えています。

 近年では、児童養護施設等の社会的養護に関わる施設にいる子向けの進学等に関わる資金的な支援プログラムは多数あり、ひとり親世帯や生活保護世帯よりもそういった面では進学に対するハードルが小さいとも言えます。
 しかしながら、親などから十分な愛情をもって育てられなかったり、虐待をされたりしてきた経験は、そもそも学習に向かったり、自分の将来のありたい姿を思いえがいたりする力(気持ち)を失わせてしまっていることがあります。

 「約束通りに行き、一緒に過ごす。」という、一見簡単そうなことを積み重ね、「信頼できる大人のひとり」になることで、学習や将来といったことを考える余裕が子どもに生まれてくるのではないかと思います。

 学ボラでの関わりの中での変化は、Kacotamの代表 髙橋のnoteの記事がいくつかあります。

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次回、 受験対策学習会「受験カコタム」をご紹介します。



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