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7業種7社の割安銘柄を一挙分析! 割安株の探し方 vol.48

 閲覧ありがとうございます。
 株まとめ@元証券マンと言います。

 初めての方は、こちらの自己紹介記事をぜひご覧下さい。


 これまでの株価分析記事の一覧はこちらです。


 vol.32の記事で、2019年12月6日の株価により、以下の基準で銘柄スクリーニングを行いました。

(1)東証一部上場
(2)予想PERが8倍以下 
   ※8倍以下の理由はこちら
(3)実績PBRが1倍以下 
   
※1倍以下の理由はこちら
(4)配当利回りが4%以上 
   ※配当利回りの注意点はこちら
(5)1単元が100万円以内


 その結果、13業種35社が抽出されました。


 本記事では、1セクター(業種)においてわずか1社しか、割安株として抽出されなかった銘柄たちについて、見ていきたいと思います。



①1セクター(業種)で1社しか抽出されなかった具体的銘柄

 vol.32の記事で抽出された銘柄うち、1セクターで1社しか抽出されなかった銘柄は以下の企業になります。

(7245)大同メタル工業:輸送用機器

(6317)北川鉄工所:機械

(6932)遠藤照明:電気機器

(5915)駒井ハルテック:金属製品

(9110)NSユナイテッド開運:海運業

(8604)野村ホールディングス:証券商品先物

(1518)三井松島ホールディングス:鉱業



 スクリーニングで1社しか抽出されなかったということは、つまり、基本的には割安になりにくいセクター(業種)であると言えます。

 その中で1社のみということなので、業界においてはイレギュラーな銘柄、もしくは固有のリスクで株価が振るわない銘柄と考えられます。

 ただし、そもそものスクリーニングを行っているのが2週間前ですので、一旦それぞれの銘柄の各種指標を見ていきましょう。




②各社の各種指標(PER、PBR、配当利回り)

 vol.1の記事で抽出された銘柄うち、1セクターで1社しか抽出されなかった銘柄の各種指標は以下のようになっております。
 ※2019年12月27日終値ベース
 ※以前分析記事を書いたことがある銘柄についてはリンクを貼っています


(7245)大同メタル工業:輸送用機器 ○
時価総額 364億円/PER 7.5倍/PBR 0.64倍/配当利回り 4.56%

(6317)北川鉄工所:機械 ○
時価総額 235億円/PER 7.6倍/PBR 0.61倍/配当利回り 4.10%

(6932)遠藤照明:電気機器 ○
時価総額 107億円/PER 6.7倍/PBR 0.51倍/配当利回り 4.12%

(5915)駒井ハルテック:金属製品 ✕
時価総額 96億円/PER 8.3倍/PBR 0.33倍/配当利回り 3.60%

(9110)NSユナイテッド開運:海運業 ○
時価総額 541億円/PER 6.8倍/PBR 0.59倍/配当利回り 4.64%

(8604)野村ホールディングス:証券商品先物 ○
時価総額 1兆9,640億円/PER 6.0倍/PBR 0.65倍/配当利回り 5.33%

(1518)三井松島ホールディングス:鉱業 ○
時価総額 158億円/PER 7.9倍/PBR 0.48倍/配当利回り 4.11%


 当初のスクリーニングから2週間経過していることもあり、(5915)駒井ハルテックの配当利回りが4%を割ってしまい、僕の考える割安基準から外れてしまっています。


 その他の銘柄については、業種はバラバラですがいずれも指標がかなり割安ですね。

 それでは次に、上記7社の業績及び配当金の推移を見ていきましょう。




③本日(11月28日)時点でも割安である5社の業績・配当推移

 本日時点でも割安と言える6社の直近及び今後の業績・配当推移は以下のようになっております。

(8604)野村ホールディングス:一株利益及び配当ともに波が激しい

(9110)NSユナイテッド開運:一株利益及び配当ともに17.3月期を底に右肩上がり

(7245)大同メタル工業
:一株利益は波があり、配当は概ね右肩上がり

(6317)北川鉄工所
:一株利益は波があり、配当は右肩上がり

(1518)三井松島ホールディングス
:一株利益は19.3月期がピークでやや苦戦、配当維持

(6932)遠藤照明
:一株利益は16.3月期が大赤字でその後は堅調、配当維持

 全体的に配当はそこそこ安定していますが、業績の波が激しく、今後の見通しについてはリスクが高そうに見えますね。

 PERやPBRなど各種指標が割安になっているのも頷けます。

 この中で、投資対象となり得るような銘柄はあるのでしょうか。




④投資対象となり得る銘柄はあるか?

 ここまで7社の指標及び業績を見てきました。

 全体的には業績の見通しが不安であり、投資対象とするにはリスクが高そうですが、唯一投資対象となり得ると考えているのは(6932)遠藤照明になります。

 遠藤照明は一株利益に若干波がありますが、営業利益でみると2015.3月期以降はほぼ右肩上がりで推移していますし、指標の割安さを踏まえると投資対象として十分検討できると考えます。




⑤まとめ

 以上、簡単に7業種の割安銘柄について見てきました。

 結論としては、(6932)遠藤照明のみ投資対象となり得る銘柄だと考えます。

 ただし、今回は主要指標及び業績推移を見ただけなので、次回の記事では遠藤照明について詳細の株価分析を行なっていきたいと思います。

 次回も宜しくお願いします。



 本記事の内容がよかったら、これまでの記事もぜひご覧ください。

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