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元証券マンが語る、投資サービス『FOLIO(フォリオ)』のメリット・デメリット! 始める前に知っておきたいFOLIOの問題点とは?

 閲覧ありがとうございます。
 株まとめ@元証券マンと言います。

 初めての方は、こちらの自己紹介記事をぜひご覧下さい。


 これまでの株価分析記事の一覧はこちらです。



 普段は割安株中心に、銘柄分析記事を連載形式で投稿しています。

 本記事では、個人的に注目している投資サービス『FOLIO(フォリオ)』について、そのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。
  
 どちらかというとデメリットや問題点について焦点を当てた記事となっておりますので、現在FOLIOを使っている方、これからFOLIOを使おうとしている方に対して、特に読んでもらいたい内容となっております。


 

①投資サービス『FOLIO』とは?

 FOLIOとは、株式会社FOLIOが運営している、手軽に株を買うことが出来る投資サービスです。

 FOLIOでは、『テーマ投資』『おまかせ投資』の2種類の投資サービスを提供しています。


(1)テーマ投資

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 「VR」や「コスプレ」「カジノ解禁」などの好きなテーマに投資できるサービスです。

 プロが厳選した有望企業で構成されたテーマを選ぶということで、初めての方でも気軽に始められることを売りとしています。


(2)おまかせ投資

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 AIアドバイザーが個人ごとに最適な運用プランを提案&運用してくれる投資サービスです。 

 ノーベル賞受賞理論をベースにしたアルゴリズムで運用。投資先の個別銘柄やテーマを選ぶ手間を省けることを売りにしています。

 また、10万円から投資することが可能です。


 FOLIOはダウンタウンの松ちゃんがCMに起用されていることでも話題ですね。

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 運営会社の株式会社FOLIOは、数十億円単位での大型資金調達にも成功しており、ベンチャー界隈でも有名です。





②FOLIOのメリットは?

 FOLIOのメリットは大きく以下の2点になります。

(1)小額から買える

 株を買うには通常100株単位での購入(数万円~数百万円)になりますが、FOLIOの場合は1万円台からの購入が可能です。


(2)テーマごとにパッケージで買える

 FOLIOテーマ投資は、90種類以上のテーマが設けられており、そのテーマに関係のある銘柄をパッケージとしてまとめて購入することができます。

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 特定のテーマに興味を持っている方にとっては、まとめて関連銘柄を購入することができるので、その点は便利だと言えます。

 ちなみに、主なカテゴリは以下のようなものがあります。

●VR(仮想現実)
●ドローン
●アンチエイジング
●アニメブーム
●キャッシュレス・ジャパン
●消費増税


(3)ネットショッピングの感覚で株が買える

 株式投資といっても、どのように買えばいいのかイメージできない方が大多数かと思いますが、FOLIOの画面は非常にわかりやすくデザインされており、アマゾンのようなネットショッピングをやっているような感覚で購入することができます。

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 カートという表現が、アマゾンや楽天市場のようなECサイトをイメージさせますね笑 


 では次に、FOLIOのデメリット及び問題点についてみていきましょう。





③FOLIOのデメリット・問題点は?


 FOLIOの最大のデメリットは、株を買うまでの流れがあまりにお手軽すぎて、「投資に関する正しい知識が得られない」という点です。
 
 これは、FOLIOのビジネスの進め方が本質的でなく、目先の利益を追ってしまっているから生じるデメリットと言えます。


 まずFOLIOのような個人向けの投資系サービスを広めたいのであれば、 「 人々はなぜ投資をしないのか?」を見極めて、その心理的ハードルを下げるようなアプローチが必要だと考えます。


 では、日本人が株式投資をやろうとしない一番のハードルは何なのでしょうか?

 一言で言えば、株式投資自体の難しさではなく、その『ギャンブル性への不安』が要因であると考えます。

 つまり、手続きが手間だからとか、勉強が必要だから株式投資をやらないのではなく、「損するのが怖いから株式投資をしない」ということです。


 人々が投資で損すると思っているのは、株式投資が競馬や競輪のようなギャンブルと同一視されているためです。

 もちろん、経済の動きを完全に読み切ることなど誰にもできませんので、そういう意味での不確実性やギャンブル性というのは確かに存在します。

 ただし、適切な投資の知識を身に着け、企業や業界の研究を行い、自分にあった投資手法を選択することで、限りなくギャンブル性を低減させることができます


 つまり、個人に対して投資への不安感を払拭し、株式投資人口を増やすためには、株式投資とは何たるかを正しく伝える必要があるのです。



 しかし、FOLIOは株式購入に至るまでのルートを簡略化することに特化しており、あたかも通販サイトで買い物するかのような手軽さを前面にアピールしています。

 つまり、最も必要である「投資に対する知識を正しく伝える」という要素がぽっかりと抜け落ちているのです。

 相場が良いときはこのやり方でもいいかもしれませんが、いざ相場が不安定になってくれば、お手軽さだけに惹かれてFOLIOを始めたユーザーはすぐにやらなくなりますので、最も困るのはFOLIO自身だと思います。

 目先の利益を追っている姿勢や、莫大な広告費による力技のようなビジネス展開は、投資系サービスには合わないのではないでしょうか。





④投資系サービスは本来どうあるべきか?

 FOLIOのデメリット及び問題点について述べてきましたが、それでは逆に投資サービスのあるべき姿とはどのようなものなのでしょうか。


 僕自身の考えとしては、手軽さを売りにするのではなく、まずは投資に関する知識を正しく伝えることに重点を置くことが絶対に必要だと考えます。

「株式とは何なのか?」
「株価はなぜ変動するのか?」
「自分にあった投資スタイルはどう決めればよいか?」
「株価が下落するリスクはどのくらいか?」
「現金と株の保有比率がどれくらいがいいか?」

 これらのように、株式投資を行うにあたり知らなければならい基礎知識や考えなければならないことは無数にあります。

 ですので、まずは遠回りなように見えますが、投資に関する知識を学校の授業のように教えて、そこから興味をもった人に対して証券口座の開設を進めるようなビジネスモデルが望ましいと考えます。





⑤具体的にどの投資系サービス企業が良いか?

 僕は現在、「元証券マンだからこそ、正しい投資の知識を伝えたい」という思いでnoteへの記事の投稿を行っておりますが、投稿を始めた理由は、これほど情報があふれた時代であっても投資の知識が適切に発信されているとは思えなかったからです。

 機能面はどの証券会社も大差ないので、情報発信のクオリティが高い企業が望ましいと思います。

 また、ただ発信するだけではなく、教育という要素が強ければなお良いと考えています。

 具体的には、上場会社で言えば(3807)フィスコが提供しているフィスコキャンパスのような取り組みがとても良いなと感じております。

 ただ、フィスコ自体は仮想通貨事業なども行っており、教育事業がメインというわけではないので、「上場+投資教育事業」と言える企業は今のところ存在しません。





⑥まとめ

 以上、投資サービス『FOLIO(フォリオ)』の概要、そのメリット・デメリットについて見てきました。

 やはり、投資に関する正しい教育がない状態で、お手軽に株が買えてしまうというのはある意味で非常に危険であり、その点はFOLIOの大きなデメリットだと考えます。

 FOLIOを通じて投資に興味を持つこと自体は選択肢を広げるという点でプラスではありますので、その上で自分なりに本を読むなりネットで調べるなりして、少しずつでも投資の知識を増やしていくことが必要だと考えます。

 

 僕自身も日々勉強中ですので、皆様とともに少しずつでも色々な知識を身に付けていけたらと考えております。

 また次回の記事もお読み頂けると嬉しいです。




 本記事の内容がよかったら、これまでの記事もぜひご覧ください。

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ここまで読んで頂きありがとうございます。

わかりやすく読みやすい文章を心がけて、自分にとっても皆様にとっても投資判断の一助になるように、日々情報発信をしていきたいと思っています。

良かったらいいねやコメント、フォローなど頂けると嬉しいです。
今後とも宜しくお願い致します。

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