「株式とは何か?」を基礎から解説!初心者向け株式投資の始め方
株式投資を始めたい初心者向けに、まずは「株ってなに?」という疑問に答えます。株の基礎知識や株取引の注意点について、詳しく説明しています。株で儲かったあとの、気になる税金についても説明します。
株の基礎知識
株式会社の株を買うということは、その会社に出資して株主になるということです。株主は会社のオーナーとなり、企業の経営に参加する権利を持ちます。経営参加の方法のひとつが、株主総会での議決権行使。
定款の変更、取締役・監査役の選任、会社の解散・合併といった決定の可否に票を投じることができます。一方、株主の出資に対する対価が配当金。会社の利益を原資とする分配金です。株主はほかにも株主優待を受けられることがあります。
一般的に、株主になるには株式市場で株式を購入する必要があります。株式市場で株式を購入できる会社が「上場企業」。証券取引所の上場基準を満たした企業です。
企業は上場によって高い信用力と知名度を獲得し、資金調達がしやすくなりますが、一方で決算報告書を始めとする会社情報の開示が義務づけられます。
株式投資とはどのようなもの?
上場企業の株を購入する際、窓口となって売買を仲介するのが証券会社です。証券会社が証券取引所に売買注文を出します。日本で株式市場を持つ証券取引所は札幌、東京、名古屋、福岡の4カ所です。
・株式が購入できる時間は?
もっとも多くの株式が上場している東京証券取引所の立会時間は9:00~11:30と12:30~15:00。土日祝日と年末年始(12月31日~1月3日)はお休みです。立会時間のうち午前は前場、午後は後場と呼ばれます。この立会時間は株式の売買が行われる、いわば株価の変動が起こる時間です。
注文受付時間は立会時間よりも少し早く、前場は8:00~、後場は12:05~です。証券会社への注文はこの時間帯でなくても構いません。ネット証券なら、夜間や土日も注文を受け付けています。夜のうちに注文すると、翌営業日に処理されます。
これ以外に夜間取引ができるPTS取引というものもありますが、まずは通常の立会時間での売買に慣れておきましょう。
・株式投資はいくらから?
株を買うには多額の資金が必要というイメージがあるかもしれませんが、1万円未満で買える株もあります。株式には取引最低単位数が決められており、たとえば最低単位数が100の株は、100株単位で購入しなければなりません。その株価が1,000円だったら、最低でも1,000円×100株で10万円必要です。
さらに、株の売買には手数料がかかります。1回の手数料が300円とすると、購入に必要な費用は全部で10万300円です。手数料は証券会社によって異なるため、できるだけ手数料の安い証券会社を選ぶのがよいでしょう。
株式投資を始める際に注意したいこと
株取引にはリスクがあることを理解して、少額から始めることが重要です。特に以下の3つの点に注意しましょう。
・予算を決めて分散投資
ひとつの銘柄に大金をつぎ込むのはNG。まずはリスクが取れる金額を決めておき、その範囲で複数の株を購入するのがおすすめです。そんなに資金がないという場合は、少額で買える株を購入します。株価が上がったら売ってもいいですし、優待目当てに長期保有するのもよいでしょう。まずは取引を体験することが重要です。
・現物取引だけにする
株取引には現物取引以外に、信用取引や先物取引といった取引方法がありますが、これらは元手以上にマイナスになる可能性があります。現物取引なら、いくら株価が下がっても0円になるだけです。信用取引や先物取引は通常の現物取引に慣れてから手を出すようにしましょう。
・こんな株に気をつける
株価が100円を割り込む株は倒産リスクがあり、乱高下することも少なくありません。株価が安ければ安いほど買いやすいと感じるかもしれませんが、初心者は手を出さないほうがよいでしょう。これ以外にも、株価の動きが激しい株は仕手株と呼ばれ、ベテラントレーダーでも扱いが難しいもの。初心者は避けたほうが無難です。
株主優待や配当金をもらうには?
株主優待や配当金目当てに株を購入する人も多いでしょう。株主優待や配当金をもらうためには権利確定日に注意してください。権利確定日は株主としての権利が確定する日ですが、実際にはその日を含む3営業日前(権利付最終日)までに株式を持っている必要があります。権利付最終日は証券会社のサイトなどでも表示されているので、きちんと確認しておきましょう。
また、株主優待や配当金が得られるまでには時間がかかります。3月末が権利確定日だとすると、だいたい3カ月後の6月下旬~7月上旬に株主優待や配当金計算書が届きます。すぐにもらえるわけではないので、気長に待ちましょう。
株式で儲けた場合の税金
税金のことはすべておまかせしたいという人は、証券会社に口座を開設する際、特定口座(源泉徴収あり)を選びましょう。株の売買や配当で得られた利益は源泉徴収されるので、確定申告しなくてOKです。
節税したい人はNISA口座での取引がおすすめです。株で得た利益は約20%が税金対象になりますが、NISA口座では非課税です。年間120万円までという制限がありますが、少額取引には役立つでしょう。
まずは口座開設から
株取引をするには証券会社の口座が必要です。まだ持っていない人は、口座開設から始めましょう。ネット証券のひとつ、楽天証券で「いちにち定額コース」を選ぶと、1日10万円までの取引が手数料無料になります。口座開設はWebから申し込めるので、気になる方はチェックしてみてください。
詳細は楽天証券公式ページから確認できます。株取引のポイントや、楽天スーパーポイントで株取引が出来るなどの特徴についてもチェックしておいたほうが良いでしょう。
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