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【心に残る海外ドラマ】「 THIS IS US 」(アメリカ)

これは、ぼくの物語。そう言いたくなるほど、刺さった。

妻とは不仲ではないけれど、もう昔のようには戻れないことを感じている。子どもが小さいうちは喜びも困難もたくさんで忙しく、お互いへの気持ちの変化に気づかないフリをしていることができた。でも子育てが一段落し少し余裕が生まれると、あらためてこれからの人生を見つめることになる。隣にいるパートナーのことも。一緒に年を重ねる相手として、ぼくは彼女の良き相棒でいられるだろうか。心の中で揺れることも多い。

さらには、成長していく子どもたち、年老いた両親、親しい友人との関係の変化に悩むこともある。

このドラマでも、たくさんの人間関係と、そこに生まれる愛情と苦悩が描かれている。
必ずしもハッピーエンドばかりではない。弱い心が愚かな行動を生み、相手を傷つける。本音を打ち明けることができずに、すれ違ったまま不満ばかりがたまっていく。まるでぼくの人生だ。


ドラマを観たって何も解決しない。きっとこれからも不満をもったり、苦しむことも多いだろう。
でも、THIS IS US. 「私たちの物語」と名乗るこの作品は、愛する人がいるからこそ傷つき悩むのは当たり前のことだと教えてくれる。カッコ悪く振る舞ってしまう自分に「赦し」を与えてくれる。それはぼくにとって、励ましや勇気をもらうよりも、ありがたいことだったりするのだ。

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