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【感想】光る君へ 第36回「待ち望まれた日」


金銅藤原道長経筒(複製)

三連休に千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行きまして、平安時代の展示品に道長が金峯山詣で奉納した経筒のレプリカがありました。(この博物館内は基本的に写真OKとなっています)
タイムリーっぷりに同行した友人とはしゃいでました。美術展ナビでも紹介されています

『御堂関白記』の複製品もありました。
あれ、道長ってきれいな字も書けるの!? と驚いたのですが、『御堂関白記』は具注暦に書き込まれた記録なんですよね。現代でいうならば「スケジュール帳に書き込む」ような形じゃないか、と友人が分かりやすく指摘してくれました。
だから具注暦として元々用意されている部分はきれいな字なんですね。納得。


そんな一日の他にも、今回はだいぶ充実した三連休を過ごせました。
以下、感想です。






〇猫!!!!!!

・小鞠ちゃん!!!!!!!!!
待ってた!!!!!!!!!
てか前に最後に映ってからなかなか時間経っていますし、まぁまぁシニア猫ですよね? 小麻呂ちゃんと違って作中では名前も明かされませんし、影薄めだしで、もう出ないかと思いました。たまにでいいから出てほしい、マジで一瞬でいいから。


〇中宮さまのご出産

・出産を目前にして不安を漏らす中宮さまのお気持ち、すごく想像できる……。私は出産が怖いと思っている側の人間なので(経験も予定もないけど)、世の中の妊娠・出産を経験している女性は本当にすごいと思っています。
倫子様・明子様のお二方は今以上に出産が大変な時代に6人お産みになっているんですものね。すごいことです本当に……。

・改めて考えると母娘揃って近い時期に出産してるの、すごいことですね。すごいしか言ってねぇ。下手すると「叔母より年上」って現象が起こりかねないですもんね。ジョジョ4部?(あっちは叔父甥だが)

・出産時には倫子様が側にいるんですねえ。

・皇子が生まれたと言われた時の道長の表情はさすがです。単純に喜ぶことはできないか。


〇五十日の儀

・公式で紫式部日記と併せた解説がされています。長い。実際には倫子様が離席した理由は不明のようですね。酔っぱらって調子に乗っている夫をいさめるためとか、いろんな説があるっぽい。

・ドラマにおいては倫子様が不憫。
他の女房の「まぁ、阿吽の呼吸で歌をお読みになるなんて……」の後には「やっぱりあの二人、ただならぬ仲なのだわ」と続くでしょうしね……。

あの場面、左大臣に「歌を詠め」と言われたら、智慧を買われて働くまひろには詠む選択しかないでしょうし、全面的に道長が悪いって感じがしますね。酔いすぎじゃい……。
ただ単に"足を揉む仲"であるよりも嫌だろ、自分の夫が他の女と通じ合ってたら。

・赤染衛門に疑問を投げかけられて終わり。どうするまひろ。


〇そのほか

・宮中の話を聞いた清少納言の反応。いつまでも定子様のことを忘れないでほしい、という想いがあの反応のもとでしょうか。
書物で帝の心を引き寄せる、という点では共通しているのですね。清少納言と藤式部。

伊周の話ですぐにまひろのことだと気が付いた様子でしたが、また色々な感情が込められた表情のようでした。

・重用の節句の倫子様と紫式部のやり取り、綿が置かれていたので本編で描写せず……なのですね。

・倫子様にしても清少納言にしても、比較的まひろと友好的にしてくれていた人たちなのでギクシャクしちゃったら嫌だなほんと……ギクシャクしたとして納得しかないんですけど。


〇予告

・清少納言から何を言われるのか、怖い。作品の巧拙と好悪は別問題ですからね……。
明るい部分を書き連ねた清少納言と、影の部分に焦点を当てた紫式部と、どちらが優れているという話ではなくあくまで作風の違いではあるのですが……。

とはいえ同じ対象をモデルとし、それが自分にとって生涯大切にしたい存在となれば、影など存在しないと言い切った清少納言からしたら不快で当然と言いますか……うーーーん。

娘との関係もどうなるのか。

娘に関しては、現状まひろが働く以外に家族を養っていく方法がなさそうですし、子育てを家族に任せるのも致し方なし、ですよね。

とはいえ子供の立場からしたら、親がいないことへの寂しさはあるでしょうし。
宣孝様がいればまひろも無理に働かずに済んだんでしょうけど、そうしたら『源氏物語』が生まれないですし。うーーーーーん……。

どうなるのかは想像でしかないんですけど、前述の理由でまひろにヘイトが向かった場合に、相手の気持ちも「それはそうだよね」と思える展開になっていきそうだな、なんて思っています。
次回も楽しみにして、また1週間を過ごします。



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