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動画教材の世界

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動画教材収益化ディレクター前川正人が、動画教材の世界について徒然なるままに書いていきます。
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記事一覧

動画教材はこんな構成がいい

動画教材はこんな構成がいい

動画教材の時間的側面動画教材はどんな形で作ったらいいんですか?
という質問をいただくことがある。

動画教材といっても使い方はさまざまだ。
だから一様に決めることはできない。

けれども、ひとつ気にとめておいてほしいことがある。

動画が、ZOOMセミナーやインスタライブなどのライブイベントと違うところは、オンデマンド性である。

オンデマンドとは、ユーザーがいつでも好きな時に視聴できることを言う

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動画教材の企画第3ステップ「ゴールを決める」

動画教材の企画第3ステップ「ゴールを決める」

学ぶということは何かを実現させること動画教材も講座の一形態であって、購入者には受講する目的がある。

端的に言えば「こうなりたい、という未来」があるから動画教材を購入するわけだ。

購入者のゴールを意識することが、良い動画教材を作る秘訣ともいえる。

第1ステップで「対象者を絞り込む」ということを書いたが、この中には当然対象者の現状が含まれる。
現状といえば、そこには「問題(悩み・不安)」が含まれ

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動画教材の企画第2ステップ「目的を定める」

動画教材の企画第2ステップ「目的を定める」

動画教材購入の目的は「問題を解決する」こと動画教材を購入する人は、動画教材そのものが欲しいわけではない。

まさに「ドリルを買う人は、穴がほしいのだ」と同じことだ。

動画教材を購入する人は、問題の解決策を求めている。
何事か、問題(悩み・不安)を抱えていて、それを解消するためのノウハウや知識が得られると思って、動画教材を購入するわけだ。

動画教材の競合商品となるのは、書籍やオンライン講座など。

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動画教材の企画第1ステップ「対象者を絞る」

動画教材の企画第1ステップ「対象者を絞る」

「内容」から出発すると良い教材にならない動画教材を作ろうとする時、「内容」から考え始めようとしたとする。

たとえば「Excelを教える教材」を作りたい。
もう少し絞りこむと「Excelのマクロ」を教えたい。
さらに目的性を付加すると「Excelのマクロを使うと、経理処理が飛躍的に便利になることを伝えたい」

このこと自体は問題ではないのだが、「誰に」が特定されていないと、ただソフトの使い方を教え

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世間知・専門知・個人知

世間知・専門知・個人知

誰でもコンテンツを作ることはできる動画教材といったって一部の特別な人のものだろう。
自分は人に教えて役立つコンテンツなんか持ち合わせていない。

そんな風に考える人が多いと思う。
何かを特別に習得したとか、資格を取ったというような人でないと、教材なんか作れないと思っている人は多い。

しかし、実際には誰でもコンテンツを作ることはできる。
何か特別な資格を持っていたり、特殊な事柄を習得した人よりもユ

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動画教材はあくまでコンテンツの一形態だ

動画教材はあくまでコンテンツの一形態だ

コンテンツの良し悪しがすべてを決める勘違いをしないでいただきたい。
動画教材にしても、電子書籍にしても、オンライン講座にしても、それらはすべてコンテンツのアウトプットの形を変えたものに過ぎない。

元となるのはコンテンツであって、これが社会の役に立つコンテンツか否かによって、売れるものになるか否かは決まる。

たいしたことのないコンテンツを動画にしたから売れた、ということはない。

コンテンツはす

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動画教材はマインドマップで構築する

動画教材はマインドマップで構築する

マインドマップという強力ツールマインドマップというのは、英国出身ジャーナリストのトニー・ブザン氏という人物が考え出した思考ツールだ。

中央に考えるテーマを書き、そこから枝を生やしてキーワードを書いていく。

このマインドマップはひとりでコンテンツを構築するのには強力で、私は動画教材でもオンライン講座でも、必ずこれを一度は使うようにしている。

マインドマップの効果というのは、頭の中にあるさまざま

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解説するのと教えるのは、本質的にちがう

解説するのと教えるのは、本質的にちがう

教えるのではなくて解説しているUdemyにはたくさんの動画コースが出品されている。
私もかなりコースを買ったことがあるが、その中でもソフトウェアの使い方を教えるコースは、あまり完走した記憶がない。

もちろん、差し迫った必要があって買ったというわけではないこともあるが、そもそも教え方が良くないという思いがある。

それらの動画コースの作者は、たぶん対象であるソフトウェアを使いこなしているのだと思う

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動画教材はこのように企画すれば売れる

動画教材はこのように企画すれば売れる

売れる動画教材はユニークである動画教材を作って売る、といっても、たいていのテーマの動画教材はすでに存在する、と思える。
そんなところに後発で入っていって、売れるのだろうか?
と誰でも思うだろう。

実際には、動画教材はそんなにあらゆるテーマに存在するわけではない。
だから、今でもまだニッチは数多く存在する。

資格取得講座のような体系的なものばかりが、動画教材ではない。
むしろ、ワンポイントアドバ

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誰だって種は持っている

誰だって種は持っている

教えるというと怯む教材など「教える」という言葉が入っているとひるむ人が多い。

「自分には教えるほどの知識はありません」とか
「とても人様に教えるほどの人間ではないので」とか
「私なんかむしろ教わりたいほうです」とかいう。

「教える」ということは、そんなにハードルが高いのだろうか。

あなたが道を歩いていたとする。
「すみません、◯◯駅へはどう行ったらいいかおわかりでしょうか?」
と人に訊かれた

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動画教材を作るソフトウェアにかんする大きな勘違い

動画教材を作るソフトウェアにかんする大きな勘違い

動画編集ソフトはみんな同じ私は、PCによる動画編集をはじめた27年前から今まで、少なくとも10以上の動画編集ソフトを触ってきた。

その結果、わかったことがある。

動画編集ソフトの形態として、タイムライン方式とストーリーボード方式というふたつがある。

タイムライン方式が動画編集ソフトの一般的な形態なのだが、タイムライン方式を採用している動画編集ソフトの基本的な操作方法はどれも似通っている。

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和製・動画スクール

和製・動画スクール

プライベートな動画スクールがほしいUdemyはいわば総合大学のようなものだ。
そこへ行けばたくさんの先生がいて、すごい数の講義の中から自分の必要なものを選ぶことができる。
しかも、バーゲンセールのような安く入手できる仕組みもある。

いっぽう先生の立場からすると、少々窮屈である。
Udemyの制約の中でしか自分のコンテンツを売ることができない。

すごく長大なコンテンツを作ったとしても、最高価格が

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Udemyという黒船

Udemyという黒船

黒船が来ないと変わらない日本人動画教材を日本人に伝えたという意味では、Udemyは一種の「黒船」であったのではないかと思う。

日本では、企業が従業員教育に動画を使うような、いわゆるe-ラーニングは盛んだった。
しかし、個人が動画教材を作ってマネタイズしていく、といった発想はほとんど見られなかった。

2015年にUdemyが上陸してきて、その構図が変わった格好だ。
(国内での提携先として、教育産

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YouTuberではどうなのか?

YouTuberではどうなのか?

人に役立つコンテンツと動画作成のスキル、その両方を持っていれば商品が作れる、と前の記事では書いた。

なぜ商品でなければならないのか? たとえばYouTubeという手段もあるのではないか、という反論もあるだろう。

YouTubeの本質私はYouTubeにはかなり初期から登録しているが、その時はこんな巨大メディアに成長するとは、思ってもみなかった。

YouTubeは発足当時は、どうやってマネタイ

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