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採用側と求職者のミスマッチについて

私は現在、自分自身の転職活動と会社での人材採用を同時に進めています。

求職者目線と採用側の両方の目線に立っている今、改めて会社の状況を俯瞰すると、大きなミスマッチを起こしている事に気付きましたので、今回はその事について自分の考えを書いてみたいと思います。

1.求職者の目線について

まず、求職者は転職の目的によって2種類に分類することができ、それぞれの転職先の探し方は全く異なると思います。

パターン1 労働環境を改善したい
パターン2 自分自身が向上したい

まずはパターン1 労働環境を改善したいグループについて考察します。こちらのグループに分類される人たちは、今の会社で残業時間や休日日数など労働条件に不満を抱えている人たちです。例えば、残業時間を減らしてもっと家族、友達との時間を増やしたいなど、主にプライベートを充実させたいというインサイトがあると思います。このパターンの人達が転職先を探す時に重視するのは、労働時間、年間休日、有給取得のし易さなどが挙げられます。基本は働いた時間の対価として給料を貰うというスタンスです。大きな年収アップや仕事のやりがいは求めてなく、働き易い条件や温和な人間関係を望む人たちです。アルバイトやパートタイマーの人たちの多くも、こちらのグループに含まれると思います。人生において仕事や収入よりも大切なものを持っている人たちです。

次にパターン2 自分自身が向上したいグループについて考えます。こちらのグループに属する人は今の会社の条件に対する不満よりも、仕事内容と自分がやりたい事がリンクしていない人たちです。このパターンの人たちは、条件だけではなく、自己実現しにくい組織風土やビジネスモデルに不満を抱えています。基本は自分自身が成果を出し、その成果の大きさに見合う報酬を得るというスタンスです。絶対に達成したい人生の目標があったり、将来起業を目指す人たちはこちらのグループです。人生において、仕事を通じて何かを成し遂げたいと思っている人たちです。


2.採用側の目線について

次に、採用側の目線について考察してみます。採用側も、その目的によって大きく2つに分類されると思います。

パターン1 なるべく安く労働力を確保したい
パターン2 とびきり優秀な人材を手に入れたい

まず、パターン1 なるべく安く労働力を確保したいの場合ですが、採用コストを徹底的に抑えたいという目線なので基本は転職エージェントよりも広告媒体を使った方が目的を達成し易くなります。また、人件費を抑える必要があるのでメインターゲットは求職者パターン1 労働環境を改善したい の人たちになります。求職者に向けた魅力の打ち出し方は労働時間、年間休日、働きやすい人間関係が効果的になります。

次にパターン2 とびきり優秀な人材を手に入れたいの場合ですが、優秀であればあるほど会社にとってのリターンが大きいので、必然的に採用コストが高くなります。例えば年収600万円でそこそこ優秀な人を採用するよりも、年収1,000万円で超優秀な人を採用した方が中長期的に会社に対するインパクトが大きいという考え方です。優秀な人ほど転職先を探すのに広告媒体よりも転職エージェントやダイレクトリクルーティングを使う傾向があるので、そういった人たちに合わせた採用方法を選択した方が効果的になります。


3.まとめ 〜転職者と採用側のミスマッチをなくすために〜

転職者と採用側のミスマッチをなくすためには、先ほどの求職者と採用側の2つのパターンをマッチさせることが最も重要です。

そこを意識せずに採用活動を進めてしてしまうと、フナしかいない池でブラックバスを狙うようなもので結果的にコストの垂れ流しになりかねません。できるだけ安く、優秀な人材を・・・というのも気持ち理解できますが、確率を考えるとやはり2つのパターンをマッチさせた方がうまくいくと思います。

今、自分の勤める会社では上記の考え方をベースに採用手法の変更を進めていますのでまた結果が出たら記事にしたいと思います。

もし、この記事を読まれて同じような経験のある方、求職者、採用側の立場の方がいらっしゃればコメントを頂けると嬉しいです!

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