Segment Routingがよく分からない理由

Segment Routingがよく分からない理由の一つがどのようなネットワークに使われるのかが分からないことがあげられます。

Segment Routingに最も力を入れているCiscoのSegment Routing紹介資料を掲載します。

Segment Routing Introduction

Segment Routingはソースルーティング！
IGPベースで構成されている！

と紹介されていますが、これをみてSegment Routing（SR）を理解できる人はいるでしょうか？

その他Juniperのページを見ても同じようなことが書いてありますが、よく分かりません。

Understanding Static Segment Routing LSP in MPLS Networks - TechLibrary - Juniper Networks

なぜ分からないか・・・我々の理解が及ばないからなのでしょうか？
いえ、安心してくださいそうではありません。

CiscoやJuniperはSR紹介する気がないんです、普通の人には・・・
これらのページはある程度MPLSやSRを知っている人が辞書代わりに使うなら利用価値が高いのですが、全く知らない人が見ても分からないことが加速されるだけです。

頑張って勉強しようと思う人ほど、わからない自分がダメなのかと自己嫌悪に陥ってしまうこともあると思います。
安心してください、わからない人向けの資料がないのが問題です。
私もはじめはさっぱりわからなくて途方に暮れていましたが、今では人に説明できるようになっています。

私たちは、最終的にはCCOのドキュメントに書かれている専門用語も理解できるようになります。

本題に戻ります。
SRが分かりづらいのは、利用する場面が想像できないからです。
SRはキャリアネットワークで主に使われます。
エンタープライズ系の一般企業では余り馴染みがない概念なので、そもそものネットワークの使われ方がイメージできないのです。

この為、まずはキャリアネットワークについての理解を深めて、SRを理解する土台を作る必要があります。