見出し画像

SRv6の導入会社~海外編~

SRv6の導入は海外でも進んでいます。
RFCで紹介されている会社を見ると、中国にイタリアにウガンダ等日本を含め7社紹介されていました。

その中で、キャリア網として展開している会社、ソフトバンク、MTNウガンダは、TI-LFAとBGP PICで障害時の高速切替を、中国電信、チャイナユニコム、は、BGP PICで障害時の高速切替を実施している模様。

なお、CERNET2という、中国教育研究用ネットワークでは教育目的でSRv6を導入している模様。
こちらは、Huaweiのハードウェアで組まれているそうです。

さて、ここでTI-LFAやってればすべて高速切替されるんじゃないのかなと思っていた皆さんはBGP PICって何かなと思うかもしれません。

BGP PICは、TI-LFAと同じようにバックアップの経路を事前に用意して、アクティブのパスが切れたらそちらに高速で切り替える技術です。

TI-LFAはあくまでSR網内の切替に特化しており、BGPのVPNv4経路については関与しません。

この為、例えばVPNv4の経路だけが切れてしまった場合はTI-LFAだけでは救うことができず、BGP PICも必要となります。

上記のような理由でBGP PICは採用されています。

参考資料

SRv6 Implementation and Deployment Status
https://datatracker.ietf.org/doc/draft-matsushima-spring-srv6-deployment-status/?include_text=1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?