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日記

今日は春から入学する院から、手続書類? が届いた。自分の学籍番号が書かれてあって、とてもうれしくなった。いまだに、現実味がないのだが。

『日本のありふれた心理療法』感想

結構前に買って、積読していたのを、この三日くらいで読み切った。押しも押されぬ? 気鋭の心理士(でいいんですかね)の東畑開人さんの、何冊目だろう、多分3,4冊目くらいの本。

まだ私が希死念慮をバリバリ抱えていた大学三年生のころ、東畑さんの『居るのはつらいよ』を、当時住んでいた仙台の商店街の本屋さん、その片隅で一気読みして、そのまま購入したことをよく覚えている。

その『居るのはつらいよ』は、私が読んだ当時の感想としては、東畑さんの苦しみのようなものが主眼に置かれているような気がして、特に結末あたりは何とも言えない、砂を口に含んだような読後感があったような気がした。

時系列的にその『居るつら』の前に書かれた(はずの)『日本のありふれた心理療法』は、これから心理士となる私にとっては、なかなか面白い話だった。ケースカンファレンスで場を凍らせた話なんて爆笑しそうになった(ダメ?)

前半の事例研究の話(論文)を読んでいた時に思ったのは、東畑さんは独特な筆致、書き方をするということだ。

文学的な表現がいきなりふっと出てきて、しかもそのまま何事もなかったように書き進めている(作者としては筆が乗り、「見得」を切りたい部分であろうに!)。ストレートに言えば、(アカデミックな文章のわりに)アクが強いと感じた。そりゃあ、「小説を書きませんか?」って、編集の方に言われるよねw

私は皆藤章先生の最終講義の動画をyoutubeで見たことが一つのターニングポイントだったのだが、意図せずして、同じ名前を本書で見ることになった。しかも皆藤先生に関する東畑さんのパーソナルな思い出がつづられており、なんだか少し(私が勝手に)気恥ずかしかった。

学術的な話、前半部分に関しては正直この本だけでは全然わからない部分がたくさんあり、私自身の精神分析領域、あるいは医療人類学への無理解を感じるところが多く、反省した。もっといろいろ読んでいきたい。

後半の、エッセイパート? や、事例研究の書き方講座? は、もう……誰? ってくらいに書き方が変わる。ユーモアにあふれた、なんだかキュートだと形容したくなるほどの、うきうきるんるんといった感じの文章がお目見えする(東畑さん、女性誌のエッセイストになったらバカほど人気が出そうだ)。その明るさには少し救われた

自分で自分の表現を解説

この「救われた」とはいったい何なのか。これは私の個人的な話になる。

私は学術的なことをするとき、特に一人で本を読み思索を広げようとするときに、体感90パーセントの高確率で、ものすごく「死」に近づく感覚がある。これは我ながら非常に特異な感じがあり、精神分析的に言うと?(違うかも)、エロスに近づくほどにタナトスがよりくっきりと感じられてしまうのだ。学問的に面白い! と感じれば感じるほどに、ものすごく「死」の手触りがはっきりと、痛切に感じられて、困惑する。身が一瞬こわばるほどの底知れない恐怖を(毎度)覚える。まあこれは雑に言えば、私がとても怖がりだということに由来するのだが。

本書の中盤、医療人類学といったきわめておもろい概念に触れれば触れるほど、私の中で「死」が近づいてきて、私のこころあるいは脳みそをザッとその「死」の黒インクで覆いかぶせてしまう。そこに、東畑さんのそうしたきゃぴきゃぴした文章が現れる。東畑さんの、「生」としか言いようのない文章に触れて、私は確かに笑った。タナトスに浸った私の心を、東畑さんの『事例研究道9段の白髪の仙人』や『餃子的身体』が掬い取るわけである。我ながら、なんだか奇妙な感じがして笑える。

感想終わり

ここからは日記である。

HARLEMがおもろすぎる

私はスーパー・ウルトラ・ハイパー天邪鬼である。流行っているものには、全く興味を持てないし、反発したくなる。これは、勝手にやってろよ、と知らない方は思われるかもしれないが、本人である私には結構つらい。

私は実家暮らしであるわけだが、まず父と母が盛り上がっているものを一緒に盛り上がれない。最近でいうとWBC。選手が嫌いとか野球が嫌いとかじゃなくて、単に日本中が熱狂しているから、つまらないのだ。つまらないし、楽しめない。これは結構つらい。私だって楽しみたい。

同じことがドラマにも言える。流行りのドラマに私は全く興味を持てない。silent? とかあったというのは知っているが、当然見てないし、テレビでそうした情報が流れだしたら即チャンネルを変える。私だってドラマを楽しみたい。でもつまらんドラマじゃ楽しめないし、かと言ってはやってるドラマは大体楽しめないのだ(半沢直樹、逃げ恥、朝ドラ全般とか)。

それで、アマプラの「ハーレム」である。

これがもうほん~~~~~~~とうに面白い。もう、、、サイコー;;

とにかく毎回セックスの話が出る。男女だけじゃない、女女も男男もふくめて、とにかくたくさん出る。でもそれだけじゃなくて、マイノリティとして生きることや、キャリアの話とか、、、いろんな要素があって、もはや闇鍋状態。女性が主体的に生きる、ということが、これでもかというくらいパワフルに描かれている。

アンジーがセックスの時激しすぎてベッドがコーヒーカップの乗り物なみに動いてるのとかもう腹抱えて笑ったw タイも自分が有色人種のクイアであることに必要以上にこだわってしまうこと、でも実はまさかの過去があることにはびっくりしたし、カミールに関しては、日本だけじゃなくて海外も文系大学教員のポスト争いは熾烈なんだなあ、、としみじみ思わされた。

結構それぞれに、主人公の女の子たちが勝手だな~~~と思う時もまあまああるんですが、それもそれでいい。女の子が勝手でずるくてもいいじゃないですか、傷だらけの女の子だっていいじゃないですか、、、

S2は今から見るんですが、もう、、、私の推し(クイン)が、まさかの方向に進みつつあって、もうどきどき、、、、ああ、また今日も見なきゃ、、、;;

それではまた次の記事でお会いしましょう。