熊野川「小船キャンプ場」の日記、迷惑youtuberと遭遇
こんにちは枯木屋ユージンです
あっという間に真冬になってしまいました。
しかし今回は、熱中症が毎日のように報道されていた、真夏七月のお話しです。
長年使ってきたテントの縫い目シールド部分がもうダメになったので、思い切って少し大き目のテントを購入し、ほぼ二年ぶりにキャンプに出掛けました。
三重県熊野市にある小船キャンプ場です。
私の家からは少し遠いのですが、大変広く気持ちの良いキャンプ場で、予約も不要です。それに何と言っても無料なんです。
到着するとキャンパーの数は少なく、テントは点在するといった程度。
川の流れに向かってテントを設置し、その右側にテーブルを置いたりバーベキューの準備をしてくつろごうとしていました。
すると後方から、結構な勢いで真っ赤なスズキハスラーがやって来て、私のすぐ右横に停車したのです。
そんな様子から私に何か用があるのか、このキャンプ場についての質問があるのかと思いました。
運転席から50歳代半ば位のオジサン(と言っても私よりずっと若い)と、その奥さんらしき女性が降りてきました。
そして、「この当たり」とか言いながら地面を吟味しています。まさかと思いましたが、やっぱりテントを建てだしたのです。
物凄く混み合っているならまだしも、その距離感は以上です。キャンパー同士は人影程度に確認できるくらいの状況ですよ。
3人しか座っていない電車一両に、次の駅で乗ってきた人が横にピッタリ張り付いて座ってきた感じ。
そのテントは高額だろうとは想像できましたが、小さかったので二人だと相当狭い。もしかしたら日除けの為だけに使い、デイキャンプかもしれないと淡い希望を抱きました。
横目で夫婦を視野に入れながら観察していましたが、その行動から希望はすぐに打ち砕かれてしまいました。
あのテントに二人で泊まるのか? まぁ、夫婦なら重なって寝たって平気なんだろう。
観察を続けます。
すると私より若いオジサンは、セルカ棒の先に付けたアクションカメラで自撮り撮影をはじめました。カメラに向かってぶつぶつ何か喋っているようです。
カメラの角度からすると、明らかに私や私のテントも写っているでしょう。
なんだこれは、youtuberか? ライブ配信でもやっているのでしょうか? ここまでの行動から推測すると、自分達の高価なキャンプ道具と私のチープな道具をワンショットに収めようとしているのかもしれません。
さらに観察を続けます。
オジサンは今度は上半身裸になって自撮りを続けました。他人に見せたいほどの身体つきかなぁ?
このウザイことキモイこと。
私はもう耐えられません。
大急ぎで、テーブルやバーベキュウコンロやら一切合切を自分のテントの左に移動させました。
当然そこに空間が生まれます。自分の車に乗り込んでエンジンを掛けそこへ突っ込んでやったのです。停車する直前、ギヤをニュートラルにして二度アクセルを空ぶかししてやりましたよ。
何か文句を言ってこようものなら、思いっきり受けて立つ覚悟です。
これで、川に向かった位置関係でいうと右から迷惑youtuber、私の車、私のテント、私のくつろぎの空間となったのです。
やれやれ一段落。それでも異常な光景ですよね。
夕方になり、迷惑youtuberもおとなしくなった頃、今度は渋い重低音を響かせた黒い大型バイクがやって来ました。
一瞬嫌な予感がしましたが、バイクは私の左側の遠くに停車。
顔はよく見えませんが、30歳前後の若者です。
彼は音もなくミニマムなテントを建て、この満月の百分の一ほどの明るさのランタンを灯しました。音楽を聴くこともしません。
あんまり静かなので、夜中に「晩御飯食べたん?」と聞きに行きたくなったくらいです。
さて、このオジサンyoutuberとバイクの若者。比較するにはあまりにも極端な例だとは思いますが、人としてキャンパーとしてどちらがカッコイイのでしょう。
こんな人は昭和世代の恥と言いたい。人間性は世代も年齢も関係ないのでしょうね。
山の中でも街中でも、世相を感じる今日この頃です。
では、また次回