toBプロダクトの利用者に実際になって利用体験すべく、二種免許を取りに行った話

これは、GO Inc. Advent Calendar 2023の10日目の記事です。


はじめに

皆さんこんにちは。GO株式会社でタクシー乗務員さん向けアプリのプロダクトマネージャー(PdM)をしています、山田と申します。

突然ですが、全国のBtoBプロダクト、もしくはBtoBtoCのプロダクトに関わっていらっしゃる皆様、特にtoB観点で自分自身がリアルに利用者になりきれないもどかしさに苦労されていませんか?
私の場合、さすがに自分でタクシー乗務員になるハードルが高く、これまで完全に利用者心理になりきれないモヤモヤがありました。

そんな折、弊社で新しい制度が作られ、なんと自分自身で二種免許を取り、タクシー乗務員(※正確にはGO Crew)を体験することができることになったのです。
これはチャンスとばかりに早速手を上げ、少しでもタクシー乗務員さんの心理を理解したいと、この制度にエントリーすることにしました。

まずは二種免許を取得しにいったのですが、この記事では二種免許の教習の内容や、私が効率よく免許を取るために工夫したことなどをご紹介したいと思います。
果たしてすんなりと免許を取れたのか。乞うご期待です。

合宿での教習がおすすめ

まず初めに、二種免許(第二種運転免許)とは、「お客様から運賃をいただいて車を走らせる」ような場合に必要な運転免許のことです。
免許の取得にあたっては、いくつかの方法があります。

  • 教習所に通う

  • 合宿教習で取得する

  • 運転免許試験場で一発試験を受ける

今回私は合宿教習で免許を取得することになりましたが、もしも会社を休むことができるのであれば、合宿が最も効率よく取得できる方法かもなと思いました。
教習所の通いも一見すると良さそうに思えますが、教習所に通学して取得する場合は約20日〜かかるようで、仕事をしながら取得するとなると、おそらくなんだかんだ理由をつけて間延びしてしまいそうです。
合宿教習はスムーズに進んで8日(※普通自動車一種の中型8t限定MT免許を持っている場合)ほどの日数を要します。ただ、短期間で集中して身につけられるので、できることなら合宿で取得するのが効率の面では良いのではないかと感じました。
また、費用の面でも合宿の方が安く済むことも多いでしょう。
この辺は個人の考え方や状況にもよるかと思いますが、参考にしてみてください。

普段と違う景色の中で気分を変えるのにもいいかもしれません

教習の概要

ここで少し教習の内容をご紹介します。
私の場合、普通自動車一種免許(中型8t限定)を保持していたので、学科19時間、技能18時間の教習を受ける形でした。ちなみに、二種免許はAT限定で取得しています。
短期で取得できるがゆえに、合宿中はやはりそれなりに忙しいです。
覚えることも身につけることも多いですが、せっかく集中して学べる機会なので、全て吸収しようという気概で臨むといいかと思います。

二種免許ならではという観点でいうと、以下のような教習が特徴的です。

  • 学科:旅客自動車を運転する心得や関連法令の知識

  • 技能:鋭角、転回(いわゆるUターン)、目標物に合わせた停車

左から、鋭角、転回(Uターン)、目標位置に合わせた停車

一種免許をお持ちの方はご経験があるかと思いますが、最初に教習所内での教習をこなし、その後路上での教習となります。これは二種免許も同じです。
路上教習は、一種免許と同じように進行しますが、個人的に一番の違いは安全確認の徹底かなと感じました。
一種免許の運転免許の時も安全確認は絶対ですが、二種免許取得においてはさらに厳しく求められる印象です。一に確認、二に確認…とにかく安全への配慮は絶対です。お客様を乗せて運転するので当然ですね。

あと、一種免許を取得後についた危ない運転の癖はちゃんと指導されます
自分の運転を見直すいい機会にもなります。

運転免許試験場での学科試験

教習所では最後に卒業検定を受け、合格すると卒業証明書がもらえます。
でも、これで終わりではありません。この卒業証明書を持って、最後に運転免許試験場で学科試験を受けにいく必要があります。
学科試験はマークシート式で文章問題90問がイラスト問題が5問。90点以上で合格となります。
警視庁が公表する令和四年度の運転免許統計によると、指定自動車教習所の卒業者の卒業生における普通第二種運転免許の合格率は約50%となっていました。
約半数の方が2回以上試験を受けている形です。きちんと勉強しておく必要があります。ちなみに、私は何とか一回で合格することができました。

スムーズに免許取得するためのコツ

最後に、今回の免許取得を通じて、スムーズに運転免許を取得するために工夫したことをお伝えしたいと思います。

教習中は学科、技能ともに集中して受ける

後で復習しようとするより、「この場で全部習得しきろう」と考えた方がなんだかんだ楽です。

安全確認はしつこいくらいに徹底する

普段の運転でしっかりやっていないと、意外と苦労する方もいるのが安全確認です。
教習中は大袈裟なくらいに徹底して、半ば体に染み付かせてしまいましょう。

数字が絡む法規はとにかく覚える

例えば、「交差点内とその前後5mは駐停車禁止」だとか、「合図のタイミングは進路変更の3秒前」といったような、数字が絡む法規はとにかく暗記です。試験に出ます。
語呂合わせの覚え方なども検索すると結構出てきます。

オンライン教材があれば徹底活用

私がお世話になった教習所にはあったのですが、もし、教習所がスマホからアクセスできる学科試験の練習問題の仕組みを提供していたら、これを最大限活用しない手はないと感じました。
とにかく暇さえあれば問題を何回も何回も解いておく形です。私はこれで受かることができたと思います。

これはPC版ですが、スマホからもアクセスできる仕組みもありました

卒業検定合格後は間髪入れずに学科試験を受ける

鉄は熱いうちに打てです。合宿から帰ってきたら、記憶が薄れないうちに学科試験を受けてしまうのが良いかと思いました。

おわりに

今回二種免許を取得してみて、いつも乗るタクシーの安全はプロの知識と意識によって保たれているのだなと改めて実感しました。
さらなる安全への配慮といった観点は、プロダクト作りにも活かせる部分があるなと感じた体験でした。

GO株式会社のMissionは「移動で人を幸せに。」すること。
弊社にはそれをサポートするような制度や仕組みも充実しています。

現在、GOではプロダクトマネージャーとして一緒に働く仲間を募集中です。
是非一度のぞいてみていただけたらと思います。
https://hrmos.co/pages/goinc/jobs/3000000


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