2019年11月社内パネルディスカッション@K-three

画像1

ケイスリー社内の月次定例mtgの際、経営陣に社員が気になっているテーマについてパネルディスカッションしました!

パネリスト:森山、幸地、落合(写真左から)
モデレーター:鈴井

1. ケイスリー設立のきっかけは?

1. 幸地起業

(幸地)前職で働いていた時、英語の勉強がてらTEDを見ているとソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)に関する動画を発見しました。それまで行政コンサルとして行政の予算査定や事業者選定等にも関わっていましたが、行政の予算への向き合い方として、限られた財源をどう有効活用するかではなく、どう使い切るかという考えであったり、事業者も契約前はすごく力を入れて提案しますが、契約後はどうコスト削減するかだけを考える等ずっともやもしていました。SIBは、行政は限られた財源を社会課題解決などどのように有効活用するか、事業者はが契約前だけではなく契約後もどう社会課題解決に向けて工夫し続けるか、また、投資家も儲けることだけではなく社会課題を解決できるか等、関係者全員が社会課題解決に向けて一丸となり、Win-winの関係性を築ける可能性があり、これだ!と大きな衝撃を受けました。そして、関係者の考え方を成果志向にするためのツールとして、日本でも広げたいと思い、前職の社内で事業提案や理解促進のための勉強会などを始めたのが2014年初めでした。

日本財団がSIB推進プロジェクトを開始したのが2014年。そこにプロボノとして参画し、活動を行っていました。2015年には、経済産業省のパイロット事業として、慶應義塾大学が認知症予防SIBの取り組みを開始しており、そこで研究員として関わっていた落合さんに出会いました。このプロジェクトにもプロボノとして関わる中で、落合と業務を進める経験がありました。

2015年は並行して、SIB関連を含む厚労省の児童虐待予防に関する全国調査を、日本財団と前職で共同提案し、受託できたことでプロボノから本業になるというのを実感しました。当時は前職で事業計画を提案し推進しようとしていましたが、難しいと言われていました。有給も全て使っていたんですが、いよいよ元の業務に戻るかこのままSIBに関わっていくか、大いに迷っていました。その時、日本財団のSIB推進プロジェクトに関わるメンバーから、今後SIBのモデル事業をやる話を持ちかけられ、日本での大きな流れを作っていく覚悟を決め、2016年3月ケイスリー設立となりました。

2. 落合ジョイン

(落合)慶應義塾大学SFC研究所で、研究員として仕事をしていました。2015年度に経産省のSIBモデル事業に取り組む中で、プロボノの幸地さんに出会います。このプロジェクトはフルタイムで関わっていたわけでもなく、次年度以降、どんなことをしようか模索しているときに、周りのみんなで幸地さんに「会社設立しよう」とけしかけるようになったんですね(笑)。そうしている間に、「私も来年度からお手伝いするので、やりましょう!」というお話になりました。

3. 森山ジョイン

(森山)2016年夏、軽井沢であったソーシャル・インパクト系のイベントで幸地さんに出会いました。そもそもSIBは知っていたもののあまり興味はありませんでした。一方で、EBPM(Evidence-Based Policy Making)には興味がありました。そして広島の案件立ち上げに向けて、「知事に話にいきましょう!」と声をかけ、アドバイザリーとして関わるようになったのが始まりです。

2. ケイスリーで一番HighまたはLowになったこと

落合:色々ありますが、、

⑴ クライアントとの仕事の中で、本質的な議論がなく、報告書のインデントや行間などの細かい事のみに指摘が入り、きちんと議論できなかった時は、Lowでしたね。

⑵ これはHighでもありLowでもあるんですが、今メンバーが増えて価値観が多様化しています。会社として今後どうなっていくのか、新しい価値創出に向けて、考える事も多いですね。

⑶ これは時々起こるHighなことなんですが、結構価値観の違う部分もある、森山さんと議論する中でアウフヘーベンが垣間見えるときは、嬉しくなります。

幸地:八王子市で初めてSIBを導入できたときは、創業のきっかけでもあったSIB導入を実現できたのでHighでした。ただ、八王子と神戸でどっちが「日本初か」で揉めた時はかなりLowでした(笑)。

森山:Better meが実装できたこと。そして神戸の500Acceralatorに採択されたこと。思いつきが今年に入って、短期間で実現できたっていうのは何よりの喜びでした。

3. ケイスリーのユニークポイントは?

落合:相反する意見をアウフヘーベンする力じゃないでしょうか。

幸地:会社立ち上げ当初から、森山さんはプロジェクトに入らず自由にやって、戦略詰めや資金調達を頑張ってくれていたので。当初ものすごくチャレンジングな採用の仕方だったと思います。あとは、落合さんが芸術文化分野にとにかくこだわって、案件が広がってきたり。個々人が自由に好きなことに向かって動く気風はケイスリーらしいのかなと感じます。

森山:(幸地、落合、森山の)三人で、ある大学教授と事業内容について話にいったことがあるんですが、その方から「ケイスリーはお花畑の住人だね」と言われたことがあります(笑)。一方で、その言葉に象徴されることとして、メンバーはいい意味での愚直さがあると思っています。

落合:メンバーの個性は強みですね。

幸地:メンバーが個性的だからこそ他社がまだ入ってない領域に踏み込めて、そこのシェアはあると思っています。案件をあえて取らないことも多いです。

森山:それぞれが別のことやっているようで、同じ方向を向いてると感じます。

4. 経営戦略(重点分野)は?

幸地:コンサル部門はこれまでと変わらずコアとして推進していきますが、今後はテック部門を強化して行きたいですね。コンサル部門で蓄積した知見をテクノロジーを活用して拡大していくイメージです。

森山:ケイスリーは組織としての完成度がまだ高くないので、組織力強化が重要じゃないかと。社員全員に当事者意識を持ってもらう必要があります。

落合:人を育てる仕組み化がまだできていないのが課題ですね。

森山:重点分野はインパクト投資とインパクト・マネジメントを社会にもっと明確に理解してもらう事かもしれないです。

5. 理想とする会社の未来

幸地:「BE THE CHANGE」という言葉が自分的になかなかしっくりくるんです。課題も日々変わっていくので、先を見据えて常に「変化」となっていく会社にしたいです。

落合:会社としてはそれぞれのメンバーが尖っていくこと、メンバー同士が連携し合うこと。メンバーも個人ベースでの自己実現をしてほしいと思っています。

森山:CHANGE MAKERの輩出企業。各自が自己発見、自己実現してほしいって感じます。

6. 2025年どんな会社になってる?

落合:GovTech部門が成長して、認知されていること。そして、そうすることで(今までの芸術文化分野に象徴されるように)コンサル部門はもっと尖ったことができる会社、本質的なことができる会社になっていたいです。

幸地:海外から案件を持ちかけられるような会社にしていきたいですね。

森山:トンがった会社として認知されたいです。芸術文化分野にも種が眠っている気がしますし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?