T_KUMAZAWA

生き物と音楽と芸術がすきです これまでに出した本 『ハエハンドブック』(共著) 『在野研究ビギナーズ』(分担執筆) 『趣味からはじめる昆虫学』(編著)

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生き物と音楽と芸術がすきです これまでに出した本 『ハエハンドブック』(共著) 『在野研究ビギナーズ』(分担執筆) 『趣味からはじめる昆虫学』(編著)

最近の記事

結局現代詩ってなんなのかーー小笠原鳥類『現代詩が好き』

※小笠原諸島の鳥の話ではなく、現代詩作家の名前です 小笠原鳥類『現代詩が好き』の出版にあたりクラウドファンディングをやっているのを知った。現代詩という詩の1ジャンルについての詩論とのこと。 私も「現代詩が好き」ながら、現代詩って結局なんなのかはっきりできていないので、この本は読みたいと思います。 https://camp-fire.jp/projects/803780/view?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campai

    • 涙もろい親は聞かない方が良いーー back number 「新しい恋人達に」

      back number 「新しい恋人達に」 ドラマ「海のはじまり」主題歌。 ドラマは見ていないけど、お母さんを亡くした娘のストーリーと聞いて、絶対泣いてしまう話と確信した。子どもができて、そういう話に弱くなった。 そしてこの歌も、子どものいる親の涙腺をグッとストレートにひねりに来る。まずホームビデオと家族写真で全編構成されたPVがずるい。歌詞では(そうと明示されてないけど)親が子供を愛おしく見つめる様子が描かれ、要所要所で泣かせにくる。 しかし何が「新しい恋人達に」なのか

      • 子供と大人のコナン 宇徳敬子「光と影のロマン」

        アマゾンプライムで国民的アニメ『名探偵コナン』を最初から順番に見ている。子どもたちと一緒に。 自分が子どもの頃に見ていたアニメを、大人になって自分の子どもと見るのは不思議な感じがする。 一回見て覚えているからというのもあるけど、子どもの頃は気づかなかった演出が目に入ってストーリーの先がわかるようになったりしている。一方子どもたちは、意外と単純な仕掛けにも気が付かない。自分が昔見ていたときにはどうだっただろう。 あと子どもたち、話が怖いからって一人でトイレに行けなくなるのは勘弁

        • ケの日々 藤井風「まつり」

          個人的に、祭りといえば夏を思い浮かべる。 春にも秋にも祭りはあったが、子どもの頃から夏休みに近所の公園で開かれる夏祭りの記憶が一番よく残っている。 盆踊りのテープが流れる音が響き、安物の景品を並べたテキ屋が並ぶ中、祭り価格のポテトを食べ歩いた。手作り感のあるあの空気感が祭りのイメージの原点だった。 特別な日のことをハレの日というが、「ハレ」の対義語が「ケ」(褻)であることを知ったのは大学生頃だったと記憶している。 子供の頃、私はイベントを楽しむのがあまり得意な方ではなかった

          夏の暑さと澄んだ声 ハク。「dedede」

          7月下旬、エアコンをつけてもなかなか冷えない車でラジオを聞いていた。 「次の曲は、ハク デデデ」 ハク。「dedede」 どっちが曲名か、表記はカタカナか何か、などは最初わからなかった。千と千尋の神隠しと星のカービィがまず浮かんだ。浅野いにおの『デッドデーモンズデデデデデストラクション』のオマージュかもしれない。それかこの曲のギターリフの感じか。 大阪の4人組ガールズバンド、ハク。 のことは初めて知った。遊び心のあるリズムとメロディ、一癖ある印象的なボーカルの声、ちょっ

          夏の暑さと澄んだ声 ハク。「dedede」

          はじまりの曲 モーリス・ラヴェル「水の戯れ」

          文章を書こうと思い立ち、noteをはじめてみる。してみんとてするなり精神(土佐日記)。 私の関心は大きく生物と芸術(特に音楽)。 生物の話は主にTwitter(現X)で発信している。在野で昆虫(主にハエの仲間)を調べて『ハエハンドブック』という図鑑を出したり、『ニッチェ・ライフ』という無料生物雑誌の編集委員長として、生物の情報を蓄積する活動をしたりしています。 https://x.com/K_Tatz https://niche-life.com/ いっぽう音楽の方は

          はじまりの曲 モーリス・ラヴェル「水の戯れ」