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長距離大嫌いな私がハーフマラソンに出ることを決めて手に入れた3つの発見

「最近何しているの?」と聞かれると「走ってます」と答えている。走るの嫌いなのに。

2022年12月29日までに走った距離の最長記録は、1.4km。しかも中学だか、高校の体力測定。それを覚えているくらい、私の人生で走ることは苦手・嫌いの代表格。運動は嫌いなわけではない(苦手意識はある)けど、長距離は「嫌い」レベルで、もちろん苦手意識も圧倒的No.1。

通った中高の素敵なところの1つは、「体育で長距離走らされることがめったになかったこと」と結構本気で思っていた。

そんな私が知り合いに誘われ、2023年4月上旬にハーフマラソンに参加することに。

まだ挑戦のさなかだけど、「嫌だな〜」の中に一瞬顔を出してくる「あれ?なんか、面白いかも…??」がすり抜けていかないように。noteに備忘録。

とかいうのは綺麗事で、「書いてないとやってらんない!」が本音。

「どうしてそんなに嫌なのに大会に出るの?」

今の私にとってハーフマラソンに挑戦する理由は「決めちゃったから」の一言でいいので、あんまり大事じゃない。

でも、嫌すぎて逃げられないように、色んな人に「ハーフマラソンに出るんですよ〜」と嘆いていたら、「すごいね!普段走ったりするんだっけ?」と聞かれる。

「全然ない!めっちゃ嫌!」と明るく返すのがお決まりパターンになってきた。

「え、じゃあどうして?」という至極真っ当な質問に「どうしてでしょうね〜、でも決めちゃったんですよね…」という返事で流している。

ちょっと丁寧にいうと、「フィジカルが強くなったらもっとやりたいことに向かってたくさん行動できると思ったから」ってお返事なんだけど、つまらないので割愛。

あ、ちょっと待てよ。
もうちょっと赤裸々にいうと、「なんか嫌い嫌い言ってたハーフマラソン、走れるようになったらかっこいいじゃん!」と思って、不覚にもちょっとワクワクしてしまった自分がいたんだった


もう少し真面目にお返事をすると、そういった「ゴール」を設定したからなんだけど、「ゴールの設定って何じゃい!」と気になった方は、詳しい方の記事をぜひ読んでみてください


「いかに楽できるか?」ばかり考えている

とにかく嫌だけど、大会に出ることは決めてお金も払ってしまった。12月の私からしたら途方もない挑戦。現状の自分のままでは達成する見込みはほぼ0%。そこで「いかに自分の今の実力以上の力を引き出すか」に問いが立つ。とにかく頼れる方、物は何でも頼ろうモードに。

「いかに楽に走り切るか」が自分の中での合言葉。


1 ) 仲間を作る、頼る
1人じゃ絶対にサボるから、最初の走り始めや、「飽きてきたな」というときに大会に一緒に挑戦する仲間に声かけをして、とにかく走らざるを得ない環境にしていく。

大会参加を決めたあと真っ先にしたこと


2 ) 情報を集めまくる
ハーフマラソン初心者が3ヶ月で挑戦するには何が大事か全体像を掴んだり、挑戦する中で課題が出てきた時に、解決策を調べまくったり。ランニングの動画出してるYoutuberさん、本当にありがとう。

楽に走りたい気持ちが滲み出ている動画リスト

3 ) 道具に頼る
靴が大事だということが分かり、ちょっとだけこだわって買った。あとはスマートウォッチ。本人のレベルが低いので、とにかく装備の力を借りて気持ちも実力も上回ししようという発想。

テンション上げるために汚れること覚悟で水色に

4 ) プロの力を借りる
Youtubeで知識は増えるけど、言われた通りにできているかは分からなかったし、いざ走ってみて「腰が痛い」「膝が痛い」ってなった時、その原因は人それぞれで自分がどれに当てはまるかは分からない。そういったことを解決するために、プロの力を直接借りるのはすごく有効だった。ランニングコーチに走りの仕組みを教わり、プロの整体師さんには体の仕組みを教わった。理屈が分かった上で、動きを試してみて体感も変わると「人体面白い…!」って関心も湧いてくる。

お世話になっている整体師さん 
理論をベースにしつつ確実な変化をその場で体感させてくれるプロ

「大嫌い」に向かって進んだら自分なりの「決め方」「進め方」「面白がり方」が見えてきた

そんなこんなで1つ目のマイルストーンにしていた、2/19に10kmを7分/kmで走り切ることができた。これだけでも1.5ヶ月の成果としては結構な成長率じゃない?素直に嬉しい!連続走行距離は7倍!

この過程にいろんな発見があって面白くって、とにかくこれが書き留めたかった。


まず、「苦手」「嫌い」と思っているのになんで挑戦を決められたかという決め方の勝ちパターン。そこからさらに、無謀に感じられる挑戦だからこそ、自分の得意な進め方、面白がり方(継続の仕方)というのが顕著に見えた気がする。


私の場合でいくと、こんな感じ。なんちゃってでストレングスファインダーのTop10も絡めてみる。


1.決め方(目標志向×責任感)

多分、この3つが大事。とくに3つ目。

  • 自分にとって必要なことである納得感

  • その目標に向かうタイミング、優先順位が今であること

  • 達成する日程、場所、イメージが頭の中で描けていること、そこにワクワクすること

あとはやると決めたら、誰かにそれを打ち明けること。


2.得意な進め方(目標思考×収集心)

誰でもこういうプロセスなのかもしれないけど、やっぱりスモールステップって大事なんだなと肌身をもって実感。ここは2と3、つまり初速大事。

  1. 達成までの全体像をざっくり把握する(大会エントリー後に即「初心者 3ヶ月 ハーフマラソン」で検索した)

  2. やる気の出ることから始める(靴を買うとか)

  3. 小さな、でも驚きのある成功体験を早々に積んで加速させる(初回で5km走れた!)
    ※「驚きのある」っていうのは、自分にとって「思ったよりできた!」「いい感じ!」と思える手応え

  4. 達成までのマイルストーンを置く

  5. とにかく目標に関連する行動の頻度を増やす(走るとか、筋トレとか)

  6. マイルストーンを達成する


3. 面白がり方(学習欲×収集心×最上志向)

今回の挑戦で一番の収穫になっていることは、成長実感があるって、私にとっては喜びだと改めて実感したことだった。そして、苦手で嫌いと思って避けていたことほど、最初の伸び代は大きいので、成長実感を得やすいんだなという発見。課題を明確にして、スコトーマ(盲点)になっていた知識を吸収して、実践してみて体感して、クリアしていくサイクルがいい感じに回っている。これは楽しい!

とくにマラソンの過程は、結果がすぐに、分かりやすく出てくるので進めやすいなと思う。

  • 結果が数字で分かりやすく出てくるので、何といってもPDCAが回しやすいし成長実感を感じやすい

  • さらには、自分の体への痛みがフィードバックされるので、体の問題も顕在化して改善につなげやすい


これから

大会まであと1ヶ月。あと2週間後には次のマイルストーンが待っている。間に合うのか、正直かな〜〜〜り瀬戸際だ。


21.0975km走れた先には何があるんだろう。まだ想像もつかない。だから楽しみでもあったりする。


達成できたら焼肉を食べに行きたいなということだけ決めているんだ。

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