Op.5 音の組み合わせ、コードの世界

 序文

 はいはいどうも、K-sukelemonです。みなさん。聴く、演奏する、作る。音楽ライフ、楽しんでる? 小説ライフ、ゲームライフ、楽しんでる?
 何事も楽しむ心が大事です。楽しかったら、好きだったら、一時的に苦しくなっても、また時間をおいて始められるからね。

 さてさて、今回は摩訶不思議なコードのお話。
 そもそもコードって何なんでしょう? 楽曲にどういう風に加えればいいんでしょう?
 実はねェ、音楽の中でもすごく難しい分野なんですよ。コードって。こればっかりは一言で表せません。
 今までは、記事一つ分でいろいろと分野を説明してきましたが。コードに関しては別です。複数の記事にまたがって駄弁りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 あと、コードの使い方、と一口に言っても千差万別です。人の数だけコードの活かし方があると言っても過言ではないでしょう。音楽は、『時間芸術』なので、コード1つ単体を見るのではなくて、曲の中での他のメロディーやコード進行との関係を見て、使い方を少しずつマスターしていくといいです。

 そして、コードを並べたもの、いわゆるコード進行には著作権が存在しません。有名な曲のコード進行を丸パクリしても、問題ないわけですね(笑)。ほんとに作曲始めたての人は、冗談抜きで有名な曲のコード進行を丸パクリして、メロディーだけ考えたほうがいいと思います。その方が上達も早かったりしますので。それと同時に、コード進行や和声学を勉強してください。勉強が終わるころには、すっかり自由にコードが使えるようになっているはずです。では、話をすすめましょうか。

 そもそもコードとは?

 Q、けーすけれもんせんせーい! そもそもコードっていったい何なんですか?

 そうですよね、何かわからないことには勉強できません。

 A、特定の機能を持った、和音のことです。

 一度に鳴る、複数の音のことを『和音』といいましたよね。この『和音』には、特定の機能……ようは、『雰囲気の感じさせ方』を持つものがあります。和音自体が特定の性格を持つのです。
 このことを、ちょっと難しい言葉で『機能和声』といいます。機能和声は、次にどんな和声に進むと強い進行感を持つか。あるいは、どんな和声から繋がってきて鳴ると、どんな響きがするのか、ある程度決まっています。つまり……要約すると。

 機能和声をメロディーの後ろでならすだけで、雰囲気を簡単に演出できるのです。

 単にメロディーを鳴らしているだけでは寂しいですし、音の厚みや複雑さも生まれません。音楽でもっと自由な表現をするには、一度にたくさんの音を鳴らすことが必要になるわけです。
 しかし、メロディーをバラバラにならしても、必ず良い響きが得られるとは限りません。良い響きが鳴る音のパターンには、法則があるのです。この法則がコードなのです。

 たとえば、C,E,Gを鳴らしてみてください。一緒に。後で説明しますが、これがCメジャーです。次にF,A,Cを鳴らします。Fメジャーです。その次は、G,B,Dです。Gメジャーです。そしてまたCメジャー。

 この四つのコードの流れ……、聞いてみてください。うーん。明るくて、素直な感じがします。するでしょ?

 これが、コードのが演出している雰囲気です。この上にどんなメロディーを持ってきても、この『明るくて素直な』雰囲気は前提として成り立ちます。これがコードの力なのですね。

 さて、じゃあ実際にどんなコードがあるの? 今回はそれを紹介していきます……。長いですよ?(笑)

 二音だけ……? パワーコード

 さっそくですが例外から始めます(笑)。
 なんでかって? 二音では普通コード、機能和声とは呼ばないからです。でも、ロックなどではこの響きが使われることが多いため、取り上げました。ポップスを作りたい方は、これも覚えておきましょう。

 ルートと、ルートからの完全五度。Cメジャースケールで言えば、C,Gを弾くことになるでしょうか。では、弾いてみましょう。

 じゃーん。

 ……なんか、単純な響き。しっかりしてますね。

 これは、ロックでは『パワーコード』。音楽用語で、『空虚五度』と呼びます。これ、複数の音が鳴っているにもかかわらず、和音自体の性格が曖昧です。なぜか? ルート音はいいとして、もう一つの音、完全五度が理由です。完全五度というのは、完全一度、完全八度の次に、良く響く音です。この『良く響く』というのは、同時に『雑味が少ない』ということも現しています。つまり、明確にルート音を強調しているだけ、ということなんです。
 え、ベースラインを強調してるだけなんだったら、和音っぽさがないって? まさにそのとおり。そのため、古典的な音楽、クラシックでは、初期の音楽を除いた中期以降の音楽で、この和音に関する『禁則』が出来上がるのです。

 長らく、主役にはなれなかったパワーコード君。しかし、ある音楽ジャンルがパワーコード君の人気を再燃させます。ロックンロールです。

 ロックの音楽の特徴って何でしょう。何といっても、歪んだギターではないでしょうか。ギターの弦から発せられる音を電気的に増幅して、倍音成分を増加させます。何とも言えない豊かな響きです。
 しかし、この手法にはある問題がありました。バイオン成分が大きくなりすぎるために、音数が多いコードを使用して弾き続けると、うるさくなってしまうのです。音も濁りました。倍音同士がぶつかるので当たり前ですね。
 どうしようか悩んだロックミュージシャンたち。そこで取り入れられたのが、パワーコードでした。パワーコードの構成音は、ルートと完全五度上の音だけ! そうです。倍音がぶつかってもあまり音が濁りません。しかもルート音が強調できます。

 こうして、パワーコードはロックで人気になり、あの低温の『ズンズンズンズン』という伴奏の基になったのです。

 あ、そうそう。パワーコードはこう書きますよ(ルート音の記号を〇にしています)

 〇5(例、C5、D5、G#5)

 三音和音の主役! メジャー

 これは必ず使うコードです。はい。長調の曲でも、短調の曲でも、いろんな曲で使わざるを得ないコードですね。その名も『メジャー』。

 表記は、ルート音を書くだけ→〇(D、E、A)

 構成音は、ルート音。ルート音から長三度の音。そしてルート音の完全五度です。Cをルート音にした場合、C,E,Gですね。Cメジャーです。

 では、鳴らしてみましょう。じゃーん。

 うん! 明るい! そして元気な響きですね。使いやすそう。裏でこれを鳴らして、ハ長調のメロディーを弾いてみましょう。曲っぽいですね!
 メジャーは、その名の通りメジャースケールに由来しているコードです。CもEもGも全部、Cメジャースケール。ルート音のメジャースケールの構成音ですね。

 他にもいろいろなルート音で、メジャースケールと同時にメジャーコードを弾いてみましょう。楽しい気分になるはずです!

 三和音のもう一つの主役! マイナー

 これもよく使うコードです。メジャーとマイナーは最も基本的な二つのコード。しっかり覚えましょう!

 表記は、ルート音に『minor』を略した『m』をつけるだけです。
 〇m(Cm、Fm、Bm)

 構成音は、ルート音と、そこから短三度の音。そして完全五度の音です。Eをルートにすると、E,G,Bですね。

 では一斉に鳴らしてみましょう。じゃーん。

 むむむ……なんだか暗い。悲しくなってきますね。

 これがマイナーコードです。メジャーと違うのは、ルート音からの三度が、『長』ではなく『短』であること。メジャースケールとマイナースケールの違いに似ていますね。そのとおり。マイナーは、マイナースケールベースのコードです。だから悲しい感じがするんですね。最期をこのコードで終わらせると、哀しい感じになります……。

 メジャーにつながる? 脇役、サスフォー

 では、メインとなるものの他には、どんな三和音のコードがあるのでしょうか? その一つが『sus4』コードです。正式名称は、『サスペンデッドフォー』といい、表記は〇sus4というものです。

 構成音は、ルート。ルートから完全四度の音。そして完全五度の音です。Gをルートにしたときは、下からG,C,Dとなりますね。では、弾いてみましょう。じゃーん。

 なんとも言えない浮遊感。

 これがサスフォーコードの特徴です。なんでこんな音になるのか?

 まず、サスフォーコードは、第三音(真ん中の音)とルートの関係が、長三度、短三度ではありません。完全四度です。このため、良く響いてしまい、性格かあいまいになります。
 しかし、同時に、第五音(一番上の音)は完全五度であるため、真ん中の第三音と長二度でぶつかります。ちょっと濁った響きも加わるわけです。

 このため、サスフォーコードは、和声的に見ても『単独で使われることはほぼありません』(説明は、ちょっと難しい話になるので後日)。かならず同じルート音の『メジャー』とセットで使われるのです。

 たとえば、Csus4が鳴ったとします。するとその次に来るのはほぼCなのです。試しに二つ続けて弾いてみてください。どうでしょう? 解決感がありますよね。
 使い方がほぼ決まっているコードですが、派生させることで響きを変えることも出来ますので、後々扱います。

 もはや不穏。ディミニッシュ

 三和音コードの中でも曲者なのが、『ディミニッシュ』です。表記は、〇dimと書きます。

 構成音は、ルート音と、短三度の音。そして『減五度(増四度)』の音です。でてきましたね。悪魔の音程。これがどういった働きをするのか……。
 Bをルートにするなら、B,D,Fです。では、鳴らしてみましょう。じゃーん。

 うっひょ……。気持ち悪い。こんなの曲に使えるか!?

 いえいえ、ちゃんと曲に使えるんですよ。確かに、このコードは、単体でならすと哀しいを通り越して不穏です。しかし、コードの流れの中で使えれば、しっかりとした複雑な響きを与えてくれるのですよ。使い方は難しいですが、使えるようになれば作曲がぐんと面白くなるので、後日解説します。

 しゃれた感じ。オーグメント

 三和音で不思議な響きを持っているものといえば、やっぱりオーグメントでしょう。メジャーやマイナーが正統派なら、こっちは変化球です。表記は、〇aug。

 構成音は、ルート音。長三度。そして、増五度(短六度)です。

 Fを基準にするなら、F,A,C♯ですね。では鳴らしてみましょう。

 じゃーん。ひ、非常に独特……。どこか鼻につくようなお洒落な響きですね。ただ使うのは難しそう。

 実は、これもちゃんとした使い方があるのです。このコードの仕組みを理解すればばっちりですので、後々これとディミニッシュがメインの回がやってくると思います。それほど難しいコードなので……。

 まだまだある、コードの世界

 今ここまでで紹介したのは、パワーコードと『三和音のコード』です。はい、『三』和音のコードです。当然『四』和音もあります。『五』和音もあります。

 一回で収まりきらないのはこういうことです。そもそもどんなコードがあるのかを説明するだけで一回じゃ足りません。さらに、ここからコードの使い方、並べ方まで説明しようと思うと……おうふ(白目)。

 ちなみに、音を適当に三つ選ぶだけなら、いくらでもパターンがあります。試しに、適当にならしてみてください。じゃーん。響きが悪いことの方が多いと思います。ちゃんと、機能的に響く音のパターンには、法則があるのです。コードを学ぶ意味、少しは理解していただけたんじゃないでしょうか。

 次回は、構成音が『四以上』の和音について書いていきたいと思います! ではでは!

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