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第9話 またも立ちはだかる三行広告の闇

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三行広告(騙し広告)の怖さを知ろう

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まだ世間を知らないウブな子供だった10代の頃のボクは、スポーツ新聞の三行広告を鵜呑みにし、女に近付きたくて仕事を探していたのに、男の園である新宿二丁目の、よりによってウリ専BARに引きずり込まれてしまった。

この時は国会議員のオジさんにベロチューされるという屈辱を味わいはしたものの、何とかお尻の純潔だけは守り抜き、二丁目から逃げ出す事に成功した。

もしかすると、世間の人々はこの手の騙し広告は「女性が騙されて食い物にされるもの」と思い込んではいないだろうか。もしそんな思い込みを持っているひとがいたら、これを機に捨て去って欲しい。

というのも、あの当時の三行広告というのは騙し騙されが当たり前で、男女の区別などなく獲物は獲物でしかなかった。

世間の人々が頭に思い浮かべるのは、女性が高給を餌に引き寄せられて、断れないような状況に追い込まれ、気が付いたら ”カメラテスト” だなんて言われて裸の写真を撮られ、今度はそれをネタに脅かされてヌード撮影、それからAVへと落とされて行く……なんてストーリーだろう。

ところが、大昔のAV・風俗の業界にそういう話があったのは事実だけれども、それは女性に限った話ではない。男にも女にも、それぞれ ”売り先” や ”売り方” があるというだけの話なのだ。

「大昔にあったのは事実だけれども今はないよ」なんて平和的な話を期待した方がおられたら申し訳ないが、このような「男女関係なく売られる時は売られる」というのは、おそらく今も根本的な部分は変わっていないと思う。

ただ、今は廃れた三行広告に変わって、SNSやスマホのアプリ等と連動した広告で獲物を引っ掛けていたり、使う道具やメディア、そして最終的に落とし込む先が違うというだけだろう。

これを知らずに「女だけが危険」なんて間違った思い込みを持っていると、まさかの方法で被害者の立場になってしまう。くれぐれもそのような失敗をしないように心がけて欲しい。

では、世の中の男性達に現実の怖さを教えるために、またボクが恥をかこう。

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