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Don't stop me now

昨日の落ち込みから切り替えて、シャワーを浴びてもまだ朝早かったので、余裕をもって家を出ることができました。天気もよかったので、またさらに励まされた気持ちになりました。

どんなに落ち込んでも立ち直っても、太陽は昇って日は巡っていくんだなと当たり前のことを思いながら駅まで歩いていました。この太陽が日本では頭の上にあると思うと、地球ってほんとに丸いんだな。

Mar. 22

学校に着くとジャスミンをはじめとする子たちが駆け寄ってくれて、少し泣きそうでした。昨日考えていたことが一瞬でばかばかしく思えたからです。ジャスミンによると、モーリが折り紙の遊び方の本をカルチャーハウスで借りてきたとのことでした。

スウェーデンで折り紙はさほど珍しくなく、本屋さんにも折り紙の本は売ってあります。でも子どもたちや先生の折り具合をみると、さほど浸透はしていないことがわかります。どうしてもこの本を私に見てほしかったみたいで、そのことが本当に嬉しかったです。

中に入ってコートをハンガーにかけ、朝のミーティングのまで少し時間があったので、本にかいてある何かをつくってみようと思いました。

モーリがハートのページを指さしていたのを思い出して、ハートをつくることにしました。スウェーデン語が読めないので絵だけを見ながらつくるしかなく、ちょっと難しかったです。できてよかった!

いつものように2年生の教室に入り、今日もまたニーノの横に座りました。机にはこうした時計の勉強ができるような紙が貼ってあります。最近は毎朝時計の復習から始まります。おかげで私も覚えました!

子どもたちは塗り絵が好きみたいで、この波打った塗り絵をよく見かけます。なんか昨日の自分の頭のなかみたいだなと思いました。(笑)スウェーデンの本屋でも、塗り絵の本はたくさん見かけます。

また、こうした算数をかけあわせた塗り絵もあって、面白いなと思いました。ただ塗り絵をするんじゃなくて、九九に慣れながら色を塗れるのはすごく良いことだと思います。

保護者あての手紙と今週末の宿題も配られました。Google翻訳をつかって解読すると、ダウン症の日のこと、先週末にカルチャーハウスでパペット人形の劇をみたことがかかれていました。

外で遊ぶ時間をはさんで、10時からはスウェーデンのショートニュース番組をみました。スウェーデン語の授業でこの番組はいつも扱われているのですが、まさかこれがリアルタイムでの放送をみているとは今日まで知りませんでした!

最近のニュースをいちはやく知ることができるし、ニュースキャスターは綺麗なスウェーデン語で話しているはずなので、すごくいいなと思いました。ダウン症の日のことに関連したニュースでした。

お昼は楽しみにしていた通り、ピザでした!みんな、ピッッザ!!といって喜んでいました。

でも、ピザに乗っていたマッシュルームをサラもエミも取り除いていて、一緒に食べると美味しいよと言っても全然食べようとしてくれませんでした。

子どもは親の食べる様子を見ながらいろいろなものを食べるようになると聞いたことがあるので、取り除かれたマッシュルームを私が代わりに美味しそうに食べたのですが、全然効果はありませんでした。いったん、残飯が減ったのでそれはそれでよかったのだけれど。どうするのがいいんだろう。

別に子どもたちは栄養失調に苦しんでいるわけではないし、バランスよく食べないからといって深刻な課題が出てくるわけではありません。好きなものを好きなだけ、というのがビュッフェ形式の醍醐味でもあります。

先生たちも一切注意しないし、校長先生は以前の様子をみると食事を楽しむことを優先させたいみたいでした。変えたい、変えようと思っているのが私だけだから余計むずかしいんだろうなあ。

お昼を食べたあと、今日は分かれたグループの一つがパラシュートで遊んでいました。私も幼稚園の運動会で、パラシュートの団体演技をしたことがあったのですごく懐かしい気持ちになりました。5週目にして新しい遊び道具と目にすることになるなんて、いったいどのくらい遊びの種類はあるんだろう。

今日の体育は外でした。暖かくなってきた3月末から、月に1度程度は外で日光を浴びながら体を動かすみたいです。ボトルにお水も組まれていて、子どもたちはいつでも水分補給をできるようになっていました。

カードをつかったゲームで、かつチーム戦になっていました。子どもたちは、頭も体もつかいながら、チームワークも身につけることができます。私はわからなかったけど、このカードは何かの映画のキャラクターをつかっているみたいです。サッカー選手のカードもありました。

しばらくすると高学年の子たちも外に遊びにきて、学校の校庭とは思えないくらいに公園のようになっていました。木をつかった遊具が北欧っぽい。

おやつの時間まで少し時間があったので、音楽室をつかってみんなで遊んでいました。ベラは小さいころピアノを習っていたみたいで、サラッと弾く様子にびっくりしました。

私も思い出しながら鍵盤をさわっていたけど、全然思い出せません。(笑)高校に入学した時点でやめてしまったピアノは、忙しくてレッスンに行けなくなったのもあったけれど、同じ高校に自分より上手な子がたくさんいたことで、自分がピアノを習い続ける意義をあまり感じなくなったからでもありました。

中学校までは合唱コンクールや卒業式の伴奏など自分が少しでも活躍できる場があったのに対して、高校に入学してからは、自分のレベルは星の数ほどいて、上には上がいるんだなと痛感したことを覚えています。子どもたちとベラは私のつたない「♪乙女の祈り」を最後まで聴いてくれて、また大人になったときでも、時間をとってピアノを再開してみたいなと思いました。

今日のおやつはちょっと豪華でした。ミートボールはスウェーデンの伝統料理でもあります。

マヤが渡してくれたバナナ。もったいなかったので、これを食べるのはやめました。

スウェーデンには、こうしたチューブ型のソース(?)クリーム(?)がたくさんあります。みとちゃんがこれの美味しさを教えてくれなかったら、私は怖くてこれをスーパーで買うことはなかったと思います。

みとちゃんがこよなく愛しているタラコのチューブが私の学校でも登場して、私もすごくうれしかったです!これほんとに美味しい。みとちゃんは最終日に、学校の先生からこれをお土産にもらっていました。こう見ると、見た目もなんだかかわいく見えてきます。

子どもたちの夢を継続して聞いているけど、なかには決まっていない子もいます。逆にみんな決まっているほうがおかしいのだけれど。

将来、モンゴルにいくことが夢なんだとサルナは教えてくれました。そのとき、別に夢って、何者かになることじゃないと改めて気づかされました。サルナはモンゴルにルーツをもっていて、スウェーデン語よりもモンゴル語のほうが話せます。

この日はカルチャーハウスに行って、ロマの人たちについてみんなお話を聞いていました。カルチャーハウスでは、定期的にこうした企画が行われているみたいです。

私もGoogle翻訳を片手に資料に目を通してみましたが、すごく興味深かったです。今は各地に散らばっているロマの人々は、もともとインドの北部にいて、ちゃんと意味をもった旗もありました。過去には、残酷な差別を受けた歴史もあります。4月8日はロマのインターナショナルデーみたいです。

天気はいいものの、日陰はまだまだ寒く、今日はエミが日向に逃げて日向ぼっこをしていました。なんか、こういう時間いいよなあ。

しばらくしてから中にはいって、サラとサルナにスウェーデン語を教えてもらいました。サラの夢は先生になることみたいです。絵までかいてくれて、わかりやすい授業でした。

ミラはディワと輪ゴムをつかって遊んでいました。Fritidsの時間、音楽がかかっていたのですが、私のケータイで好きな曲をかけようということになりました。途中でQueenのDon't stop me nowが流れて、直観的に、あ、この曲また何回も聴くんだろうなと思いました。

ボヘミアンラプソディーを映画で観てから、これもあれもQueenの曲だったのかと気づかされることが多く、この曲もどこかで聴いたことのある曲の1つでした。タイトルを直訳すると、「今私を止めないで」、今の自分を励ましてくれる曲だなと思いました。

ベラが大きな画用紙をもってきて、またホワイトボードに何か書き始めました。ダウン症の日に関するものみたいです。

それから、ベラのにならってみんながペンでいろいろと書き始めました。ケビンが書き間違えて、ベラはすごく怒っていました。そんなに怒らなくても、、と思ったけど、私は何も言えませんでした。ケビンが間違えたところは靴下の絵で隠されていました。

ベラに頼んで、私も書かせてもらうことにしました。この言葉が改めて好きになりました。あと書いていて、ひらがなってやわらかくてあったかい感じがいいなと思いました。

学校を出て、バス停でマヤとマヤのお母さんに会いました。持っていたお花を見せてくれました。下を向いているけど、ほんとにきれいでした。

マヤはこれからlekparkというアスレチック広場にいくんだと言っていました。土日は何をするの?と聞くと、土曜日はモンゴル語の補習校へ行くんだと言っていました。私がボランティアで行っていたのは日本語という言語の1つでしかなく、他にもこうした施設はたくさんあるんだと気付きました。

マヤはモンゴル語の勉強を楽しいと言っていました。この学校の子たちは、自分がルーツをもつ言語の習得に、本当に前向きに取り組んでいます。自分が1つ以上の国にルーツをもつってどんな気分なんだろう。

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今日のタイトル、本当は「みんなちがってみんないい」にしようと思ったけれど、やっぱり変えました。まだまだ走りたいです。

Don't stop me now, I'm having such a good time

背中を押してくれる言葉とかフレーズって、ほんとに元気もらえるなって思います。

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