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ワタシのそばに。

眠りから覚める。
ここはどこ……?ここが現実。
じわじわと胸が痛みだす。
油断したら渦巻いてしまうと感じた。

ネット社会はすっかり普及・定着して、
あの人もこの人もすぐ近くにいるような錯覚。
その場に広がる世界は無限なような気がするし、
少しの好奇心から没入だって起こる。
なぜ向こう側の人たちばかりを求めてしまうのだろう。
なぜ本当の自分より、見えない自分を動かすのだろう。
確かに現実だけれど、現実とは程遠いもの。
舞台やステージ、作品を楽しもうとすることまで
非現実としか見られない自分がちっぽけなんだ。

時折、何もかもシャットアウトしてしまいたくなる。
でも、何もないんじゃないかってまた怯える。
手を伸ばすことも怖くなる瞬間がある。
見ようとすると消えていく自分がいるんだって、
少し分かるような気がした。
見ていたい世界がすぐそばにないのかもしれないって、なんだかまた気を病める自分もいた。

自分をコーディネート、自分が主人公。
ゲームのようでゲームじゃないその現実世界は
いつから閉じたくなってしまったものなのかな。
変わるのもいいけど、きっと変わらないものが欲しかったんだってこと。私はまだ抜け出せない。

何が本当で、何が真実で、何なら自分を救うのか。
もし迷ってしまっても、それでもいいって思いたい。
むだなものなんてなかったんだよって手を取って、
怖いかもしれないけれど、ただ未来を見ていくの。
あなたのそばにいたいんだ。

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