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LogicProXのヘルプに載っていない話1

Appleのプロ向けDAW「LogicProX」現在ver10.5

私は、Appleに買収されるずっと以前、元祖開発元ドイツのEmagic時代のver1.6からずっと使い続けています。もうLogic歴は27年にもなります。

最初の頃はほとんど英語のマニュアルでほんの僅かな日本語マニュアルがついていたと記憶しています。なので「できること」を自分で見つけていく、何かやりたい機能をマニュアルで探すということが続く毎日でした。

しかし、超巨大化した統合音楽制作モンスターマシンへと変容した現在のLogicProX_10.5では「考え付く全てのことができる前提」で「これはどうやるんだっけ?」とマニュアルを探すのが普通になりました。ここで大きな問題が出てくるのです。

マニュアル/ヘルプには「できないことが書いていない/アナウンスされていない」

現在、ほぼ文句のないLogicProXの出来栄えにあえて文句を言うとしたら、基本全てのことができると思ってヘルプを探すので

「あれ、これはできないのか!」

と最終解答にたどり着くまでに時間がかかってしまうことです。

なので、これは忘備録も兼ねて、Logicのできないことを残しておこうと思います。これは、特にスコア機能系に多いことです。

実はLogicProXのスコア機能は専門ソフトに引けを取らない高性能です。そもそもソフトの成り立ちが「Notator(楽譜作成機能) Logic」という名前だったことからもわかります。しかしながら、現行ではFinale一強ですね。出来上がりのスコア譜自体においては何らFinaleに遜色ないレベルで作成可能なところなど、Logicのオールマイティさにあらためて驚愕します。

さて、そんなLogicのスコア機能にコード・グリッドというパーツがあります。これはギターのコードごとのフレットポジションをシンボルとして置けるものです。

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このコードグリッドですが、edit画面ではプレビュー再生があり、実際押さえているポジションでの音の再生が可能です。これにはアルペジオプレビューなどもあり、ギターコードのボイシング確認にとても役立ちます。

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それで、ついでにこのコードグリッドにて音符も入力できたらいいなと思っていたのですが、

コード・グリッドは単なるシンボルであり、配置したからと言ってコードのボイシングでの音符入力は「できない」

ことがわかりました。

当然、この機能が「あるもの」と信じ切っていて隅々までヘルプ/マニュアルを見回しましたが書いていません。すなわち、そういった機能は無いのです。

「できることがないわけがない」と思ってヘルプを探すと地獄に陥る。

今の超豊富機能なLogicProXでの落とし穴でした。





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