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vol.37 適正露出とは 白トビ・黒トビ

こんにちは。

今回は、復習回です。
さて、初期の頃にお話しました、絞り値(F値)、シャッタースピード、ISO感度は覚えていますか?
写真を作り上げる重要な3要素なのでまだよーくわからないなという人はこちらから💁‍♂️

絞り値(F値)

シャッタースピード

ISO感度

さて、この3つの要素を使って写真を撮っていくわけですが、どうすれば写真はちょうどいい明るさになるのかについて今回は深ーく話していきます。

適正露出

適正露出とは、上記で書いた3つの要素を組み合わせて適切な明るさの状態のことを言います。
明る過ぎず暗過ぎず、丁度いい塩梅の明るさのことです。
ですが、適切な露出が目で分かるのかというと、分からないですよね🙄

そこで適切な露出をカメラが測ってくれる機能があります👏 

各会社によってファインダー内の表示が違うかと思いますが、適正露出の表示は各会社一緒です。
この画像では、下側に表示されている±0の表示が、適正露出になります。
±0なのでこの設定で撮られている写真は適正露出となります。+になれば明るく、-になれば暗くなります。

しかし、カメラ側が出している適正露出と、実際に撮ってみた写真では少し適正ではない写真が撮れることもあります。
その理由はうまく測光ができていないからです。
カメラは、測光という作業を行うことで被写体の明るさを測定しています。
画角の中でどこを測光するのかという設定をうまくやれば比較的適正露出になります。

カメラによって多少違いますが、測光モードの設定ができます。
ファインダーに写る景色の全体を見て測光するモード、部分的に測光するモードなどありますが、基本的には前者の全体を測光するモードで大丈夫です。

適正露出を出すために測光モードの変更をしていては撮る工程が増えてシャッターチャンスを逃す可能性がありますからね。

適正露出で撮影してみて、明るかったり暗かったりしたらシャッタースピードやF値、ISO感度を再設定して適正露出のパラメータを+1や-1などに変更して撮影すれば問題なしです。

白トビ・黒トビ

さて、適正露出で撮影することが大切だと話しましたが、夕陽や朝日など明暗差が大きい場合の撮影では、地面に適正露出を合わせると、空が明るくなり過ぎたり、空に適正露出を合わせると、地面が暗くなり過ぎたりするかと思います。 

例えばこの写真は空を適正露出にしています。しかし、地面は空と比べてかなり暗いため、地面は真っ黒になってしまっています。
この時、地面のほぼ真っ黒の部分を「黒トビ」または「黒潰れ」と言います。
こうなってしまうと現像をかけても黒い部分は明るくすることが比較的難しくなってしまいます。

反対に地面に適正露出を合わせて、空が白くなってしまうことを「白トビ」または「白潰れ」と呼びます。

地面と空、両方を適切な露出で撮ることは、カメラ単体だけでは通常不可能です。
そこで、現像やフィルターを用いて補正をかけます。
また、スマートフォンなどでは夕日などを撮影すると、「HDR」(ハイダイナミックレンジ)という表示が出ることがあります。
これは、カメラ内部で空と地面の両方の適正露出を割り出して補正をしてくれる機能です。
HDRを用いることで地面と空両方に適切な露出で撮影することができます。
また後日には一眼レフでのHDR合成方法や、フィルターを使った撮影の方法なども記載する予定です。

適正露出をしっかり考えつつ、撮影をしてみてください☺️

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