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コーチング研修を受けて、コミュニケーションの奥深さ、幅広さを知る

色々と書きたいことはあるのですが、記憶の新たなうちに、先月受講したベーシック・コーチングの話を書いてみたいと思います。

そもそもコーチングって何?

この研修を受講したのは、会社の教育担当から、研修受講者募集のメールがあったことがきっかけです。前々からコーチングには興味があったのですが、なんとなく「コーチを受ける側が目標達成できるように、コーチが支援する、伴走する」というイメージでしかありませんでした。言ってしまえば、コーチングのことをしっかりと理解できていなかったんですね。

ただ、YeLLでのサポーターの仕事も始まったこと、自部署の中で中途採用入社者の割合が多くなり、フォローに回る機会が以前よりも増えたこと、もともとコミュニケーションという分野には強い興味をもっていたので、「会社で負担してくれるのなら」と2日間で10万円近いコースの受講をすることにしたのでした。結果的には、この判断は正解だったと思っています。

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コーチィの無限の可能性を信じるということ

2日間で通いの研修は、品川の富士通ラーニングメディアの研修会場で行われました。受講生は、新卒入社1年目の方から、私よりもキャリアが長い人まで様々。2日間の多くは実践形式の演習でしたが、まず最初にはコーチングの基本姿勢について学びました。以下のような内容です。なお、この研修では、コーチングを受ける相手のことを「コーチィ」と呼んでいました。

「人はみな無限の可能性を持っている-コーチングはその可能性を引き出す」
「コーチィの自己実現を援助する-コーチィの価値に沿った行動を促進する、コーチィの思考する問題解決を目指す」
「答えはコーチィ自身がもっている-問題解決にはコーチィが取組み、コーチはコーチィに取り組む」

上記の基本姿勢を学んだ後、講師と立候補者1名でのコーチングのセッションを見た後に、3人組で実践。コーチ、コーチィ、オブザーバーの役割に分かれて実践を繰り返しました。

しかし、初めてやってみると、どうしてもコーチィの課題解決を促してしまう方向に誘導してしまいそうになり…。これまでの自分が、いかに課題解決型のコミュニケーションをとってきたか、ものすごく大きな気づきを得ることができました。ちゃんと感じたことがあるときには「フィードバック」「提案」という形で相手に伝える必要があります。言葉で書くと簡単に見えるけど、これまでのコミュニケーションとは明らかに違う…。

仕事をしている中では、自分が進めたいこと、やりたいことについて、相手に認めてもらったり、自分がしてほしいことを相手にやってもらうために説明したりと、まさに課題解決型のコミュニケーションなわけです。しかし、コーチングでは、「相手に課題を解決してもらうように取り組む」わけで、ここに大きな衝撃がありました。実践が多く、コーチィに真剣に臨み続けるのでめちゃめちゃエネルギーを使うし、ここまでコミュニケーションに真剣に取り組むって、なかなかない経験だったと思います。

適切な「問い」を立てる大切さ

そして、2日間のセッションの中で面白かったワークを紹介します。クラスから「1年後にかなえられそうな目標をもっていて、それを受講生に知ってもらってもいい人」が1名立候補を募られました。立候補した方の目標が、TOEIC900点で、現状はTOEIC700点。立候補した彼に、クラスの真ん中に立ってもらって、彼が立っている場所をTOEIC700点とし、クラスの前方4mくらいの部分をTOEIC900点とします。

講師からはクラス全員に「TOEICや英語に関わる質問で、彼がポジティブになると思う質問をしてください」と言われ、立候補した彼には「質問には答えなくていいから、ポジティブな気分になったら前進、ネガティブな気持ちになったら後ろに下がって。」と指示がありました。

彼にはクラスからいろいろな質問が投げかけられます。「TOEIC900点とったら、海外旅行してみたいですか?」「海外駐在してみたいですか?」「外国人とコミュニケーションをとってみたいですか?」など。ネガティブになる質問も、その場に立ったままの質問もありながら、最終的には20問程度で900点の場所にたどり着くことができました。

ここで理解したのは「どんな問いをするかで人はポジティブにもなるし、ネガティブにもなる。」「その問いでポジティブになるかネガティブになるかは、人によって異なる。」という点です。

質問をする機会は、普段のコミュニケーションにおいても非常に多くありますし、問いの立て方は非常に重要なのだと実感しました。

コーチングとの今後の関わり方

この研修を受けて嬉しかったのは、研修内でのコーチング後に「聞いてくれている姿勢がものすごく感じられた」と何人もの方から言ってもらえたこと。これは、やっぱり嬉しかったです。普段からなるべく心がけていることも無駄ではなかったんだなと思いました。

ただ、やっぱりコーチングは、普段のコミュニケーションとは異なることをとても強く感じたし、継続してコーチングの機会を持っていきたいと思います。きっとこの経験は、自分の今後に役立つと思います。そして、先日はグループコーチング会というイベントに参加してきました。2セッション、コーチをやらせてもらったけれども、やはりめちゃめちゃエネルギーを使いました…。まだまだではあるのだろうけれど、終了後、嬉しい言葉をもらえたことはよかったかなと思います。

まだまだ駆け出しではありますが、「コーチングを受けてやってもいいよ」という方がいたら、ぜひお声がけください!うまくできるかはわかりませんが、真剣に取り組ませてもらいます!!

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