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エッセイと写真と散文と

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#心理学

その人を知りたいなら、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ

その人を知りたいなら、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ

「その人を知りたいなら、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」

これは様々な場所で語られる格言だが、僕は小説家、田中芳樹さんの「創竜伝」の一説として記憶している。

小学生の頃に読んだ小説で、主人公達の祖父の教えとして語られた台詞で、今でも強烈に記憶に残っている。

思い返せば、人生に於いて多くの人と関わってきた中で、この言葉ほど端的に「人」を表していた言葉は無いように思う。

怒りはその人を

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冷たい人と言われたなら感謝の努力をしてみよう

冷たい人と言われたなら感謝の努力をしてみよう

感謝は努力が必要だ。

ありがたい事だと思っても、それが毎日の繰り返しになると感謝が薄れていく。

日々誰かに世話になって生きている事を、人は忘れてしまうのだ。習慣とは恐ろしい。

そこで、日々感謝の時間を作ると良いというアドバイスを頂いた。

例えば、使っている日用品の作る過程に思いを巡らせ、商品企画に奮闘した(かもしれない)担当者の思いや、製造に関わる一人一人の苦労を想像する。

残業で辛かっ

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【心理学】鏡の法則で人間関係を改善する

【心理学】鏡の法則で人間関係を改善する

心理学の用語である「鏡の法則」とは、現実を、自分の心を投影した「鏡」の世界であると見なす考え方だ。

鏡の法則は、「投影する」ことで事象を捉える心理学だ。自分の周りに起きる出来事や、自分の周りにいる人の言動は、自分を映し出した鏡であると考える。

よく用いられる例えでは、鏡の前で寝癖で直す際に、鏡の中の自分の髪を直そうとはしない。自分自身の髪を直せば、鏡の中の自分の寝癖も直る。

このように、周囲

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【アドラー心理学】怒りのプロセスと目的論

【アドラー心理学】怒りのプロセスと目的論

嫌われる勇気と目的論昨夜、久々に「嫌われる勇気」を再読した。

二度三度と再読することで、それまでの生活の中で取り入れられることなどが思い返され、より思考が定着しやすい。

序盤で語られる、原因論と目的論の話は、初回読んだときには軽い気持ちで読み始めたのでかなり飲み込みに時間がかかった。

しかし、改めて読んでみると身の回りに溢れる原因論の例が多いことにも気づかされる。そして、目的論に転換すること

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喧嘩仲裁

喧嘩仲裁

まぁまぁそれぐらいにしときなよ

とは言わないのだが、職場において稀に発生する大人の口論に出くわすことがある。

今日はまさに一触即発のちょい手前ぐらいの事態に遭遇し、それが2社間の人物同士だったため、咄嗟に間に入った。

結構な態度の悪いメンバーがおり、全面的にそいつも悪いのだが、うまく統制が取れていない現場だったので、根本原因はまた別のところにある。

過去にも職場で、いい大人の喧嘩に遭遇した

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螺旋状既視感の正体

螺旋状既視感の正体

デジャヴを感じることがある。

強い既視感を最初に感じたのは小学生の頃、福島県あぶくま洞と言う鍾乳洞に観光に行った時のことだ。

高くそびえる絶壁を車窓から見て「僕ここ見たことある!」と叫んだことを今でも覚えている。

不思議なことに洞窟内ではなく外観に強く既視感を感じたのだ。

既視感が螺旋状に渡る現象仕事中にも何度かデジャヴを感じた事がある。

新しい何かを想像するときに、たしか以前もこんなメ

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ドヤるなよ、何があっても

ドヤるなよ、何があっても

仕事の会話では、如何に合理的で、如何に建設的なコミュニケーションであるかを意識したいものだ。しかし精神的に成熟しきっていない大人と言うのは、もちろん私も含めて多くて、どんなに年齢を重ねても、自己顕示欲の制御が下手な人がいる。

たまたま先日そんな場に遭遇した時のツイート。

少し結果が出ると自慢したがる傾向にあるのが、精神的に成長しきっていない社会人。一概に言えないが年齢的には20代後半から30代

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【心理学】敵意帰属バイアスがようやく分かった件

【心理学】敵意帰属バイアスがようやく分かった件

認知バイアス認知バイアスとは、人の思考において必ず陥る可能性がある、不合理な選択のこと。

どういうことかというと、
・先入観
・直感
・恐怖
・願望
などによって、合理的な判断を歪めてしまうこと。

例えば、こうなったらなぁと思って計画を立てると思うが、未来予知能力を持った人間はいないので、大抵の場合、大なり小なり予想と違う結果が出る。

すると、明らかにイレギュラーな結果に対して、事前に予想し

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【心理学】人は負の感情を抱きやすい

【心理学】人は負の感情を抱きやすい

プルチックの感情の輪プルチックの感情の輪をご存知だろうか。

8つの基本感情とそれぞれの強度があり、二つの感情の混じった二次感情という分類が表現されている。

対極に位置する感情は同時に現れない傾向にある。隣り合った感情からは別の複合的な感情として、愛や畏怖、軽蔑などが生まれる。例えば、信頼と平穏から愛(愛情)が生まれるということだが、恋人や家族へ抱く感情をイメージするとなるほどと分かる。

また

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ジャネーの法則【心理学】【育児】

ジャネーの法則【心理学】【育児】

心理学と銘打ってますが、専門家ではありません。個人的な考えを記しています。

体感時間歳を取るとともに、1日が早く過ぎると感じることが多くないだろうか。あっと言う前に週末になり、1ヶ月が過ぎ、季節が過ぎ、1年が過ぎることも。

心理学者ピエール・ジャネは著書でこの感覚について以下の見解を示している。

主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学

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