女性イラスト、Ai化粧直し/2
前回は、Aiに巨匠の絵画を参照しながら、私の手描きイラストを化粧直ししてもらいました。
今回は絵画の巨匠とは違った参照先を使って化粧直ししてもらいます。それはnoteに連載中の小説用の挿絵を作ろうと思っているからです。
小説はこちら:
巨匠の画風を模した挿絵は大げさな気がします。もっとカジュアルに、アニメ風とか映画風とを試してみようと思います。
化粧直しするイラスト第1号は、こちら。人気作家・上 村秋人(かみむら あきと)のイベントに参加している女性3名がゲストスピーカー・時宗 司(ときむね つかさ)の発言に戸惑っている姿です。トレーシング・ペーパーに色鉛筆で描画・彩色。画用紙の上に載せて写真撮影しました。修正は加えていません。
前回と同様の画像生成Ai に、前回と同じ設定を入力します。ただし、モデルとする作品の参照先を指定するPrompt Detail には前回のものは使えません。前回はクリムト、ゴーギャンなど、画家が参照先だったからです。そこで、参照先を”水彩画かつ3D”にして試してみます。
※使用する画像生成Ai = Leonardo. Ai
※Image Guidance (元イラストのAi画像への反映のさせ方)
= Image to Image
※Strength = 0.5 (元イラストによる縛りの強さ0.2~0.9幅)
※Prompt Detail
=Watercolor, 3D (水彩画、かつ3D)
うーん、綺麗に出来ていると思いますが、戸惑いが顔に現れていません。むしろ安心しきった表情に見えます。また、3Dという指示は全く活かされていません。
設定を変えます。まず、3Dは外します。挿絵にとって特に重要な要素とは思えません。Prompt Detail を写真的な出来栄えにするための Photorealistic に変えます。この2点以外は、前回どおりでいってみます。
すると...…
あれ、高校生か大学生くらいに見えます。それにバタ臭すぎる感じです。
Ai化粧直しの方法は、他にも色々ありますが、小説の挿絵という用途に照らして考えると、ここでAi生成に手間暇かける意味は薄いような気がします。元イラストの写真にデジタル修正だけ加えて、挿絵として使うことにします。
スマホの描画アプリでフィルタに「ドラマチック」を選び、露出とコントラストと明かるさをいじって得たのがこのイラストです。
私の基準では、十分使用に耐えるので、これを採用することにします。
化粧直しするイラストの第2号は、この物語のヒロイン、山科アオイです。彼女はやむを得ざる事情から上村秋人のイベントに参加します。しかし、そこで時宗のコトバに触れて、思いがけず新しい視野が開けてきます。
このイラストは、閃きを得た瞬間のアオイを描いています。先ほどのイラスト同様、トレーシング・ペーパーに色鉛筆で描画・彩色し、画用紙に載せて写真撮影しました。写真は未修正です。
まず、次の条件で画像変換してみます。
※使用する画像生成Ai = Leonardo. Ai
※Image Guidance (元イラストのAi画像への反映のさせ方)
= Image to Image
※Strength = 0.5 (元イラストによる縛りの強さ0.2~0.9幅)
※Prompt Detail
=Watercolor(水彩画)
どうかな?
うーん、ちょっと上品すぎる感じが......それに、「あ!」と閃いた感じには見えないですね。
油絵にすると、どうでしょう?
綺麗…...だと、思います。ですが、閃き方が大人しすぎる気がしないでもありません。
Photorealistic を試してみます。
閃いた感じがします。でも、この顔は少しバタ臭すぎる気がします。
挿絵でなく女性のポートレートとしてなら、私は油絵版が一番気に入りました。
挿絵としては、手描きイラストをデジタル修正して使うことにします。フィルタに「ドラマチック」を選び、露出とコントラストと明かるさをいじると……
あれ、色が薄いですね...…
元イラストは、トレーシング・ペーパーの表に輪郭を描き裏面を彩色しています。表面を上にして写真撮影したのですが、裏面の彩色が薄すぎたようです。
裏面を上にして撮ったら、どんな感じだろう? 撮影して修正を加えて、こんな感じです。うーん、決め手に欠けるなぁ...…
最終的にどれを挿絵に使うかは、小説を書きながら決めることにします。山科アオイの化粧直しとしては、油絵版が一番気に入ったので、油絵版を今回のトップ画像に使って投稿します。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
次回はこちら:
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