見出し画像

今できることは心と頭の整理。焦ることじゃない。 【毎日のつぶやき/僕のネタ帳09】

今、街クラブやサッカースクールは2パターンに分かれている。

活動をストップしているか、オンラインで軽いエクササイズや座学を提供しているか。これらは日頃から「選手や保護者とどう向き合っているか」が大きく作用しているように感じる。

個人的には、これを機にコーチも自分を見つめ直すチャンスだと思う。

アメリカの大学には「アスレティックカウンセラー」というアスリートをサポートする人が常駐してるそうだ。選手の悩みや目標に寄り添って「自分が何をしたらいいのか?」を一緒にあれこれ考えてくれる役割を持っているという。このアスレティックカウンセラーのおかげで「薬物など、道を踏み外す学生アスリートが減った」というデータが出ている。

こんな存在が「街クラブにも一人いればいいな」と妄想する。

街クラブに足らないものはたくさんある。だけど、その原因の多くを作っているのは「選手や保護者が悩みを解消できない」ことにあると、僕は思っている。コーチも、選手も、保護者も、全員…。それぞれのクラブに「一人客観視できる役割がいた」ら随分風通しはよくなる。

コーチの悩みの相談役でいうと、ヨーロッパでは「チームコーディネーター」の役目だ。

今できることでいえば、妄想でいいからたとえば「担当するチームの目標を立ててみる」のもいい。そのとき、意識したいのが"SMARC"。川崎フロンターレの下部組織でアスレティックカウンセラーを務めた椎名純代さんに教えてもらった。

【目標設定で意識すること】
Specific=具体的
Measurable=想定可能
Affirmative=肯定的
Realistic=現実的
Control=コントロール

今できることに向き合って行動すると、心も少し落ち着く。

サッカーができないなら、ちょっとだけサッカー以外のことに目を向けたら新しい発見もある。プレーと休息の関係、心とパフォーマンスの関係、目と認知の関係、動作について…。すると、違う観点の練習も思いつく。

焦らなくていい。そして、再会したときも失くした時間を取り戻そうと行動しなくていい。子どもを信じよう。自分を信じよう。人は誰でもコツコツと毎日を過ごしているからちゃんと成長しているよ。

※このコンテンツは「Twitter」で毎朝つぶやいている内容をまとめたものです。頭の整理を目的とするもので、記事として書いているわけではありません。その点をご理解の上、ご一読ください。

木之下潤

【プロフィール】
文筆家&編集者/「年代別トレーニングの教科書」「グアルディオラ総論」など制作多数/子どもをテーマに「スポーツ×教育×発育発達」について取材・研究し、2020年1月からnoteで「#僕の仮説」を発表中!/2019年より女子U-18クラブユースのカップ戦「XF CUP」( @CupXf )の公式メディアディレクターを務める/趣味はお笑いを見ること

▼ジュニアサッカーを応援しよう!
2018年4月〜2020年3月まで「特集担当」として企画から執筆までを行う。

#僕のネタ帳
#毎日のつぶやき

「僕の仮説を公開します」は2020年1月より有料になります。もし有益だと感じていただけたらサポートいただけますと幸いです。取材活動費をはじめ、企画実施費など大切に使わせていただきます。本当にありがとうございます。