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練習後に話す監督の所作と言動に抱く違和感【世論が話題のニュースを綴る04/僕の仮説81】

■スポーツ強豪校に色濃く残る上下関係

先日、鹿児島実業高校の男子新体操部が特集されているニュース番組を見た。

高校最後のインターハイで3位入賞。有終の美を飾った部員たちの姿が印象的だった。その特集のあらすじはこうだった。

同部は、これまで男子ならではのダイナミックな演技を追求するというより、コミカルで少し笑える演技を重視するスタイルを伝統としてきた。しかし、キャプテンが「伝統を変えてインターハイを目指すことにした」とインタビューで答えていた。

鹿児島実業高校の男子新体操部について情報を知りたい人は、下記をご一読ください。

「今大会は観客がいないなか、果たして鹿実流を貫くことに意味があるのか。そう思い悩み、インパクトを残して部そのものの伝統をつなぐために、僕たちはオーソドックスなスタイルで勝負することにした。後輩たちが元に戻す選択肢をとるのなら、それでいい」

これを聞いたとき、3年生を中心にした主力選手たちの決断に感銘を受けた。と同時に、自らの考えを伝え、かつチームとして一本化し行動に移す、その実行力に未来の可能性を感じた。

インタビュワーは松岡修造さんだったのだが、その映像の中で残念だったことが一つ。練習後、監督が選手に対してアドバイスを送っているシーンだ。この監督は、椅子に座ったまま足を組んだ横暴な態度で、口調も上から目線だった。

この姿に違和感を覚えた。

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