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東京都の新制度を解説!そして東京の多胎児ママパパ、最後にお願いを載せています

こんにちは。多胎育児のサポートを考える会の市倉です。

年明けから、東京都の来年度予算についての報道が目立ちました。

そのうちいくつかを紹介します。

1月末に都から正式リリースがあるのですが、報道されるということはほぼ上記内容通りだと思うので、わかっている範囲で解説をします。

①1世帯あたり年2万4千円を上限に乳幼児健診、予防接種などの移動にかかる経費を補助

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こちら、乳幼児健診や予防接種へのタクシー移動などを想定して、年24,000円(月2,000円)まで経費を補助するよ、というもの。荒川区が先行導入している年20,000円のタクシーチケットと比べても、額が大きいのが嬉しいですね。

気になるのは、「これは予防注射に行くとき用のタクシー」「これは友人宅に行くときのタクシー」と、うまく分けられる方法があるのかどうか。目的を「乳幼児健診や予防接種」と限るのであればおそらく何かしら証明が必要なはずで、申請作業が複雑にならないことを祈ります。(証明書をもらいにどこかの窓口によらなければならず、しかも貼って郵送して、、、とかにならないで!お願い!!)

②ベビーシッターや家事支援ヘルパーなどの「家事育児サポーター」を派遣

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家事・育児を支援する事業として、3歳未満の多胎児がいる世帯では、利用1時間につき2700円を補助する。年間利用上限は0歳児で240時間、1歳児で180時間、2歳児で120時間。

これ、多くの自治体で導入されている「産後の家事育児支援」を多胎児家庭向けに特化したもの!!0歳児で年240時間って、月20時間、2700円/h補助が出るなんてかなり良くないですか。

気になるのは、どこの事業者の家事育児支援なのか、予約は簡単なのかということ。おそらく区の指定業者になると思われるので、予約しやすく使いやすい事業者であることを祈ります・・・・・。

③多胎ピアサポート事業(多胎育児経験者との交流会や相談会)

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私がキモだと思うのは、これです。【多胎育児経験者との交流会や相談会】!!

当事者の方と接していて強く強く感じるのが、みなさん「こんなに大変な生活だということを産前に知りたかった」「体制を整えてから出産を迎えたかった」「多胎育児の事知っている人と話したかった」というもの。

私が先日Twitterで呼びかけて伺った際も、

産前や産褥期に、今後の生活の見通しを立てられるような仕組み(多胎サークルや相談できる制度)を望む声が多く寄せられました。

これが叶えば、産前・産褥期、遅くても乳幼児期には、多胎育児について先輩ママパパに相談できて、受けられる支援なんかも教えてもらえ、最大の課題である「孤立と疲労からくる育児うつ・虐待リスク」を防げるのではないかと思っています。これ、絶対にやるべきです。

④待機児童向けの「ベビーシッター利用支援事業」を多胎児向けにも拡充

こちらは詳しくは一つ前のエントリーをお読みください。

●BUT!!このままでは使えないんです・・・お住まいの自治体が「この制度やります!」と言わないと(涙)


東京都の新制度。なかなか、、ではなく、かなり、かなりイケてるものだと思います。

(お会いしたことないですが)小池知事、本当にありがとうございます。福祉保健局の方、本当に感謝しています。多胎児家庭の困難さに目を向け、こんなに制度を用意してくれました。

でも、でも!!みなさんのお住いの自治体が「はい、じゃこの制度、□区でやりますー!」と言わないと、そこの住民は使えないんですよ・・・・(最近まで私も知りませんでした、この仕組み。)

だから「やったー!ベビーシッター使えるようになる♪」とぬか喜びしている場合じゃないのです!!

●【東京都のママ・パパへお願い】自分の自治体に「この制度入れてほしい!」とメールを一本打ってください!

そこで、当事者もしくは近しい方にお願い。簡単なものです。

自分が住む自治体のHPを見て、「区長(市長・町長・村長)への手紙」「区民の声」から、一本メールを入れてください。(「区長への手紙 ◯◯区」「区民の声 ◯◯区」と検索すればすぐに出てきます。)

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できれば、お名前を入れたほうがいいです。(意見を伝えたからどうこうというものでは全くありません。むしろプラスに働くはずです。)

内容には、

「自分は双子を育てていて、こんな困難な状況です。ついては、都の新制度である多胎ピアサポート事業を導入してください。お願いします」

などと含めると良いとおもいます。

これを、行政の方が読み、しかも複数見たりなんかしたら、「ほう、そんな制度が始まって、都から補助が出るのか。」と記憶に残ってくれるはずです。職員さんももちろん人間なので、声が上がる問題について強く認識するはずです。

●アンケートで大変さを訴えた先・・・自分たちの生活が変わるまで、あとちょっと。

全国アンケートを9月に実施して、まだ半年足らずでここまで来ることが出来ました。私達一人ひとりの小さな声が集まって、こんなにも注目が集まり、制度が作られてきました。

だから、あと一歩。自分たちの自治体に導入されたら、直接生活が変わるはずです。

私もまだまだ、議員さんや行政の方に訴えていきますが、やっぱり効くのは当事者や親しい人の、「助けてほしい。この生活を変えてほしい」という声なんです。

どうか5分、メールを打って、気持ちを伝えませんか。

東京都にお住まいのママ・パパ。ぜひ、力を貸してください。お願いします。








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