妄想:未来では個人情報が意味をなさない

すべての人の、生まれてから現在までの行動や思考履歴が、全ての人と共有できたとしたら・・・、個人情報という括りは意味をなさなくなります。

逆に言えば、共有化できていない人がいて、誰なのか確認・認知できない人による「何をしでかすかわからない」脅威から身を守るために、自身の個人情報を小出しにするしかないのが、今の世界だと解釈しています。

お隣の大陸国家は、電子化の進歩により行動や思考履歴を把握できる壮大なシステムを組もうとしているようです。それは、国家による人民情報の共有であって、国家が利用する前提で構築されようとしているのでしょう。

本来は、すべての人が全ての人のために情報を全公開する仕組みがあるべき姿。どんな行動や思考がどんなふうに他の人へ影響を及ぼすか。これをシミュレーションすることも可能です。人間は不規則に行動し考える生き物ですから、様々な不規則が関連しあって現在があります。その不規則を利用すれば、現在をあらかじめ予測することができ、全体の調整をして諍いの少ない極度の不満を持たない社会を構成することも、夢ではなくなるのです。

難しい取引が活発に行われることでしょう。だれかが不利益を被ることにならざるを得ませんから。不利益を最小限に抑える工夫が必要不可欠となります。不利益があらかじめ予測できるのであれば、その先のインセンティブを用意して平準化させることも可能です。そこは、説得・納得の世界となります。すべての人が全ての人の情報を公開しているので、要所を押さえた説得を行うことができ、納得を得られやすい状況を作ることができるからです。

「電子民主主義社会」の構築。これは、妄想でしかありません。ですが、これを実現したら、ひょっとすると世の中から ”戦争” を無くすことができるかもしれません。

今、私は妄想の中で幸福感に包まれています・・・なんてね。



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