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【酒飲編Vol.74】ラガヴーリン ディスティラーズエディション 2002-2018

Spec

ラガヴーリン ディスティラーズエディション 2002-2018
ペドロヒメネスシェリーカスクフィニッシュ
43.0%

評価

美味しさ:8/10
お気に入り度:7.5/10
総評:8/10

ノート

◯香り
ベリー、潮気のある灰混じりの煙、ミルクキャラメル。ラガヴーリンらしい重めのトーン。
◯味
渋くて甘い。タンニン、カラメルソース、モルト。いずれもローストしたような香ばしさを伴う。あっさりしているが、確実にスモーキーさを膨らますようなモルトの旨みとウッディさが余韻へと続く。
◯ボディ
ミディアム。ディアジオチューンらしい水っぽさが垣間見える。
◯フィニッシュ
中程度。ヨード&ピート&ロースト。若干黄色いフルーツ混じり。

コメント

シェリー系の要素が入ったラガヴーリンを飲んでみたいな・・・あれ?そういえばオフィシャルのDEって思いっきりPXじゃね?という事で買ってみたのがコチラ。
あのラガのゴツくて多層的な感じが、シェリーカスクで更に肉厚になるのでは?という予想もあったし、何せあれだけラガ16年推しといてDEもシェリーカスクも経験無しなのはなんか違う気がしたのも購入動機のひとつだったりする・・・。
 
結果はどうだったかというと・・・
うーん、なんかちょっと違う・・・これじゃない感が結構あった1本。
このDEは本来ラガ16年になる予定の原酒をPXカスクでフィニッシュしたものだが、普通の16年の方では感じる“見かけ以上の煙感を演出する香味バランス”が追熟によって崩れており、複雑さではなくストレートな味わい・・・一般的なシェリーカスクフィニッシュのボトルになってしまっている。個々の香味は良いのだが、こうも変わるものか。ラガ16年が絶妙なバランスでブレンドされている事がよく分かる。
あと、こちらのDEでは意外にも元々熟成を行なっていたであろうバーボンカスク系の影響が16年よりもよく感じ取れるなと思った。以前レビューしたCS12年のような、明るいけど重たいスモーク付きの黄色系フルーツを16年以上に感じる。あと、ディアジオチューンの弊害も()
 
16年やクラシックオブアイラが凄過ぎてラガヴーリンという括りでは相対的にはかなり微妙な評価にしてしまっているが、やはり元の酒質は好み。なかなか出回らないが、そのうちシングルカスクをどっかで飲んでみたいなぁなどと思うのであった・・・。

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