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お盆の帰省の規制

昨日今日と実家に帰っていました。
コロナの件もあり少しは悩んだけど。
かなり大袈裟に自己中な表現だけどこんなふうに考えていた。

[コロナを気にして会わないでコロナ以外の理由で死んで会えないのと]

[帰省して会ってからコロナで死ぬのと]

どっちをバーさんは望むのだろうと。

ちなみに僕の実家は神奈川県の東側地域鎌倉の下逗子市だ。
東京に通勤する人も少なくない町だ。
僕が帰らずとも日々人が往来している。

それを思えば別に帰省自体誰にも何も言われないが、まぁするよりはしない方がいい。
そんな距離かなぁとも思っていた。
現に姉は帰省しなかった。(仕事というのもあったけど気が進まなかったんだと思う)

そんな帰省の1日目。
僕の実家は山の上。
山を下ると母方の実家もある。そんな距離感。
父方(僕の姓)家族の墓参りをしながらたらふく飯を食わしてもらう。

うまい肉だった。
ばーちゃんもげんきそうだ。
もう90にになるのよ。なんて言いながら杖こそつくことはあれど綺麗にしてスタスタ歩く。
上の写真のかなり脂の乗ったお高いステーキも僕と同じ量をぺろりだ。
もちろん白米も。
上品におしゃべりなばーちゃんとの会話を楽しみながら、口数の少ない父とも最低限より少し多いくらいの会話をする。
その足で有名なパン屋によって帰り、その後母方の実家に行った。

こっちのばーちゃんはもう寝たきり。
こちらも明るい方だが心配性の性格もありお盆の事が住んでいるのか気になっている様子。本家なんて呼ばれる家に嫁いだもんだからそういった事をしなければならないみたいなのが染み付いているんだと思う。
僕のことも認知しているのか怪しい。

そんな昨日の前の日。
実は結構怪しいラインであったらしい。
痰が絡んでか痙攣なども起きていたようでホントの心配性を受け継いだ母が付きっきりで見ていた。
のにも昨日、僕が行った日は痰こそ絡めど元気そうであった。
ただ、本当に手間がかかる時期ではあってこのまま介護し続けるのなんて大変だ。。。なんてのも思いながら世話する母を横目に見ていた。

実家に帰り寿司を取ってもらって食べ、疲れていた僕はすぐに寝た。
もちろん寝る前に両方の家でお盆の迎え火は執り行った。
昔は切ったナスに謎の水を謎の草でポンポンやったり色々やってたけど今は小さな火を起こすだけ。
うちはここだよなんて手を合わせながら。
死んだじーさんの初めてのお盆だった。
こんな文化もコロナに影響を受けてるんだなぁなんて思った。
メモにも書かれてる。
コロナに文化が殺されるって。
そんなことを考えながら寝た。

早朝、弱々しい声で起こされた。





お母さん死んじゃったって

母が言った。

5時半頃だったと思う。
もとより朝が早い僕はそろそろ起きようかなとか思いながら布団にくるまってたところにそんな言葉が降ってきた。
蝉の声が心做しか大きく聞こえた。

母の弟
僕にとっての叔父がばーちゃんの隣に住んでいるので夜な夜な2時間おきくらいに起きては面倒を見てくれていたらしいけどそれでも痰が絡んだのか亡くなってしまった。
自分が診る。そんな時間に亡くなった当人も辛いものがあったと思う。

だけどほっとする自分がいた。なんて言うと怒られるかもしれない。けど母の介護する姿や作業量を横で見ていて、こんなふうにして母の人生はどうなるんだろうと思っていたからだ。

看護師さん?が来てお医者さんが来て葬儀屋さんが来て
一日が終わった。
冷たくなったばーちゃんを横目に多分1番会いたかったであろう姉のことを思い出す。

帰省しなかったせいで死に目にもしくは生前に会えなかったと。

後悔してるのではないかと。

人には人の。事情がある。
規制の自粛なんて言葉では軽いがやはりいざこう目の前で人が死ぬと思う。

疲れていく母と叔父を見てお盆で帰ってきたジーちゃんがばーちゃん連れてったんだろうな。
そんなふうにも思う。というかほんとにそう思う。

自粛とは言うが、その言葉でしきれない後悔をする人が多く出ている夏だと思う

帰省しないことで後悔したであろう姉も
帰省して感染させてしまった人たちも

責められるいわれはない。
人には人の事情がある。
コロナにすら憎悪はない。

ただ失われる人と文化に恐れはある。

人間性とは愛あっての行動から生まれるのだとしたら、コロナで自粛させられている愛情でどんだけ失われていくのだろう

文化とは継承継続により育まれるなら、どんだけ失われていくのだろう。

と、ひとつ人にはないことが起きた人生だったので。
言葉にしてみました。

心配して連絡くれるみんなありがとうございます。
うれしいです。
とりあえず寂しい気持ちでいっぱいだし。
今も涙は止まらんけど。
でもまぁ人はいつか死ぬし
いつか死ぬうちの中で言うなら幸せに死んだはず。
こんな時横にいてくれる人居ようとしてくれる人に助けられます。

ばーちゃんありがとね。
じゃぁねん

最後に改めて。
帰省って一言簡単に済むイベントじゃないと思うの。
だからニュースで騒がれるような結果にもなりうるし色んなことが起きるけど、誰も責めないでいいとおもうかな。
それよりも実家に帰る前に気軽にPCR受けられる場所
作ってあげても良かったんじゃないかな行政さんよ。
なんて思うかな。
そいじゃね。

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