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3タコするメジャー選手を取り上げるのに、ヨーロッパ王者を取り上げない日本

Ken Saito | 斎藤 兼

今朝嬉しいニュースが飛び込んできました。

「リヨンが女子チャンピオンズリーグ5連覇」
「UWCL決勝で初めて日本人が得点」

なでしこの熊谷選手が所属するリヨンがヨーロッパサッカーの頂点に5年連続で立ったことにあんまりびっくりしなかったけど、そこでちゃんと熊谷選手が活躍したのが嬉しかった。

別に自分はなでしこを年中フォローしてる訳でも、今回の試合を生でDAZNで観たわけじゃないけど、それでも結果は気になるし、特に日本人が活躍してるから、応援したくなる。

ただ、残念だったのが、朝のニュースで全然取り上げられていなかったこと。ここ最近のニュースのスポーツコーナーでは、大坂なおみ選手がBLM活動の一貫で試合を棄権したことだったり、池江璃花子選手が復帰したなど、女性選手の活躍が取り上げられてました。でも、どちらもシーズンの1番を決める大会ではなかった。今回は繰り返しになるけど、ヨーロッパ一番を決める大会で、日本人選手がいながらも、取り上げられてなかった。

もしかしたら、自分がニュースを見ていた時間帯が悪かったのかもしれない。もしかしたら、他の時間や他のチャンネルでは取り上げてたかもしれないので一概には言えないんだけど、それでも単純な比較だと、トピックにならなすぎてるのかなー、と思ってしまう。

女子サッカーは優先順位が低い？

もちろん、需要と供給なので、野球やサッカーという日本でもメジャーなスポーツが取り上げられるのはわかる。めっちゃ個人の感覚だけど、日本で言ったら、

野球→相撲→ゴルフ→フィギュア→サッカー→代表選手・チーム→・・・

くらいの勢いで取り上げる時間が違うイメージ。

野球に関してはプロ野球だけじゃなくて、MLBに日本人選手が多いので、そこに時間が割かれるのもわかる。でも、たまーに、「3打数1安打」という成績だけでも30秒くらい取り上げられることがあると思う。いや、メジャーでヒットはすごいよ。でも、1試合で3割の打率を取り上げるなら、チャンピオンズリーグで連続スタメンフル出場して活躍してる選手がいたら、それをもっと取り上げてもいいんじゃないかな。

もちろん、Jリーグは取り上げても、なでしこリーグは取り上げられない。限られた時間の中で何を伝えるか、というのはもちろんバランスだったり需要もあるのでしょうがない部分はあるけど。スポーツに使われる時間が少ないのは昔から。日本は（どこの国でもだけど）ニュースではスポーツよりどの芸能人が不倫したとか、の方が圧倒的に取り上げられる時間が多い。日本はチャンネルが少ないから、ってのも関係していると思う。ただ、それにしても・・・

取り上げるべき人たちが取り上げてない？

また、驚くことに、千葉選手のツイートで知ったのが、日本サッカー協会も、なでしこも、WEリーグのアカウントもどれもこの活躍を投稿していない、ということ。

自分の目で見てようと調べると、やっぱり無い。

ただ、これらのアカウントの過去の投稿を見ると、一個人の活躍を称賛したり、取り上げることもしていないので、一貫性はある、ということは言える。SNSとかはトンマナやカラーや投稿スタイルがあるので理解はできる。

でも例外は作ろうよ！ｗ

リヨンに所属する他の国の選手を見てみると、各国選手の協会がお祝いをしていた。

オーストラリアのカーペンター選手への祝福：

カナダのブキャナン選手へのお祝いツイート：

ここまではヨーロッパ外の国のFAなので、日本と同じ立場。でも、同じヨーロッパで、しかもUWCLで戦ってる他のクラブを送り出してる国も例外ではなかったんですよね。

イングランドのブロンズ選手も祝福されてた：

ポルトガルのシルバ選手も：

ほんと日本の各団体にはがっかりしました。

自ら投稿してクリエイティブ作らなくても、at least UEFAの投稿をリツイートするなり。

協会は女子サッカーの発展に向けて、「なでしこvision」だったり「女子サッカー発展のためのマスタープラン」というものを打ち出している。その中ではサッカーの女子人口を増やすようなプランはいっぱいあるけど、その手前の女子サッカーの認知をさせたり、人々に知らせる、というマーケティングの部分が示されてないのかな、とも思う。もちろんこれはあくまで書面で、色々と裏でやりとりはされていたり、これとは別にそういったマーケティングの部分は取り組まれているとは思うんだけど、なでしこ選手が欧州サッカーのシーズンで一番大事な試合で得点をして、5連覇を達成する、ってほどキャッチーなことはないでしょ。

スポーツに注ぎ込まれてるお金の問題？

もしかしたら、この取り上げられ方の違いはお金の違いなのかもしれない、とも思う。UWCLで優勝したら250,000ユーロの賞金が与えられるみたい。3,000万円くらいかな。男子は19,000,000ユーロ。プロ野球で数千万円と言われてて、Jリーグでは数億円。ゴルフも賞金レースでいうと数億円だし、相撲も通年で優勝し続けたら数千万〜億レベル。

賞金の違いは観客数だったり、スポンサーの数、お金の回り方が直接関係してるので、需要とも関係しているので、ニュースに取り上げられる点に差があるのも理解はできる。でも日本人の活躍を取り上げるという観点でいうと、疑問となる。

男女のスポーツでの違いなのか？

じゃあ、これは女子選手だからあまり取り上げられないのか。

日本では海外で問題になっているBlack Lives Matterなどの人種差別については共感しづらい部分もあるけど、日本では男女格差はものすごく問題になっていることも聞いている。

ジェンダーギャップ指数は144カ国中121位！文化的な背景もあるけど、色々と技術などが進んでいる日本の中で、進んでいない問題。自分も気をつけるようにはしているけど、スポーツだけでなくて、マスでも社会でもまだ進歩の余地があるポイント。もちろん、スポーツの世界では先に述べたように大阪選手や池江選手を取り上げたり、女子フィギュアやバレーが取り上げられることも知っている。ただ、ちょっと取り上げられ方が違ったり、ってのもたまに思うけど。。。

このあたりは男女スポーツで取り上げられる時間の比較データはないからなんとも言えないけど、感覚的には少ないよね・・・

と、つらつらとなんのストラクチャーも無い、思いの丈を書いたので、まとまっていないし、どこまで取り上げるの？っていったらきりがないけど、国として、協会として女子サッカーを広めて行きたいなら、今後このあたりは変わっていくといいな。

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