Ballet Mecaniqueにおける教授の素晴らしいトランスクライビングのアイデア

トランスクライビング、というのは既にある曲を別の楽器編成用の譜面に書き換える事を言うが、坂本龍一のプレイング・ジ・オーケストラでのBallet Mecaniqueはそれの格好の見本である。

もともとは未来派野郎というアルバムに収録されていたデジタルシンセサイザーやサンプラーを駆使して構築された、ボーカル入りのデジタルポップソングだったが、これが見事にオーケストラの作品として生まれ変わっている。

もともと1個目の和音がC/Eという、和音の第3音をルートに持ってきているところから始まるので、クラシックっぽい響きとの親和性は高いという事はあるにしろ、見事にミニマルミュージック風味のオーケストレーションに仕上がっている。

グロッケンシュピールと弦のピチカート奏法で重厚ななかにもきらびやかな成分を散りばめられており、それは原曲のFM音源の音色も想起させる。原曲の後半にでてくるエレキギターのソロは弦で再現されている。矢野顕子さんが良い詞をつけてくれた、歌がないのが寂しければ原曲を聴こう。でも、Appleミュージックに、おそらくこの曲の原曲は入ってない!!僕もCDを引っ張り出してきて聞いている状況です。

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