マーケットを創る人びと - Nika Junker -
今の現代社会は、ふらりと立ち寄れる場所が少なくなっている気がする。気のせいだったらまだしも、自宅と仕事場の往復だけの日々をこなしていると、自分という者が本来はどういったキャラだったか、自分が大切にしたい考え方などを忘れてしまう感覚に襲われる経験は、誰しもあるだろうか。
一方で北欧を旅していると、どんな社会的なステータスでも、どんな思想を持っていたとしても、ふらりと立ち寄れる場所が街のいたるところにある。その場所は、ある時はカフェであり、ある時は自然なのかもしれない。
ストレスが多い世の中。ふと気がつくと「孤立」している状況になってしまいがちだが、世の中に肩書きやステータスを気にせずに様々な人が混ざり合り、自分の「好き」を見つけ自分に立ち返られる「マーケット」が今の現代に求められているのだろう。
フィンランドの首都ヘルシンキでもセンス良く運営されているFredrikintoriのANTIIKKI-JA DESIGNTORI。このアンティークマーケットをオーガナイズするPunavuoriseura ryのNika Junkerにマーケットのこと、暮らしのことについて聞いてみた。
− Punavuoriseura ryはどのような目的の組織ですか?
私たちはヘルシンキの一部のPunavuoriというエリアの社会的な組織なの。小さなショップが集まるこのエリアの人々がよりよく暮らせるような環境を作ろうとしているわ。
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