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2010年代ラテンアメリカクィア映画の傑作15本

 意外に思われるかもしれませんがラテンアメリカではクィア映画の製作が非常に盛んです。ベルリン国際映画祭でクィア映画に与えられるテディ賞はここ7年連続でラテンアメリカ映画が受賞しているほどです。

 同性婚が法的に認められた国・地域は現在30ほどに増えましたが、先行したのは実は西欧ではなくラテンアメリカ諸国でした。伝統的に先住民族や少数派住民の権利に関する問題に敏感で、クィアについても2000年代前半にブラジルが先頭を切って権利保障に動くようになり、触発された周辺国に広がったという経緯があります。しかしいまだ保障は十分とは言えず多くの社会的問題を抱えたままです。そんなラテンアメリカのクィア映画の中から素晴らしい作品を紹介します。


①ナチュラルウーマン(2017)

 自分らしさを守るため差別や偏見に闘いを挑んだトランスジェンダーの生き様を描き2017年のアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した作品。ウェイトレスをしながらナイトクラブのシンガーとして歌うトランスジェンダーのマリーナは歳の離れた恋人オルランドと暮らしていた。しかしオランドは自身の誕生日の夜、自宅のベッドで意識が薄れたまま亡くなってしまう。最愛のオルランドの死により思いがけないトラブルに巻き込まれ容赦ない差別や偏見を受けるマリーナは、生きる権利を胸に前を向いて歩くことを決意する。

 主人公を自身もトランスジェンダーであるダニエラ・ヴェガが演じ、セバスティアン・レリオ監督はヴェガを発見したことが奇跡だと語っていました。レリオ監督はこの後ハリウッドに進出し『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』『グロリア・ベル』と2本撮ることになります。 AmazonPrimeビデオにて配信中。

 余談ですが私は2017年の年始に「アカデミー男優賞と女優賞は近いうちに撤廃される」と言っていたのですが、この映画でダニエラ・ヴェガがもしアカデミー賞にノミネートされたら男優・女優どちらの枠になるかという議論が起こり(結局ノミネートには至りませんでしたが)、こんなに早く時代は動くのかと思ったのを覚えています。

ナチュラルウーマン
Una Mujer Fantástica 
監督:セバスティアン・レリオ
製作国:チリ
アカデミー国際長編映画賞受賞
ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート
ベルリン国際映画祭 脚本賞、テディ賞
https://www.imdb.com/title/tt5639354/

②彼方から(2015)

 裕福な初老の男性アルマンドは、ベネズエラの首都カラカスの道端で見知らぬ青年に声をかけ、お金を払って自分のアパートに誘い込むことを常としていた。彼の望みは一風変わっており、身体的な交わりではなくただ部屋の中で眺めることだけ。ある日アルマンドは不良グループのリーダーであるエルデルを自宅に連れ帰るが、その時から彼らの運命は大きく変わろうとしていた。2015年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。

 「僕の私の2010年代映画ベスト100」では6位に入れました。映画史において非常に重要な作品です。ある孤独な男の個人的な営みの中にベネズエラが抱える社会的・経済的苦悩を投射する、完璧といっていいほど力強い映画です。アリ・ババ39さんのブログが参考になります。ここ20年で金獅子賞を取った映画の中で唯一日本公開されていません(そんな……)。

彼方から
Desde allá
監督:ロレンソ・ビガス
製作国:ベネズエラ、メキシコ
ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞
アカデミー国際長編映画賞ベネズエラ代表
https://www.imdb.com/title/tt4721400/

③彼の見つめる先に(2014)

 目の見えない高校生のレオは、少し過保護な両親や優しい祖母、いつもそばにいてくれる幼なじみの女の子ジョバンナらに囲まれて平穏な生活を送っていた。ある日、彼のクラスにガブリエルという少年が転校してくる。レオとジョバンナは、レオの目が見えないことをからかったりしないガブリエルと自然に仲良くなっていく。ガブリエルと一緒に映画館に行ったり自転車に乗ったりと新しい世界を知るレオだったが、やがてそれぞれの気持ちに変化が生じはじめ……。

 本当にいい映画ですね。何度観ても泣いちゃう。こんなに純粋で心を打たれる映画はそうあるものではありません。初上映から4年経った2018年に日本公開されたのですが、配給したのは埼玉で映画祭を運営するデジタルSKIPステーションという珍しい会社で、Twitter経由で連絡が来て少しだけ宣伝に協力させてもらった思い出があります。2019年12月にNetflixに入りました。

彼の見つめる先に
Hoje Eu Quero Voltar Sozinho
監督:ダニエル・ヒベイロ
製作国:ブラジル
ベルリン国際映画祭テディ賞
アカデミー国際長編映画賞ブラジル代表
https://www.imdb.com/title/tt1702014/

④永遠に僕のもの(2018)

 1971年のブエノスアイレスで12人以上を殺害した連続殺人事件の犯人である少年をモデルに描いたクライムドラマ。思春期を迎えたカルリートスは、子どもの頃から他人が持っている物を無性に欲しがる性格だった自分の天職が窃盗であることに気づいてしまう。新しく入った学校で出会ったラモンという青年にたちまち魅了されたカルリートスは、ラモンの気をひくためにこれ見よがしな対応を取り、2人はいとも簡単に殺人を犯してしまう。次第にカルリートスとラモンの蛮行はエスカレートし、事態は連続殺人へと発展していく……。

 モデルとなった犯人はゲイではないと話しているそうなのですが、この映画ではその設定をかなりトリッキーな方法で生かしています。ルイス・オルテガ監督はまだ30代ですが過去作も全部異常な人物と巧妙なプロットで見せてくれます。Youtubeなどでレンタル中です。

永遠に僕のもの
El Angel
監督:ルイス・オルテガ
製作国:アルゼンチン、スペイン
カンヌ国際映画祭ある視点部門
アカデミー国際長編映画賞アルゼンチン代表
https://www.imdb.com/title/tt7204348/

⑤エマ、愛の罠(2019)

 チリで活動するコンテンポラリーダンサーのエマは、夫で振付師のガストンとの間に7歳のコロンビア人の少年ポロを養子として迎え入れる。しかしポロがエマの妹の顔にやけどを負わせてしまったことをきっかけに養子縁組は解消されてしまう。やがてエマはポロとの再会を望むようになり、ポロを取り戻す策略を練る。

 多くの社会的テーマを含んだ難解で美しい作品ですが、映画を通底するセックス観(登場人物の多くが性交の相手の性別を問わない)も特徴の一つです。日本配給権はシンカが購入したので早ければ2020年内に観られると思います。大大大傑作ですよ。一刻も早く観てほしい。

(※注:2020年10月2日に公開となります。)

エマ、愛の罠
Ema
監督:パブロ・ラライン
製作国:チリ
ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門
https://www.imdb.com/title/tt8800266/

⑥フトゥーロ・ビーチ(2014)

 ブラジルの美しいビーチでライフガードとして働くドナート。観光客を溺死させたことに責任を感じ、現実を見失う。そんな姿に、彼を慕う弟は心を痛める……。

 ワグネル・モウラ、クレメンス・シック、ジェズイータ・バルボサと有名俳優が多数出ているのですが、内容があまりに直截的で予備知識なしに観ると驚くかもしれません。2016年に日本のNetflixに入ったのですが2019年夏頃突然観られなくなりました。

 監督は私が昔から「最も過小評価されている!」と叫び続けているカリン・アイヌー(カリム・アイノズ)。劇映画とドキュメンタリー映画を交互に撮る特異な監督です。2019年のカンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを受賞し、新作は東京がロケ地……になるはずでしたが残念ながら中断中。完成を祈っています。

フトゥーロ・ビーチ
Praia do Futuro
監督:カリン・アイヌー
製作国:ブラジル
ベルリン国際映画祭コンペティション部門
https://www.imdb.com/title/tt2199543/

⑦ハード・ペイント(2018)

 内気な青年ペドロは、狭い部屋の中で体中を派手な蛍光塗料でペインティングして踊るパフォーマンス動画を撮影して公開することを日常にしている。ときには金のためにユーザーからの要求に応じた行為に及ぶこともある。ペドロの唯一の家族である姉のルイザが家を出ていったあと、彼と似たような動画を流すライバルの存在を知ったペドロは、部屋を出て彼に会いに行くことを決める。

 ブラジル南部の地方都市ポルト・アレグレ(「陽気な港」)を舞台に、自己表現の手段を一つしか持たない孤独な青年の生き方を描いた作品です。あまりの美しさに目が眩みました。2018年ベルリン国際映画祭テディ賞受賞。

ハード・ペイント
Tinta bruta
監督:フィリペ・マッツェンバシェル、マルシオ・ヘオロン
製作国:ブラジル
ベルリン国際映画祭テディ賞、パノラマ部門C.I.C.A.E.賞
https://www.imdb.com/title/tt7925066/

⑧相続人(2018)

 外交的なチキータと部屋で絵を描いて過ごすのが好きなプライドの高いチェラは、長い間生活を共にしてきたレズビアンカップル。二人はチェラが親から相続した高価な調度品を売りながらなんとか生計を立てている。ところがチキータが逮捕されたことでチェラの生活は一変。一人で生きることを余儀なくされたチェラは、近所の裕福な老婦人のため運転手を始める。

 足りないところを補い合って長年生きてきた正反対の性格の2人。片方が突然いなくなり、今まで見ていた世界は実は世界のすべてではなかったという変容の表現が素晴らしいです。マルセロ・マルティネッシ監督は第1作で2018年ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選ばれ、アルフレッド・バウアー賞と女優賞を受賞しました。

相続人
Las herederas
監督:マルセロ・マルティネッシ
製作国:パラグアイ・ウルグアイ・独・ノルウェー・ブラジル・仏
アカデミー国際長編映画賞パラグアイ代表
ベルリン国際映画祭コンペティション部門 女優賞、アルフレッド・バウアー賞
https://www.imdb.com/title/tt7875464/

⑨ダニエラ 17歳の本能(2012)

 厳格なキリスト教徒の家庭に生まれ育ったものの性に対する好奇心を抑えきれない17歳の少女ダニエラ。毎日ブログで自身の好奇心を書き綴っていたが母親にバレてしまい、キリスト教系TV番組の制作スタッフのバイトをさせられることに。そこで知り合った青年トマスと少女のアントニアの双方と恋に落ちていく。

 日本には「文芸エロ映画」という枠があるらしく、海外の映画祭で評価されたアート系映画をエロパッケージにして売り出すという伝統(?)があります(こういう枠がなければ日本で観られなかったという面で功罪あるのですが)。ラテンアメリカに根を張るキリスト教福音主義コミュニティを内側から描き出す意欲的な作品です。

 2020年5月31日までGyao!にて無料配信されています。NetflixやAmazon Primeにかつてあったのですがどちらも権利切れになっていました。

ダニエラ 17歳の本能
Joven y Alocada
監督:マリアリー・リバス
製作国:チリ
ベルリン国際映画祭Generation14+部門
サンダンス映画祭ワールドシネマ部門 脚本賞
サン・セバスティアン国際映画祭 セバスティアン・アワード
https://www.imdb.com/title/tt2125698/

⑩Nasty Baby(2015)

 NYに住むチリ人移民でゲイのフレディは恋人モーとの間で子供を持つことを計画し、親友のポーリーに妊娠・出産してもらうことをお願いする。しかしフレディの精子は量が少なく何度やってもうまくいかず、モーの精子を使うことに。ポーリーは無事人工授精に成功し、フレディにこの事を教えようとする2人だったが、その頃フレディはあるトラブルに遭い人生最悪の危機に陥っていた。

 世界一のコメディエンヌ、クリステン・ウィグがいい味を出しています。パブロ・ララインやセバスティアン・レリオの影に隠れていますがセバスティアン・シルバもまたチリからアメリカに渡って活躍している才能あふれる監督です。そのうちセバスティアン・シルバで1本noteを書こうと思っています。2015年テディ賞受賞。

Nasty Baby
監督:セバスティアン・シルバ
製作国:アメリカ、チリ
ベルリン国際映画祭テディ賞
サンダンス映画祭
https://www.imdb.com/title/tt3121332/

⑪Pelo Malo(2013)

 ベネズエラの首都カラカスの貧しい地域にシングルマザーのマルタと2人で住む9歳の少年ジュニア。ジュニアは自分の太くしっかりとカールした巻毛をストレートにしようとマヨネーズを塗りたくったりありとあらゆる方法を試している。仕事と子育てのプレッシャーに苛まれているマルタはジュニアが髪に執着するのが気に入らず、同性愛者なら早く治療しなくてはと何度も病院に連れていくが……。

 Pelo Maloは直訳すると「悪い髪」、差別的な意味合いを持って使われる言葉です。ベネズエラではストレートの髪こそが美しさという強迫観念があり、無意識に内面化されたジェンダー観が母子の日常を苦しめます。チャベス大統領が病に倒れ独裁政権が終わろうとしている製作時の社会状況も劇中に盛り込まれています。

Pelo malo
監督:マリアナ・ロンドン
製作国:ベネズエラ、ペルー、アルゼンチン、ドイツ
サン・セバスティアン国際映画祭 最優秀作品賞
マール・デル・プラタ国際映画祭 監督賞、脚本賞
https://www.imdb.com/title/tt3074610/

⑫José(2018)

 グアテマラの貧しい地域で母親と暮らす19歳のホセ。日中は屋台で働き、夜になると出会い系アプリで一夜の相手を探している。カリブ海沿岸からの移民労働者であるルイスと運命の出会いを果たし、ホセは経験したことのない情熱と苦痛に突き動かされる。

 監督のリー・チェンは中国で生まれ育ちアメリカの大学院でバイオテクノロジーを研究していたという変わった経歴の持ち主です。調査のためグアテマラに住んだときにこの映画のプロットを思いつき本格的に脚本を書くためにグアテマラに移住しました。ヴェネツィア映画祭で公式上映された最初の中米映画となり、『女王陛下のお気に入り』などに勝ってクィア・ライオン賞を受賞しました。主演のEnrique Salanicは米国公開時にトランプ政権にビザをリジェクトされて渡米できなかったということもありました。日本でも上映されてほしいです。

José
監督:リー・チェン
製作国:グアテマラ、アメリカ
ヴェネツィア国際映画祭 クィア・ライオン賞
ナント3大陸映画祭 スペシャル・メンション
https://www.imdb.com/title/tt6933338/

⑬The Daughters of Fire(2018)

 久しぶりに再会したレズビアンの2人。パタゴニア地方を横断するうちに道中で出会った他の女性たちを拾っていき、徐々に大所帯に。おんぼろのバンに乗ってポリアモリーな旅が始まる。

 純粋に度肝を抜かれました。こんなに強烈な映画とは久しく出会っていませんでした。溢れんばかりの色彩、女性だけの世界、あられもなく描写される性欲。特に最後の5分間は誰も目を離すことができなくなるでしょう。まさしく傑作です。監督のアルベルティーナ・カッリは若くしてカンヌ国際映画祭などで評価されたNuevo Cine Argentino(ニュー・アルゼンチン・シネマ)の監督で、アルゼンチンの国際LGBTQ映画祭Asteriscoの創設者でもあります。

The Daughters of Fire
Las hijas del fuego
監督:アルベルティーナ・カッリ
製作国:アルゼンチン
サン・セバスティアン国際映画祭
ブエノスアイレス国際インデペンデント映画祭 最優秀作品賞
https://www.imdb.com/title/tt8805374/

⑭I Miss You(2019)

 息子のガブリエルが自殺したとの知らせを受けNYに向かうホルヘ。息子が同性愛者だと気付いていたが受け入れられなかったホルヘは、息子が死ぬ前にどんな暮らしをしていたかを知るために元パートナーのセバスチャンに会いに行く。父親ホルヘを演じるのは『笑う故郷』でヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞したオスカル・マルティネス。

 この映画がアカデミー国際長編映画賞ボリビア代表に選ばれたのは驚くべきことかもしれません。ボリビアは同性婚を認めておらず、ヘイトクライムによる死者が毎年のように出ており、ロドリゴ・ベロットはこの現状に異を唱えるために本作を製作しました。

I Miss You
Tu me manques
監督:ロドリゴ・ベロット
製作国:ボリビア、アメリカ
アカデミー国際長編映画賞ボリビア代表
パームスプリングス国際映画祭 観客賞
https://www.imdb.com/title/tt7144186/

⑮Being Impossible(2018)

 アリエルは服飾工場で仕立て屋として働く20歳。彼氏のカルロスと初体験の夜、激しい痛みを感じるだけでうまくいかない。病院に行き、初めて自身がインターセックスとして生まれ、赤ん坊の頃に女性の身体に適合するよう複数の手術を受けていたことを知る。アリエルは新しく工場に入ったアナに惹かれるようになるが、それに気付いた同僚たちは同性愛嫌悪の視線を向ける。

 控えめなショットで感情を抑制的に表現しつつも、家庭にも職場にも居場所がない、それでも自身の身体と精神の自由を希求するアリエルの心情を思い切って描いています。海外の多くの映画祭で上映され主演のルチア・ベドヤの演技が絶賛されました。クラウドファンディングで製作資金を募るもハイパーインフレですぐに吹き飛び、電力が不安定でベネズエラの映画館で上映できず、英国で劇場公開が決まったと思ったらパンデミックで中止と災難が続いた映画です。

Being Impossible
Yo, imposible
監督:パトリシア・オルテガ
製作国:ベネズエラ、コロンビア
アカデミー国際長編映画賞ベネズエラ代表
ベネズエラ映画賞 監督賞、脚本賞、主演女優賞
https://www.imdb.com/title/tt9321408/

おまけ:2000年代のクィア映画

・天国の口、終りの楽園。(2001)

 後にアカデミー賞監督となるアルフォンソ・キュアロンがメキシコ映画の躍進を印象づけた作品。ガエル・ガルシア・ベルナルもディエゴ・ルナも世界的名優になりました。いまだに多くの映画人がオールタイムベストに挙げますね。IndieWireが2017年に選んだ「最もセクシーな21世紀の映画ベスト25本」では1位、Empire誌が2010年に選んだ非英語映画オールタイムベストでは堂々20位に入りました。

・XXY~性の意思~(2007)

 アルゼンチン初のアカデミー賞受賞者ルイス・プエンソの娘であるルシア・プエンソはキャリアを通じてクィア映画に取り組んできました。長編デビュー作でありカンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを受賞したのが「XXY」です。インターセックスに生まれついた15歳アレックスの自我の揺らぎ、周囲との対話、決断をテーマにした普遍的な物語です。クィア関連の未公開映画を上映する非営利団体「Normal Screen」を運営する秋田祥さんの尽力により2015年に上映されました。

・ある日、突然。(2002)

 ブエノスアイレスで無為な日々を送るマルシア。ある日町を歩いていると、パンクな格好をしているマオとレーニンの2人組にナンパされる。レズビアンではないと断るマルシアを2人は強引に旅へ連れ出し、3人の奇妙な旅が始まる。ロカルノ国際映画祭銀豹賞受賞。ジャームッシュを思わせるオフビートなタッチのモノクロ映画で当時のアルゼンチン都市部の雰囲気がよく分かります。日本では2004年に今は倒産した渋谷シネ・アミューズでレイトショー公開されました。

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