【FX】先週の振り返り&今週(9/9~)の相場観とトレード戦略
先週の振り返り
先週(9/2~9/6)のトレード戦略は、ざっくりと下記の通り。
米国新年度入り&米雇用統計前なので慎重に。
※ 詳細は下記記事にて。
先週は米雇用統計をはじめ、重要な雇用関係の指標発表を控え、週前半は動きの出ない展開をイメージしていたが、週明けから良く動いた一週間となった。
週明けは、新NISA関連のフローがあったためか、円売りスタートとなったが、レーバーデー明けの9/3になると動きは一変。
米株は大きく下げて始まり、円買い再開、オージーが弱く推移とリスクオフの流れ。
米JOLTS求人、ADP雇用統計は、軒並み市場予想を大きく下回り、ドル全面安。なかでも対円でもっとも弱く、ドル円はレーバーデー明けからの売りが加速し、下値を試す展開。
注目の米雇用統計は、NFPは市場予想を下振れ、6~7月分も下方修正。
雇用統計の発表直後は、ドルストレートとクロス円は上下に乱高下。
その後、米株市場は大きく下げ、暗号資産や米国債金利は低下、為替市場ではドル・円・スイス買いとリスクオフの流れで引けた。
先週のトレードは、アメリカが新年度入り&雇用統計前ということで、無理せずといった戦略だったが、引き続き、ドル円、ユーロドル、ユーロ円で短期トレードのみ。
相場展開が読みづらかったので、円買いの流れにはリズムが合わずに乗れなかった。
今週(9/9~)の相場観・トレード戦略
注目の経済指標は下記のとおり。
9/9(月)
とくになし
9/10(火)
英失業保険申請件数&失業率、BOC総裁発言
9/11(水)
米大統領テレビ討論会、米CPI
9/12(木)
ECB金融政策決定会合&総裁会見、米PPI、新規失業保険申請件数
9/13(金)
米ミシガン大消費者信頼感指数
今週の注目の経済指標は、米CPIとECB金融政策決定会合。
先週の米雇用統計の結果とその後の値動きを見ると、今後の見通しがなかなか難しいが、現在のマーケットの状況を整理すると以下のようになる。
雇用統計発表後は、株・暗号資産・WTI原油先物が売られるリスクオフ。
米国債金利下落。
主要通貨の強弱は、円>スイス>ドル・ユーロ>オセアニア・カナダ
FF金利先物利下げ織り込みは、25bp利下げ70%、50bp30%。
気になる動きは、雇用統計後のドル買戻し。
ドルは対円・スイス以外の日足では、テクニカル的にここ1カ月続いてきたドル売りの反転を示唆している。
ドル円は今のところ、8/5に付けた141.68円でサポートされているが、下抜けるか反発するかはドル・円・マーケットのリスクオン・オフ次第。
今月のFOMCでの利下げの過度な織り込みは解消されているが、今週発表のCPIの結果でドルはまた上下に振れる展開を想定。ただし、先週のようにCPI前に動き出す流れも想定しておく。
今週は為替市場以外の動きも注視し、リスクオフの展開であれば円の買い進行でドル円は140円方向、クロス円は8/5安値に向けて下落。ドルは対円・スイス以外でドル買い方向。
株式市場や米国債利回りが落ち着くようであれば、ドル円・クロス円は一旦反発となる。
今週のトレード戦略は、やはり決め打ちは難しいが、リスクオフでもオンでもうまく流れに乗れるように、しっかりマーケットの動きを注視して立ち回りたい。
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