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初めてのアルバイト①

高校生になり履歴書を書き、ミスタードーナツでアルバイトをする事が決まり緊張しながら初日を迎えた事を今でも鮮明に覚えている。

当時は100円saleがあり、お客の列が絶えなくてどんだけトレーとトングを拭いてもエンドレスだった。
腕が筋肉痛になりそうなくらい、初日はただ拭き、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の声出し、時間があっという間に過ぎていった。

当時の店長からの言葉「いしださん、初日お疲れ、どう?徐々に慣れるから回りのスタッフの動きとか、声かけとか観察して自分も少しずつやってみてね」「後、セールスさんなので笑顔を忘れないでね」と言われました。

1週間経過し、レジ作業を覚え出した時に、分からずにあたふたしているとチーフ的な方から「分からないなら聞いて!お客さんが待ってるでしょっ!」とスッとレジを代わられまた、トレーとトングを拭きながらレジを見つめていて、トングを落として怒られ、怒られ慣れていないので激沈みしていた。

sale期間中、スタッフはだいたいピリピリしていた。

そんなある日、レジ打ちや業務内容を覚えてきた時にスタッフが減り高校生は私だけとなった時期があり怒られていたチーフ的な人や店長から頼られるようになった。

今週もシフトたくさん入ってるけどいいかな?とかセールスだけでなくてベーカーさんもやってみない?とか最後のメンテナンス(掃除)とかも覚えない?って私はここで自分が必要とされている付加価値を発見し、喜んで全て引き受けていた。

学校の授業よりバイトの事を考えていて、そこの店舗の社員かのように働き、生き甲斐になっていた。

お客様からのクレームも受けたし、素直に受け入れて改善しようと意識していた。

めちゃめちゃ忙しくて休憩時間も無いに等しい時、対応が悪い、笑顔がないとか、テイクアウトの商品が遅い、、、などなど。

この頃から困り顔を習得した。笑

そしてどうしたら効率良く回せるかと回りを見るようになったし、その人の性格によりスタッフ間の対応を変えたり(忘れやすい人には繰り返し伝えるとか)、新人をカバーしたりチームを意識していたんだなと改めて思うのね。

ある時お客様から「笑顔、素敵だね」と声を頂き、ここから自信を持ったスマイルを習得した。笑

人は他者から言われて気付く事が多い。

それは長所も、短所も含めて。

そんな私もいるんだと受け入れる事がめちゃめちゃ大事で、人はいろんな見かたをしていて答えは1つではないってこと。

例えばいつも笑顔でよく、笑っている人を

Aさんから見れば、何かとヘラヘラ笑って馬鹿にしてるのか?と捉えたり

Bさんから見れば、いつも笑顔で楽しそうだな、自然と笑顔になるなとか思ってたり

人は自分の経験や思い込みで、人やモノを見たり感じたりするので、この事を理解するといろんな人を受け入れられるようになるよ。

視野を広くとか、心を広くとかってそう言う事。

常識とかにも囚われがちな日本人が結構多いと思うけど少しでもいいからピントをずらしたりしてもいいんじゃないかな。

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