選択することの難しさ

「恋愛映画は選ばない」吉野万理子

を読んで、とても共感できたので、感想を書きます。

共感できた部分というのは、

「昔は選べていたのに、今は選べなくなっている」

というところです。

私以外にも、わかるわかるーという人、多いんじゃないですかね?だから、占いで決めて欲しいと思ったりするんだと思うんです。

例えば今やってる仕事Aと新しい仕事Bがあったとします。

素直な心の声だけを聞けば、Bをやりたい。なんですが、じゃあすぐにBを選択!ができなくなってきた。

なんでかというと、今の仕事Aは取り立てて不満があるというわけではないし、このまま続けていれば安定した生活が送れる。新しい仕事Bはやってみたいけれど、思っていたものと違うかもしれない。うまくいく保証もない。

どちらかを選ぶ時って、一方を選んだときのメリット、デメリットを考えますよね。

心は既に選択してるのに

冷静になれー、デメリットを考えるんだ、後悔するかもしれないぞー、と理性に脅しに脅されて、ずるずる何も選べず現状維持してごまかす。

また、それが自分だけの問題ではなく、相手の人生にも関わってくるとき。

例えば結婚とか離婚とかを考えるときは、情も絡んできて、きっとこうした方がいいのよね、なんて考えて選べなくなるんですよね。

もういっそ、誰かが決めてくれたらいいのに。

そしたら誰かのせいにしながらも、仕方ないからこの道で頑張るしかないよねって歩み出せるのに。

でも、そう思ってるということは、やっぱり本当はもう選択してるんですよね

きっと選択して後に引けなくしてしまえば、その選択が間違いだったとは思いたくないので、後悔しないように行動するはずなんです。

たとえ苦労したとしても、この道を選んで間違いじゃなかったと思えるはずなんです。

昔は自分の心だけに従って決断してきたことが、色んな経験をしたせいか、周りの気持ちを汲み取るようになったせいか、自分の心に素直に従えなくなっている。

本当はもう心がちゃんと選択している。

間違ってないから進んでごらん。あなたは大丈夫よ。

って言ってもらいたいんだと。


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