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「完全覇道マニュアル」備忘録

昨日、本の写経をしたことについての記事を書きました。

写経をしながら、せっかくなので題材としたこの本「完全覇道マニュアル」の内容を簡単にまとめていきました。
文献を読んでまとめレポートに仕上げる、なんだか大学生に戻った気分です。

内容は、マキャベリの君主論になります。
自分が理解した範囲での簡単なメモ的なもので、同じ本を読んだ方の備忘録として参考にしていただけたらと思います。
読んでない方には何がなにやらなまとめになっていると思います、ごめんなさい(^^;


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『第1章』 君主のなり方

・「新興の君主」ゼロから作る
君主になるまで大変。統治は容易。
・「世襲君主」グループを受け継ぐ
君主になるのは簡単。統治も容易。
・「他人の軍備に頼った君主」身内の人気、七光り、運など
君主になるのは簡単。統治は困難。

『第2章』 世襲君主

・世襲は統治が簡単
平民は変化を嫌うため。現状維持の統治でよい。変えようとすると失敗する。

『第3章』 新しいメンバーの統治

・風習、生活様式が似ている場合 簡単
→元の支配者を根絶やしにするだけ。制度を変化させない。
・風習、生活様式が似ていない場合 難しい
→①君主がその土地に移り住む 不満が出た場合に早急な対処ができる その土地の様式の理解を示す
 ②その土地に兵隊を送り込む スパイを送り込み、情報操作などを行う その土地の様式の理解を示す

『第4章』 統治方法

・一番偉い君主と雇われ君主
内部破壊ができない。なぜなら、平民は雇われ君主にはつかない。雇われ君主が裏切ったところで、その君主政体は崩壊しない。
・君主と封建諸侯
内部破壊ができる。封建諸侯には慕う平民がついているため、裏切りが君主にとって命取りとなる。

『第5章』 新しい制度をとりいれるとき

必ず反対が起こる。説得するのは簡単だが、それを信じさせておくのは難しい。信じないものには力ずくしかない。

『第6章』「他人の軍備に頼った君主」

運による君主は統治が難しい
・他人に左右される(親の七光り→親の権威が失われれば自分も失墜する)
・単純に君主として能力が未熟
・忠実な部下がいない(積み上げてきたものがないから)

『第7章』 極悪非道の使い方

平民は恨みは忘れないが、恩恵はすぐに忘れる
→極悪非道は統治の際、一度のみ使う。統治後は平民の暮らしの安泰を考える。
→恩恵は長期間少しずつ与える。

『第8章』 平民の数の力

・有力者から選ばれた君主
→平民を抑圧しないことが一番。数の多い平民を味方につけることで、周りの有力者たちを黙らせることができる。
・平民から選ばれた君主
→統治は容易。平民に自由を与える。正義に適った政治をするだけ。

(有力者の扱い)
好意的な有力者→無害。厚遇する。
どちらでもない有力者→ほぼ無害。知恵者は厚遇する。
敵対する有力者→有害。徹底的に叩く。

『第9章』 篭城

篭城に必要なもの→防御設備、食料、飲料、燃料
敵の攻撃で家などを失った平民と、君主の結束力は逆に高まる

『第10章』 聖職者による君主政体

みんなから選ばれた者による政治
聖職者=教皇など
(メリット)定期的に行事などで権力を揮える
(デメリット)任期が短く大きなことは成し遂げられない

『第11章』 傭兵

・戦争で傭兵の力に頼ってはいけない
 傭兵が強ければ→雇い主を裏切る
 傭兵が弱ければ→敵に侵略される
・戦争は君主自らが隊長として戦闘に参加するべき

『第12章』 援軍

・他勢力からの援軍を用いるのはダメ
 内部崩壊の種となる
 援軍は強い上、傭兵よりも統率がとれているので裏切ったときの危険性が高い
・傭兵も援軍も用いるべきでない。自軍の強化が一番。

『第13章』 平和なとき

・平和なときこそ戦争に備える
①軍事訓練 いざというとき統率がとれるように
②狩猟 地形を把握する、初めての土地でも地形を判断できる力を養う
③先人から学ぶ 歴史書から教訓を得る

『第14章』 悪評

・君主が悪評を受けたときは、政体の維持を第一に考えよ
・3つの悪評
①政権を失う怖れがあるほどの悪評→必ず避けるべき
②政権を失うほどではない悪評→できるだけ避ける、またはやり過ごす
③政権を守るために甘んじて受けなければならない悪評→悪評を受けることを怖れてはいけない

『第15章』 ケチな君主の方が良い

・気前の良い君主よりケチな君主な方が良い
 気前良く自分の財産を与えるのはNG→自分より配下の財産の方が増えると侮られる
 気前良く戦利品を与えるのはOK→なぜなら自分の懐は痛まないから

『第16章』 怖れられた方が良い

・慕われる君主より怖れられる君主の方が良い
 恩恵はすぐに忘れるが恐怖はつきまとうから。ただし恐怖は与えても恨まれてはならない。

『第17章』 信義を守る必要はない

全ての者が信義を守る世界でない限り、信義を守る必要はない。平民は過程ではなく結果しか見ない。
ただし、堂々と悪徳をやってはダメ。表向きは善人として振舞うこと。

『第18章』 仲間内の問題

・第三者の裁判機関を作りそこで裁くこと。君主は自ら仲裁したりしない(どちらかの反感を買うため)
・大きな勢力の腐敗を正すことができないとき→君主自らも悪に身を染める

『第19章』 市民を歩兵にする

戦闘力を持たせてもらった市民は「君主に信頼されている」と感じ、忠実になる

『第20章』 分断工作

同じグループ内で争わせて均衡を保つやり方はダメ
平常時はよいが、外との戦争時にはどちらかが出し抜こうとグループを抜け、外勢力に寝返る可能性あり。 

『第21章』 中立は悪手

AとBが戦争状態のとき、どちらも助けない中立の立場でいると、どちらからも信頼を得られない結果になる
勝っても負けてもどちらかに付くべき
自分より力が強い方には付くべきではない

『第22章』 全員の意見は聞かない

君主が意見に耳を貸すのは、少数の賢者に対してのみ

『第23章』 状況の変化

状況が変わったとき既存の成功体験に固執せず、柔軟に考え・行動を変更するべき


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