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0から田舎暮らしサバイバル その2『DIY浄水器』


0から田舎暮らしサバイバル その2『DIY浄水器』

情熱クラブ、千葉·山梨長野エリア·メンバーの宮城です。

現在は千葉県と長野県の2拠点生活をしており、部活は音楽部·馬部に属しています。

今回は人間にとって最も重要なライフラインである水について書かせていただきます。

日本は海外から羨まれるほど豊かな水資源を有する国と云われていますね。

水質基準も他国に比べて高く、蛇口を捻れば、ほとんどの地域で水道水が直接飲める公衆衛生の高い、稀な国です。

しかし、もし、自然災害やその他有事で水道が止まってしまったら、人口密集地では飲み水を確保するのが難しくなります。そうなると、生命活動を維持するため、身近な河川や池などで水を確保しなければならない状況も想定されます。

既にご存知の方々も多いと思いますが、わりと身近にある材料で簡単に出来るDIY浄水器を実際に作って、川の水をろ過し、その効果を検証してみました。

お水は以前、腹を下したことのある敷地を横切る農業用水路の水を使います。地図上の表記では田畑などへ水を引き、その余剰水を排水する『用悪水路』と記載されています。飲み水には本来適さないので、用水路の水を直接飲む行為は絶対に真似しないで下さい。

水質は上流が八ヶ岳の湧き水なので比較的澄んでいますが、若干の沈殿物がありました。味も少し土っぽいですが、まぁまぁ美味いです。

では早速、浄水器を作って参りましょう。

まず、もっとも重要な要素である炭の層を作るため、木炭をハンマーで砕きます。木炭はホームセンターで売っている普通のBBQ用木炭です。実践的には木の枝などを焼いたものを利用するのが良いと思います。

揃える材料は①ペットボトル②砂③小石④炭⑤布類⑥ナイフです。

⑤に関しては、フィルターとしてティッシュやガーゼ、ハンカチなどでも代替できます。

ペットボトルの底を切り落とし、入水口を作ります。

ろ過層の形成については、様々な諸説がありますが、今回はこの順番で行います。

①布②小石③炭④砂

材料と頭の中に構図があれば、完成までに要する時間はわずか数分です。

上から川の水を注ぎます。ろ過にかかる時間は、コーヒーをペーパーフィルターを通して作るぐらいの時間でした。

では、テイスティングしてみます。

おっ!

ほとんど、上流の湧水と変わらないスッキリとした味わいに変わりました。

理化学的データは不明ですが、たったこれだけで、劇的に味が変わりました。

しかし、小石をちゃんと洗わなかったせいなのか、木炭の粉なのか、少し水が黄ばんだ気がしますが、ぜんぜん飲めます。

浄水場の工程も薬剤を入れる以外は、攪拌→沈殿→ろ過なので、さほど変わりません。

ただし、この手作りDIY浄水器などは、どんな水や場面でも万能と言うわけでは無いので、あくまで応急的な処理として使う事をお勧めします。


改善点
・凸凹の隙間がある容器ではなく、円筒形の物を使う。
・小石を良く洗う
・注ぎ始めに砂が舞うので、砂の層の上に布を引く


『備え有れば憂いなし』

ぜひ、皆さんもよろしければ試してみて下さい。

知識を身につけ、実践し、備えましょう。

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