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こどもの得意を見極めない

昨今の事件から 親のあり方について考えた

昨今(というかいつも)、悲しいニュースが巷に溢れています。その中で特につらい気持ちになったのが、息子を殺してしまった元エリート官僚の父に対する様々な報道。この事件について書くには、全くリサーチ不足なのと、自分の意見がまとまっていないので差し控えますが、子育てに関する考えがひとつ、降りてきたので書きます。

教育虐待という新たなワード

「こどもに得意なことを見つけてほしい」というのは、親なら誰しも思うことだと思うのですが、そのために習い事や受験に躍起になる「教育虐待」が、新たな問題になっています。

そもそも、得意なことってそんなに簡単に見つかるの?

親が習い事を選んでやらせて、親のエゴなんじゃないの?

という、鋭い指摘もあります。でも、やってみないと、好きなのか嫌いなのか、得意なのかそうでないのかわからないというのも、事実です。
そのことについて堂々巡りする中でたどり着いた一つの結論。

こどもにやらせたいなら 親も一緒にやってみよう

こどもの頃、「勉強しなさい!」と言われて、「そういうお母さんこそ、この方程式解いてみろ!」と思ったことはないですか?
親は仕事に家事に忙しいのですが、勉強しろと言って自分はやらない親を、こどもは「ラクしてる。口ばっかり」と捉えがちです。

例えば、こどもに英会話ができるようになってほしいなら、親子で英会話レッスンを受ける。ピアノが上達してほしいなら、自分もピアノやギターなど音楽を習う。プログラミングという得体のしれない必修科目に怯えるよりも、親子で習い、棒人間を動かすゲームでも作ってみる。

親が必死で取り組む姿を見て、こどもは何を思うのでしょうか。苦手意識がないぶん、こどものほうがうまくできそう?だけど、恐れてはいけません。まさに「親の背中を見せる」であり、「親を超える瞬間をリアルに体験してもらう」という、これ以上ない体を張った教育です。そこに時間とお金を割くのは、有意義な使い方ではないでしょうか。意外と親のほうがうまくできて、新たな自分発見かもしれません!

もし、苦手なことに取り組むのはどうしても苦痛だというなら、無理はやめましょう。逆に、自分がやってみたかったヨガで、親子で行ける教室を選ぶとか、好きな映画を一緒に観るとか、好きなアイドルのコンサートに行くとかでもいいのではないかと思います。親のやりたいことに、こどもを巻き込んじゃえ!
こども自身がそのことを好きになったら続ければいいし、合わないと思ったら、それもそれで、自分の興味について考える良いキッカケですよね。

父のWOWOWからのハリウッド映画

思い返してみると、似たような経験が自分にもあります。
私のハリウッド映画好きを決定づけたのは、父が加入したWOWOWがキッカケでした(その前にジュラシック・パークに衝撃を受けていたので、素質は十分でした)。
WOWOWだから、日がな一日洋画がオンエアされるという、金曜ロードショーや日曜洋画劇場を楽しみにしていた田舎の中学生には、信じられないほど贅沢な環境で、気になった作品をいくつもビデオテープに録画しては、何度も観ていました。

父には別に、こどもにハリウッド映画を見せようとか、映画で英語を学ばせようとか、そんな腹はなく、ただ純粋に父が映画(もしくはスポーツ中継)が観たくて加入しただけだったのに、娘の私は「ハリウッドで映画を学びたい!」という夢まで勝手に持つようになりました。親が勧めてくれたエレクトーンは全くダメダメだったのに。

私の夢を真に受けて、実際にハリウッドへ送り出してくれた両親には感謝です。ハリウッドで働くことは叶いませんでしたが、そこは自分の実力不足だったし、これからまたリトライです!人生100年もあるのなら、まだ折り返してもいません。

こどもは親の思い通りにならないけど 親の影響から逃れることもできない

こどもの好き嫌い、得手不得手を親が見極めるなんて、かなりの大博打だから、こども自身に見極めてもらえばいいんじゃないかという、他力すぎる持論ですが、しばらく試してみようと思います。親の思惑と大きくずれる可能性高いけど、好きなものがあるならそれに越したことはないですよね!

こどもは親の影響から逃れられないけど、「あなたのため」という押し付けではなく、「なんかお母さんが勝手にやってるけど、自分も意外とハマった」というかたちでキッカケを与えることができればいいなと思いました。

ちなみに私は現在、Netflix、hulu、アマゾンプライムビデオの三本立てで加入し、夜な夜な映画や海外ドラマを観ています。こどもが寝ないときには「映画でも観よう」と誘って道連れにしています。そうすると意外とすぐ寝ます。絵本を読んで寝かせるのが王道というのはわかっていますが、私の雑な映画解説を聴きながらのほうが、眠くなるみたいなので、結果オーライということで。

お読みいただきありがとうございました。

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