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ボランティアマネジメントを体感する。耳学だけでなく入ってみて理解する事。 レポートラインから見たガバナンスの観点 ⑦

土井代表の話の1つ1つにはこれまで福祉の現場、障害者、障害児と関わって、培ってきたキャリアと深い見識があります。

言葉の1つ1つにそれが垣間見えます。

これ自体もボランティアマネジメントに必要な事だと思いました。企業マネジメントはその背負った宿命から売上,利益に向かいます。

これは仕方がない事でもあります。

その為議論は解決策から入る事が多いです。これはビジネススクールで学んだ事ですが、

『解決策で話し合うと争いになる。ビジョン、理念で話し合うと融和する』との事です。ビジネスの世界。例えば私のいたビジネスの世界で有れば、

今月の販促企画は何を実施していくか。目標数字を達成する為には値引きをどれぐらいまで許容していくか。

全て解決策です。ここには理念もビジョンもありません。ビジョンで話し合いをするとするならば、お客様をど真ん中に置いて、お客様にとって今の時代どんな

提案をしていく事がお客様の未来にお役立ちに繋がるか。ここで話し合いをするならば利益の相反は起こらないのかもしれないです。

ただの1度もなかったでしたが。笑

ボランティアマネジメントの中では利益、売上を真ん中に置くことはありません。

キャンプに参加する参加者にいかに喜んでもらえるか、その瞬間をいかに輝いてもらうか。まさしくこのボランティア団体の理念、ビジョンで話し合われます。

事前ミーティングでは時には、厳しい意見のぶつけ合いも生まれます。でもそれも全体に考えを周知徹底していくための手段の様にも感じました。

最後は理念でつながっているので、参加者のためにいかにあるべきかで治っていくのです。

企業マネジメントとボランティアマネジメントこの一見相反するマネジメントをどちらも取り入れて進められないかが私の視点です。

ボランティア団体は利益追求をしなくてもいいのかもしれないですが。団体を長く運営維持していくためには、必ずぶち当たるのが経営的手法と理念との衝突に

なるからです。高い理念を抱えている団体ほどジリ貧で運営している事が分かりました。福祉業界の年収の見えない天井がある事も知りました。

最近コロナ禍でコロナ患者に力を入れて対応した病院ほど経営が行き詰まり、賞与がゼロで看護師がその病院を大量離職した話も聞きました。

高邁な理想、思想は必ずしも現実に照らし合わせた時にうまくいっていないケースがある事も現実です。解決策と理念、ビジネスと福祉、マネジメントとボラン

ティアは相入れないジレンマを抱えてしか存在出来ないものでしょうか。ちなみにですが、私が長く身を置いた営業の世界のガバナンスマネジメントにはいくつ

か種類がありました。ガバナンスを有効にするには声が大きいだけ、脅し、怒りでは長持ちさせることが出来ないのです。

それでガバナンスを進め様としても部下は必ず面従腹背を決めます。その場では静かに聞いていますが、飲み会の場では、

なんなんだーあいつは⁈

に変わっているからです。営業の世界ではまず

【圧倒的な数字で部下を黙らせる】

これが1番説得力があります。

次回へつづく

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