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ビジョンビルドとミッションビルド?社会の課題に挑む困難さを知る。同志が集まり展開。ようこそ!一新塾へ 14


「本人がやりたい事は本人が見つけられる。」これは本当にハードルが高いです。これは健常者の人でも難しい事です。私なんて今でもやりたい事は

なんなのか?模索中です。30年近く働いてきているのに。いつも朧気ながらしかありません

障害者の人ほど幼い頃から進路の選択肢が少ない事はないです。中学校を卒業しても進む学校は支援学級を中心とした学校。高校を卒業したら、作業所に行く

か特例子会社、就労継続事業所で働くか。本人がやりたい事を仕事に実現出来る事は、ほぼほぼ聞かれる機会がないです。

でも人間ですからいろんな可能性が有ると思うんです。しばらくぷらぷらしながら自分のやりたい事を続けるなんて事は本当にハードルが高いのです。

私なんて大学時代ぷらぷら、ふらふらしているだけでした。毎日毎日、明日何するか決まってない貴重な時間を大学時代過ごさせてもらいました。

当時は確かにお金はなかった。でも時間は有り余るほどありました。そして根拠のない自信と根拠の無い無限の可能性を感じていました。笑

本当に贅沢な時間だったと今でも懐かしいです。でもうちの息子はそんな時間は過ごせないです。

もう働いています。

本当に偉いと思っています。働き始めの頃、毎日息子の働く姿を見て神々しく見えて涙が出ました。こいつはエライなぁ〜と。

これがスペシャルな力だと思っています。息子は何も考えず働いているのですが、その働いている姿だけで人を感動させることが出来る。

そして息子は昼食を摂る食堂でどうやら食堂のおばちゃんの人気者らしいのです。

以前その食堂に息子と職場見学兼ねて食堂に食べに行った時に

「ご馳走さまでした!今日も唐揚げ定食美味しかったです!」と大きな声で
おばちゃん達に言っていたのです。

「では午後の仕事も頑張ってきます!」と食堂のおばちゃん達が手を振っていました。

息子 曰くおばちゃんが「今日唐揚げ1つ大目に入れといたよ〜」と小声で言ってトレーを渡してくれるらしいです。

働く人達に笑顔を届ける。それが思わず顔を綻ばしてしまう天真爛漫さ、これがスペシャルな人達の力なんだと思っています。

定例会をスタートした頃、私は障害者雇用率に拘り、障害者の雇用をあげていく事に注目していました。雇用率をあげていく事は誰のどんな幸せに繋がるのかと

よく言われる「べきオバケ」です。障害者雇用率はあげる「べき」障害者雇用率は無くす「べき」働く「べき」、賃金をもっとあげる「べき」

雇用率をあげたら、雇用率を無くしたら、賃金をあげたら誰が幸せになり、多くの人に笑顔が本当に生まれるのでしょうか。

自問自答が始まります。

そんな時に一新塾の講義で聴講したかった講義の1つ石川県金沢市で障害者も健常者も、高齢者も「ごちゃ混ぜ」をテーマに介護施設、障害者施設、グループ

ホームを展開されている社会福祉法人佛子園を運営されている雄谷良成さんの講義を受けさせていただきました。90分の講義はあっという間に終わりそのあと

の二新塾という名の交流会にも参加させていただきお話を聞かせていただきました。社会福祉事業のエキスパート。このネーミングが相応しい方です。

いや、私にはスーパーマンの様に感じました。雄谷さんは蓮昌寺というお寺の住職でもあります。

次回へつづく

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