見出し画像

八月が終わりに近づいてきているにも関わらず、夏が終わる気配はまーーーっったくしませんが皆様いかがお過ごしでしょうか。

いやァ暑い暑い。ほんとにもう、こりゃだめだと引きこもり、私めはいつぞやの宣言通り冬眠ならぬ夏眠を漫喫しております。クーラーつけてアイスコーヒー淹れて日がな一日ごろごろごろ…。最近したことといえばそんな環境下で推しのフィギュアを自作したことくらいなものです。素体から拘ってゼロから推しを生成しました。就活だとか研究論文だとか青春をエンジョイするだとかきっともっともっとお利口さんな過ごし方はあるのでしょうけれど、私は捻くれ者でございます故に大学生という愚行権が有効なウチに全身全霊で行使するのであります。

とは申し上げましたものの、そんな自堕落愚行サンクチュアリィを飛び出してでも行きたいところというのがほんの少しだけございまして。ブログのタイトルが「続・日野市観光敢行」と相成った次第。いつぞやのイカした友人とまたもや日野市を訪れて参りました。




それにしてもブログのタイトルに「続」がつくのは何も今回が初めてというワケじゃございません。私のブログではよく「好き」「推し」という言葉と共に「また行きたい」といった文言が顔を出します。それらは勿論お決まりの文句ではあり、綺麗な形に整えるためのものでありますが、、、私というヤツはそれらを割合に実行いたします。何といいましょうか。一度しかないものの希少性、美しさ、そういったものも承知はしているのですが。

そうですねぇ、例えばよく「知識は財産」という言葉を耳にします。たしかに知識や智慧はあらゆる局面において値千金のモノです。しかしながら、暫く前にフとかつての幼い時分に記していた読書ノートを見つけまして。そこに記してあった感想の数々はどれも拙いものばかりでしたが…その安易で愚直な感想たちは、現在の私の持つ感性がいかに理詰めで凝り固まっているかを照らし出しました。
今の私は学んだ知識を以ってして物事を見られるようには多少なりましたが、かつての真っさらな感性から生まれる荒唐無稽で潑剌としたアウトプットは当時の私ならではのモノ。でも、案外バカにできなくてそこに気付かされるものもありました。

学んでしまえば、というより、生きてゆけば理屈や知識が纏わりつきます。それによって視野は拡がりますが、どんどん柔らかさが影を潜めてしまうような気がするのです。ですから私は学ぶ前に真っさらな状態で、まずは行ってみる・やってみる。知らないまま感じてみる。それから学んで、改めてやってみる。そんな非効率と不敬を愛しています。

「知識は財産」であるのなら、「無知も財産」だと思うのです。真っさらを無駄にしないで。



まぁそんな偏った個人的な信条から、私は一度だけのものより「もう一度」があるものを好みます。今後とも「続」シリーズは続くことでしょう。

それにこれブログのタイトル考えるのをサボれるのよね…(小声)





=======================




さてさて前説が長いのが私。ちょっとね、これについては個性として開き直るか矯正するか本当に悩むところなんですけれど、全治一生涯くらいの診断を頂くのが関の山です。本題に移りましょう。今回のメインは日野市。ご存知の方も多そうですが、「新選組」の特に「土方歳三」に縁の深い地です。前回のブログではより詳細にご紹介しておりますのでご興味があればそちらもいかがでしょう。

【日野市観光の前回のブログ】
https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/04/04/%e6%97%a5%e9%87%8e%e5%b8%82%e8%a6%b3%e5%85%89%e6%95%a2%e8%a1%8c/



そしてここで感謝すべきは友人。こんな捻くれ者の私めと二度もご一緒してくださったのです。新選組の様々な魅力を教えてくれただけでなく、前回も今回も街歩きの素晴らしすぎるプランニングをしてくださいました。つまるところこの素敵旅のルート監修は総じて彼女ということです。ありがとうーーー!!!ここで言ってもあれだけど本当にありがとうー!!!


そんなこんなで、自宅も趣味嗜好も真反対な彼女と待ち合わせをし、開館前から並びつつ突撃したのが「土方歳三資料館」でございます。こちらの資料館は、土方歳三のほぼ生家跡且つ多くの貴重資料が残っていることだけでも驚きなのですが、なんと「彼の生家を見たい」という多くのファンの声を受けたのが契機となり設立されたそうです。愛が凄い…!



訪れたその日も夏休みであったためか、私たちだけでなく開館前から多くの来館者が並び列をなしていました。そしてその誰もが所狭しと並べられた資料の数々に魅入っており、土方歳三という人物や新選組への愛をひしひしと感じました。もちろん私も傍観していたワケではなく、個人的に好きな榎本武揚が土方歳三亡き後に彼への弔いとして著した額や「豊玉発句集」の翻刻など心惹かれる展示を見つめておりました。榎本武揚の字、好きなんですよねぇ…!!土方歳三資料館に行っておいて何だ貴様はってお話なんですが、榎本武揚の整っているようで荒ぶっている字がとても好きです。ちょいと脱線しましたがとにかくその他にも島田魁が保管していた資料だとか近藤勇の湯呑だとか蜀山人の記述だとか…土方歳三から広がる様々な線を追うことができます。また、「石田散薬」にまつわる薬研や薬草も紹介があり大変面白く拝見しました。

実に多くの品々が並ぶ館内で、最も人を集めていたように見えましたのはやはり「和泉守兼定」でしょうか。刀身の公開日は決まった日に限られているようで、その日は拵えのみの展示でしたがその前には常に沢山の人が溢れていました。私めは刀剣の方にもあまり明るくないのですが、七夕の図案を持つとても風流な鍔はもっとじっくり拝見してみたいななどと思っています。たしか和泉守兼定は「刀剣乱舞」などの作品にも登場していたでしょうか。私は審神者証に新任の字が載っているような超新米審神者のため、あまりゲーム自体にも詳しくはないのですが。。最近極めた包丁藤四郎くんが可愛くてしょうがないです。
以上のような展示品だけでなく、資料館のお庭には土方歳三が植えたという矢竹があったり木刀を持つ体験ができたり見所が盛り沢山でした。


***


その次に訪れたのが土方歳三の引き墓がある「石田寺」です。ちなみにこのお寺の前あたりが土方歳三の生家跡だったようですね。
そんな石田寺のお墓で付近にあった大きな石碑にも驚きつつ、お参りを済ませ、さぁ次へと思っていたのですが友人から「ここのお神籤めっちゃ面白いんだよ、ドS神籤って呼んでる」(意訳)とあまりにも気になりすぎるお誘いが。そりゃぁもうノリノリで引かせていただきました。こちらのお神籤は一緒に七福神の小さな飾りが入っているタイプのもので、私は大黒天、友人は福禄寿でした。それにしても、いくら現実逃避をしても近づいてくる就活の2文字。やはりここは仕事運が気になるところ。いやはやそんな贅沢は言わねどできれば紙とインクの匂いに塗れた仕事ができたらなァ、、、と勇んで見れば、

〈仕事〉の欄には
「土や緑に関係する職と縁あり」
まさかの農業を勧められました。

対して私の友人、そう、大願成就などと解説のついた福禄寿を引いた彼女。
〈願望〉の欄には
「あやふやな願いでは叶いません」
エッ。断言されちゃったよ。福禄寿なのに!?

ご覧の通りの有様で、他にもまだまだ気になるお言葉が多く終始爆笑しながら見ていました。もしも石田寺を訪れることがあればこちらのお神籤も是非に。


***


石田寺を後にして、その日最後に向かったのは「高幡不動尊金剛寺」という土方歳三の菩提寺です。入るとすぐに立派な不動堂とお札所があり、季節によっては様々な行事が行われているそうです。そんな不動堂から少し左へ向かうと一際目を引く大きな土方歳三像があるのです。



私たちは一日の最後に訪れたのでもう夕暮れ時になっていたのですが、和装の秀麗なお姿が丁度夕日に照らされてとても映えていました。

土方歳三像だけでなく広い境内を色々と味わいつつ巡りこれにてその日の縁の地巡りは幕を閉じました。まだまだ語り足りない位、楽しい一日を過ごすことができたのですが…実はこの日、気温は35度越えの真夏日!引きこもリストの私めには堪えられるワケもなく。セルフ滝行レベルの汗を流しながら歩き回っていました。我ながら不甲斐ない。前回は豪雨に見舞われ、今回は酷暑と結果的にまたもや敢行となってしまったようです。こんなところまで続編かまさなくてよいのだよ。

それでも尚、この引きこもりが出ていくほどに楽しい世界が広がっています。豪雨だろうが酷暑だろうが性懲りもなく「また行きたい」ものです。





=======================




またもや長くなってしまいました。私の学習能力はかなり怠け者らしいですね。こんなんですから申し上げるまでもなさそうですが、そうです、私は書くことが大好きです。あっちへこっちへ延々と書き散らします。加えてそれと同じくらい、読むことも好んでいます。その対象は小説でもSNSに転がる短文でもブログでも。それ故に、私にとってこのブログ部は複数の方の文章が定期的に必ず更新されるという至上の場。いやもうほんと楽園なんですよ。

ですから、可能な限り殆ど全部の投稿を更新される度に拝読しては皆様の言葉の波に酔いしれています。近頃は絵本に登場する美味しいものを作られた方や京の街のお団子の紹介など飯テロもしっかり頂戴しております。しかも先日は、いつも「好きです!」と勝手に叫ばせていただいている先輩のブログにてご紹介いただくなど身に余る光栄に夢か現か自分の目を疑いました。心より感謝を申し上げます。


と、そこまではいいんですけどね、そのブログ部という清流に私という濁流が紛れ込んでいるんですよ。ヒィ。しかも大量に。

書くのは大好きだけど書けば書くほど濁っていくジレンマ。せめてもう少しねェ、濾過がお上手になればよいものを!