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#15 蓮輪 真琴の花が咲くまでの道(関東第7代表 筑波大学 4年)

①カコ

私は、大学に入学してから怪我が多い。
そして、4年生の今、自分を責めたくなる時がある。
なんでこんなに怪我ばっかりなんだ」と。

高校生の頃は、冬の選手権で準優勝を果たし、怪我もそれほどなかった。
その頃の自分は、大学に入学しても、
「思い切りサッカーを楽しんで、結果を残せているんだろう」と少し期待していた。
大学に入ってからは、その期待とは正反対のものが待ち構えていた。

怪我で離脱し、復帰しても思うように行かず、次第にコンディションも上がってきたと思ったら再び怪我で離脱。
「また怪我?」と言われるその一言が毎回本当に悔しかった。

そしてピッチ外から見るみんなは楽しそうで羨ましく、苦しかった。
ラストシーズンの関カレも主将として何もすることができず、閉幕した。
何も出来ていない自分が主将で本当に大丈夫なのかと不安で、ぼーっと考えてしまう時もある。

自分は何がしたいのか、何をするべきなのか、本当の自分の気持ちは何か、わからなくなっていた。

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②スイッチ

いつもリハビリしている隣には、後輩がいた。
グランドに来て練習を見ているだけで悔しいはずなのに、楽しく元気に、自分の怪我と向き合いリハビリしている。
そんな姿を見ていると自分のことが情けなく感じ、「このままではだめだ」と思わせてくれた。
また、仲が良いのか悪いのかわからない、笑うことの大好きな同期は何も言わずそっと近くで支えてくれた
そして、お父さんお母さんはそっけない態度をとってしまう私をいつも支えてくれている。
怪我をした時には、「また怪我?」と必ず言ってくる。
本心を突かれ、泣きそうになるときも八つ当たりをしてしまうときもあった。
だから怪我をした時に連絡するのは嫌だった。
そんな時でも、絶対に見捨てず、「がんばってね」と一言、メッセージを入れてくる。
復帰を1番楽しみに待ってくれているのは家族だ

リハビリ期間を経て、自分一人では頑張れないことを実感し、
復帰出来た今、何事も全力で取り組めるパワーになっている

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③ミライ

私は、リハビリ期間を通じて大きく成長できた
また、周りの人がどれくらい自分、チームに尽力してくれているかを実感することができた。
たくさんの人に支えられ、ここまで頑張ってこれた。
何としても、結果で恩返ししたい

私たちが掲げている目標はインカレ優勝

簡単に達成できる目標ではない。
これは部員誰もがわかっていることだと思う。
でも、達成できないと決められたわけでもない。ここからの頑張りが結果に結びついてくる。

集大成となるインカレで最高の仲間と最高の場所から最高の景色が見たい
時間は限られてきているが、今の自分にできることを全うし、努力していきたい。
私がみんなを見て、頑張る勇気がもらえたように、自分のプレーで、人に元気と勇気、そして、感動を与えられるように、全力で戦います。

本当にこのチームが大好きです。
「誇高」を胸に、全員で日本一目指して頑張ります


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