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【書評】速読vs熟読論争に終止符を打つ「本の『使い方』」出口治明著

どうも、GW明け一発目のメールで上司の役職を間違えた鈴木です。

本日は、自分が読書好きになったきっかけとなった本を紹介します。

ライフネット生命の創業者であり、現在は稀代の読書家としておなじみの出口治明さんの著書「本の使い方」です。

最近流行っている「生産性が高い読書術」では、
・目次を読め
・全部読むな、役に立つ部分だけ拾い読みしろ
・ナナメ読み or 速読を身につけろ

といったアドバイスがあります。これは「情報を得る」ための読書の際に力を発揮する読み方です。

これをデカルトの方法序説で実践すると、

「はいはい、デカルトの主張は「我思う、故に我あり」ね~、理解した。ブログ書こ。」

で終わりです。

なんかもったいないというか、物足りない感じがしません?

読書の効用はこれだけではないはずです。著作家の山口周さんは、学びには以下の2種類があると述べています。

・アウトプットからの学び
・プロセスからの学び

アウトプット(主張)からの学びは、上述の読み方にあたります。しかし、今回主張したいのは2番目のプロセスからの学びです。

読書は、単に情報を得るためだけのモノではありません。読書には、

超一流の思考プロセスを追体験する事によって、自分で考える思考力を鍛える

という強力な効果があるのです!

つまり、方法序説を読み込むことにより、

疑いようのない真実を探す→まず色んな物を疑ってみる→目に見えるもの全部幻影かもしれない、疑えるやん→その幻影を見せてくるヤツも、また別のヤツが見せてくる幻かもしれない…→ん、でも幻影であれ自分はそれを見ることが出来る…→ワイだけは絶対存在する!ワイが真理や!

という、デカルトが後世に残るあのパンチラインを生み出す至ったプロセスを学ぶことが出来るのです。

これこそが本を読む効用だと、出口さんは述べています。

では、どのような本を読めばいいのでしょうか?

出口さんは、とにかく「古典」一択だと言っています。

なぜなら、人間はそんなに急激に進化しないから、昔も今も言ってることはそんなに変わらないからだそうです。

であれば、世界中で一日何百・何千冊と出版される本の荒波を何年もくぐり抜けて現代まで生き残っている本の方が圧倒的に優れているからです。

新しい本は悪いというわけではなく、多すぎて選別出来ないからとの事です。

本屋に並んでいる新刊は、装丁もきれいで読みたくなるようなキラーフレーズがバンバン書かれていて面白そうですが、きちんと古典にも挑戦しようと思いました。

今年のGWにマキャベリの「君主論」に挑戦し、書評も書いてみました。本も薄く内容も分かりやすかったので初めの1冊にぜひおすすめです。


みなさんもオススメの古典があったらコメントで教えてください!

それでは。




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