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【主観】読書感想のコラムはその人にしか書けない独断が命




最近、ネットでよく見る、
本の要約風の解説コラム。
書評という形をとってるけど、
書評ではない紹介風の要約。
それがなぜこんなに
広まったのでしょうね?

長所は?
まず、書く人は、
そんな要約記事をまとめるため、
一冊きちんと読みこむ(笑)。
作者のプロフィールも調べる。

読んでない人も、
読まずに中身を知られる。
それで読みたいと思う人を
数多く増やせたら?
少なくとも、タイトルや
作者の名前を見聞する人は増える。

なんだ、良いことづくめだ…(笑)。
書いた人も満足。
読んだ人も満足。

これは、でも、
本を、知識を消耗してる構図だ。
中身は、誰かが書ける。
誰でも書ける、代替可能な
まとめ風要約。

本を書く人は、一生懸命に
言葉一つ一つ選んで、ああだこうだ
何度も考え考え、書いていく。
小さなニュアンスも
気をつけて書いていく。
書く側としては、
その辺りをすっ飛ばされた
まとめ風の要約紹介には
はた迷惑さを感じるだろう。

そんな細やかなニュアンスは
構わないから、
知りたい、知らせたいというのでは、
あらすじ、ガイドの受け渡しだ。
せっかくの教養は、
もはや、消耗品扱いだ…。

やはり本を読んだ後に書くなら、
主観と独断に溢れた
読書感想文がいい。
読書感想文の向こう側には、
書いた人の「人」が見えるから。

要約風の書籍解説は、
デジタルと同じく、
主観的な要素が邪魔になる。
代替可能さが大切になる。
無色透明なまとめ要約は
何十万人に伝わりやすい。
そこでやり取りされるのは、
奇妙に無機質な知識だけだろう?
著者のゴツゴツした思考作業は
なかったことにされるか、
伝わり辛くなる。

やはり、本について書くなら、
読んだ人の認識力と観察眼で
主観的に書いて欲しいなあ。

まあ、本に関する記事なのに、
読んだ人が本質をつかまず、
的を射ないコメントを書いていたら?
どうでしょう?
読解力が足りないとか
本質を掴む力がないとか。

それがバレたくないから、
客観的を目指す人が増える(笑)。
ちょっと言い過ぎかしら?

読書感想文は、文章が面白いなら
的を射ない場合でも悪くない。
それは味わいになる。
アナログな要素は
代替不可能だから。

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