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【売れる本】今でも本が売れてる幸福なジャンルってどこかしら?

本にまつわる悲しい話は今日はさておき。
本にまつわる幸せなお話を。
出版不況が話題になるなか、
今も元気な分野があります。
電子書籍だけでなく、
紙の本としても。

どんな分野だと思いますか?

それは、アイドルとプロレスに
まつわる本や雑誌たち。
熱烈なマニアやファンに
支えられている分野、
という訳ですね。

世に出したい側と読みたい側の
幸福な「マリッジ」ができている。

これはマンガ業界でもいえます。
どんなマンガでも売れている訳ではなく、
オタクが熱くなるマニアックな
テーマや分野が、元気です。
ボーイズラブや、
人外ものや転生ものなど
ファンタジー性の強いもの。
マンガでしか描けない世界を
作り出してるマンガは売れている。

一方、漫画でなくても
描ける分野、たとえば
リアル恋愛マンガや
いわゆる職業マンガは、
マニアには食い足らないから、
芳しくない。

グルメマンガでも、
主役たちのキャラや設定が
マニアの舌を満足させる
工夫がいっぱい要求されますね。

まあ20~15年前は、雑誌の
「anan」も「hanako」も読むし、
娯楽マンガも読むという
購買層が存在したのですが、
今は存在しなくなりました。

今は、マンガオタクが
誰よりもマンガを買う時代。
(当たり前ですが…)
雑誌や文芸の読者とは全然
趣向や思考がちがう人々が
マンガの購買層なんです。

だから、平凡な趣向では
マニアにはスルーされる。
実写ドラマや小説でもできる
作品なんて、マニアは
相手にしてくれず、
買ってもくれません。

粘着性の高い絵柄と、
粘着性の高いキャラクターで、
ファンタジー要素ふんだんなら、
マニアが立ち止まってくれる。

オタクに受ける、というのは、
何もエロい絵柄とかではなく、
色んな要素で「粘着性」が
高いってことみたいですね。

ライトユーザーはもう
社会に存在していない。
ヘビーユーザーしかいない、
そう思って本を作る時代に
なった気がします。

ライトユーザーがいた時代を
懐かしんではいられません。

ライトユーザーは、
マンガは無料のを読むだけ、
お金は美容や旅行や焼き肉に
使うでしょうけど、
マニアは多少の美容や旅行は
我慢してでも、
お金を握りしめて
本屋に来てくれる人達です。




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